2007年03月30日

「信長 KING OF ZIPANGU」

☆信長 KING OF ZIPANGU【NHK大河ドラマ】

信長 KING OF ZIPANGU(のぶなが キング オブ ジパング)は、NHKで1992年1月5日〜12月13日に放送された30作目の大河ドラマ。平均視聴率は24.6%、最高視聴率は33.0%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。

戦国時代が舞台となるのは80年代後半の『独眼竜政宗』、『武田信玄』、『春日局』以来。織田信長は大河ドラマ『太閤記』(1965年)や『国盗り物語』(1973年)以来、戦国時代を扱った大河ドラマにおいてもクローズアップされ数々の役者に演じられてきたが、単独のテーマとして扱われるのは初めて。

主演は緒形直人で、『翔ぶが如く』(1990年)出演以来の主役抜擢。『太閤記』(1965年)において主演を務めた緒形拳の子で、親子2代での大河ドラマ主演となった。菊池桃子・仲村トオル・的場浩司・中山美穂など若手俳優を多数起用し(また、そのキャスティングが少年漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」における読者投稿企画「ジャンプ放送局」で採用された葉書のキャストとほぼ同じ内容)、しかも登場人物の従来のイメージとは正反対の俳優を起用する意図的なミスキャスト(繊細な信長、長身の秀吉など)も話題になった。脚本は『武田信玄』の田向正健。

その後、2004年〜2005年にかけての1年間、CSのファミリー劇場で放映された。


☆エピソード

日本史で最も有名な人物の一人を扱ったドラマであり、ポルトガル人のイエズス会宣教師であるルイス・フロイスという第三者の視点から描かれた織田信長の物語という設定である。
フロイスをフランス人モデルのフランク・ニールが演じており、ニールも何度か信長と謁見・布教のシーンで、三ヶ月の間練習したという片言の日本語で話している。
最終回ではフロイスが信長と次第に疎遠になりつつあった中で信長が史実の通り横死するという設定であり、布教活動の中途で物語が中断する(語り手としては)不本意な終了となった。総集編ではこのことへのフォローとして、最終回から15年後の二十六聖人処刑を目撃するやや老いたフロイスが描かれ、キリスト教の情勢が悪化する日本の現実を目の当たりにするシーンがわずかに挿入された。ただし史実のフロイスは信長の死のとき50歳、二十六聖人処刑のとき65歳であり、今で言うイケメンモデルのニールは全体的に史実よりもかなり若い姿で描かれている。
劇中のフロイスによるナレーションは印象的であると評されたが、本編(ニール自身が日本語で語っている)とは異なり、ナレーションはすべてランシュー・クリストフという別人が担当している。同時期の『ウゴウゴ・ルーガ』でもクリストフはコーナー「おしごといっぱい」のナレーションをつとめた。
開始当初は時代設定にリアリティを出すため、屋内のシーンは照明を抑えて撮影されていたが、視聴者から「見づらい」「場面が暗すぎる」とのクレームが相次いだこともあり、中盤より通常の明るさに変更された。
台詞の言葉遣い、特に助詞の使い方などに違和感を感じた視聴者も多かった。国語学的にも戦国時代の話し言葉としてはあまりに古めかしく不自然だと指摘されたが、これは訂正される事はなかった。同じ田向脚本の「武田信玄」「慶喜」でも同様の傾向が見られる。
NHK大河ドラマのキラーコンテンツ「戦国時代物」で、満を持しての日本史最大のヒーロー「織田信長」と、明確に視聴率獲得を意図した作品だが、緒形直人が演じる信長が繊細で不可解な性格の今一つ魅力の無い人物に描かれたためか、期待されたほどの高視聴率にはならなかった。(翌年の「琉球の風」〜「花の乱」までの低迷期に比べれば十分高いが、あえて視聴者になじみの薄いテーマを取り扱ったこれらの作品とは事情が異なる)。リアリティを追求した大規模な合戦ロケや、中世の西洋の雰囲気を醸し出す陰影のある雰囲気には一定の評価はある。また、放送時には『武田信玄』の「今宵はここまでに致しとうございます」と同様に、各放送回の最後にルイス・フロイスが言った「アテブレーベ!オブリガード!」はその年の流行語になった。


☆スタッフ

原作・・・田向正健
脚本・・・田向正健
音楽・・・毛利蔵人
演出・・・重光亨彦・小松隆・柴田岳志・加賀田透・岡田健・吉川邦夫
監修・・・松田穀一
殺陣・武術指導・・・林邦史朗
振付・所作指導・・・猿若清三郎
記録・・・阿部格・石原美雪
語り・・・ランシュー・クリストフ
ナレーション・・・加賀美幸子


☆キャスト

織田家

織田信長:森田洸輔→山根隆明→緒形直人
帰蝶:榎本夕希→菊池桃子
るい:高橋惠子
しの:高木美保
お市の方:中野美穂→鷲尾いさ子
なべ:若村麻由美
織田信忠:類家大地→寺沢昌純→青木海→藤田哲也→東根作寿英
織田信雄:田原慎太郎→大泉翼
五徳:三海菜穂美→井上亜子→西村裕子→成田恵
織田信定:船越英二
織田信秀:林隆三
織田信広:村田泰則→岸本一人
織田信行:内山眞人→大友大輔→保阪尚希
織田信治:神田雄次
織田信光:長谷川明男
織田秀孝:谷田真吾
織田信康:加世幸市
織田信時:田中克季


信長の家臣とその関係者

林通勝:宇津井健
柴田勝家:滝田栄
池田恒興:坂本徳志→的場浩司
木下藤吉郎→羽柴秀吉:仲村トオル
ねね:中山美穂
明智光秀:マイケル富岡
平手政秀:二谷英明
平手久秀:黒田アーサー
佐久間盛重:本郷功次郎
佐久間信盛:田中健
丹羽長秀:杉本哲太
滝川一益:柴俊夫
前田利家:橋爪淳
河尻秀隆:森田順平
森可成:三上真一郎
森長可:野尻忠正
森蘭丸:石野太呂字
森坊丸:芦田昌太郎
細川藤孝:勝野洋
細川忠興:小林秀樹
玉:今村恵子
明智秀満:小野了
ゆい(光秀娘、荒木村重妻):生田智子
斎藤利三:渕野俊太
毛利新助:青木健
服部小平太:堅田宏
高山右近:冨家規政
不破光治:石山律雄
荒木村重:本田博太郎
村井貞勝:西田圭
水野信元:大林丈史
酒井正親:大和田伸也
酒井忠次:林邦応
石川家成:長棟嘉道
平岩親吉:小野進也
本多重次:高品剛
鳥居忠吉:滝田裕介
内藤勝介:塚本信夫


諸大名・武将

斎藤道三:芦田伸介
徳川家康:郷ひろみ
築山殿:島村佳江
松平信康:金子勝→早川亮
浅井久政:寺田農
浅井長政:辰巳琢郎
足利義輝:宮田恭男
足利義昭:青山裕一
斯波義統:山本寛
斯波義銀:山本耕史
和田惟政:新井康弘
今川義元:柴田p彦
朝比奈泰能:俵一
斎藤義龍:広岡瞬
斎藤龍興:渡浩行
稲葉良通:篠田三郎
武田勝頼:北谷等→黒田隆哉
武田信勝:小橋賢児
武田信廉:黒部進
北条夫人:阿部朋子
馬場美濃守:荒木しげる
山県昌景:小山武宏
朝倉義景:北村総一朗
朝倉景鏡:田嶋基吉
朝倉景健:門田俊一
朝倉景恒:伊藤昌一
六角承禎:平泉成
六角義治:山口晃史
茶々:田原加奈子
お江:津川里奈
浅井政澄:岡崎二朗
浅井七郎:安藤圭一
阿閉貞秀:佐和たかし
磯野員昌:片岡弘貴
三好長慶:中丸新将
松永久秀:清水紘治
小西行長:伊藤秀


その他

ルイス・フロイス:アダム・ロビンス→フランク・ニール
ロレンソ:稲川淳二
今井宗久:佐藤慶
千利休:伊藤孝雄
津田宗及:内田稔
山上宗二:河合隆司
島井宗叱:野島秀信
日比屋了慶:島田順司
顕如:伊藤富美也
教如:原豊
朝山日乗:内田勝正
飛鳥井雅教:松橋登
勧修寺晴豊:堀内正美
日野輝資:佐藤淳
伊東マンショ:重富孝→木村直雄樹
千々石ミゲル:佐藤洋匡→長崎真純
原マルチノ:柴田宗典→植松良介
中浦ジュリアン:光行透
グレゴリウス13世:アントニオ・カンテリーニ
ザビエル神父:テリー・オブライエン
ガスパル・ヴィレラ:テリー・オブライエン
アレッサンドロ・ヴァリニャーノ:ブライアン・バークガフニ
オルガンティーノ:細川フランコ
ヤジロー:龍飛雲
ソテロ:リード・ジャクソン


架空人物

加納随天(祈祷師):平幹二朗
喜八(秀吉家来):松原一馬
りゅう:黒谷加奈子→西野まり→久我美智子→岡本舞
良吉:長谷有洋
宗吉:加藤雅也
ディオゴ:モロ師岡
かなえ:岩本多代
庄右衛門:森下哲夫
その他:亀山助清、森康子


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posted by ワン at 00:00 | 1992年 「信長」

2007年03月29日

「太平記」

☆太平記 【NHK大河ドラマ】

『太平記』(たいへいき)は、NHKで1991年(平成3年)に放送された第29作目の大河ドラマである。放送期間は1991年1月6日 - 12月8日で、全49回。平均視聴率は26.0%、最高視聴率は34.6%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。

☆作品内容と反響

鎌倉時代末期から皇室が2つに分裂した南北朝時代の戦乱を、倒幕に貢献し、建武政権から離反し後の室町幕府となる武家政権を築き初代将軍となった足利尊氏を主人公に描いた物語。原作は1950年代末から執筆された、吉川英治晩年の作品である『私本太平記』。吉川作品の大河ドラマ化は、1972年(昭和47年)の『新・平家物語』以来で、3度目となる。主役の真田広之は、1987年(昭和62年)の独眼竜政宗に出演以来で、2度目の出演にして主役抜擢。「政宗」同様、共演の沢口靖子とは今作でも夫婦となる設定である。脚本は、鎌倉幕府滅亡までの前半を池端俊策が、後半を仲倉重郎が担当しており、共に大河ドラマ初執筆。

原作をもとに、足利尊氏の挙兵から鎌倉幕府滅亡から建武の新政、南北朝動乱を経て尊氏の死までを描く。後半は吉川原作には無い足利家の内紛観応の擾乱も描くなど、まったくの創作となっている。NHK大河ドラマでは初めて南北朝動乱を本格的に取り上げた作品であるが、全49回のうち中盤の山場となる鎌倉陥落の第22回までが鎌倉時代、南北朝成立の第38回までが建武新政期となる配分で、南北朝時代が描かれたのは最後半の10数回程度。尊氏死後(1358年〜)の、古典『太平記』が筆を置く細川頼之(未登場)の管領就任時点(1367年)や、将軍義満時代の南北朝合体(1392年)までの南北朝後半は未消化であった。

群馬県太田市には武家屋敷のオープンセットが作られ、足利、新田、楠木館のシーンが撮影された。また、栃木県足利市には鎌倉や京都の町並みを再現したオープンセットが作られ、中盤の山場となる「鎌倉炎上」の撮影にも使用された。

プロデューサのインタビュー記事によると、局内でも時期尚早であるとの意見があったものの、機が熟して取り上げられる時期が来るものでもないだろうとの判断から、本格時代劇として制作されるに至ったとのことである。その後も、この時期に関する大河ドラマは本作以外に存在しない。天皇家が積極的に関与する時代であるがため、南北朝・室町時代のドラマ化は戦後長年タブー視されてきただけでなく、歴史的にも極めて難解な権力闘争が繰り返される時期であるため、視聴者に十分な理解を得るための歴史的背景のドラマ化が困難であることから、そもそもこの時代を映像化した作品自体、戦後は数えるほどしかない(戦前は天皇の忠臣として楠木正成を描いた作品『大楠公』といった作品があり、戦後も昭和30年代に『大楠公』という正成を描いた連続テレビドラマがあった)。ところが蓋を開けてみれば若手・ベテランをたくみに織り交ぜた大胆なキャスティングが功を奏し高視聴率を獲得。脚本も緻密な構成であると評され、本作をNo1に推す大河ドラマファンは今も多い。中でも第22話『鎌倉炎上』は大河ドラマ史上最高傑作とまで言われている。2005年から2006年にかけてファミリー劇場で全話が放送された。

主役の足利尊氏は、青年時代にはアクのない「誰からも好かれる」人物として描かれ、中盤以降はやや屈折も見せた。弟の直義も愚直一筋な人物と描かれる一方、「ばさら」と呼ばれる派手な服装を好んだと言われる佐々木道誉は尊氏の盟友として描かれ、法体ではないが数々の華美な衣装で登場し、北条高時、長崎円喜、高師直といった周囲の人物が強烈な個性で描かれている。明治以来忠臣として称揚され、天才的軍師としてのイメージが浸透したいた楠木正成は、ゲリラ戦を得意とするほがらかな土着武士として描かれた。後醍醐天皇は序盤では鷹揚な君主として描かれ、中盤以降は肖像にも見える髭を生やし、野趣な趣きを見せた。後醍醐天皇には否定的評価も存在し、ドラマでも描かれ方については、朝令暮改で政局を引きずり回したとも評される実像とかけ離れているという批判もなされた。尊氏のライバルとして位置づけられる新田義貞は当初萩原健一が演じたが、病気降板により、根津甚八に交代した。この根津への交代は予期せぬことであったが、新田義貞の描かれた雰囲気が萩原のエキセントリックな雰囲気から根津の落ち着いた演技に変わるということは、新田義貞がおかれた立場の推移からも演出上効果的があるとも評される。

なお、本作が放送される以前は「大塔宮護良親王」を「だいとうのみや・もりながしんのう」と読むことが殆どであったが、本作は当時の最新説に従って「おおとうのみや・もりよししんのう」という読み方を使用した。この影響は非常に大きかったようで、これ以降この読み方が急速に普及していった。今日では後者の読み方が完全に定着しており、前者の読み方は殆ど使われなくなっている。

☆スタッフ

原作・・・吉川英治(『私本太平記』)
脚本・・・池端俊策・仲倉重郎
音楽・・・三枝成彰
演奏・・・Cカンパニー 
テーマ音楽演奏・・・NHK交響楽団 
テーマ音楽指揮・・・大友直人
監修・・・永原慶二・尾崎秀樹
風俗考証・・・鈴木敬三 
建築考証・・・平井聖 
文書考証・・・白井孝昌 
殺陣:林邦史朗
芸能指導:猿若清方 
芸能考証:野村耕介 
衣装考証:小泉清子
乗馬指導・・・日馬伸 
題字・・・大鹿洋江
協力・・・栃木県足利市・群馬県太田市
語り・・・山根基世

☆主な登場人物

足利氏及び北朝方

足利尊氏(主人公)・・・雨笠利幸→真田広之
赤橋登子(尊氏の正室)・・・沢口靖子
足利直義(尊氏の弟)・・・高橋守→高嶋政伸
足利貞氏(尊氏の父)・・・高野八誠→緒形拳
上杉清子(尊氏の母)・・・藤村志保
足利家時(尊氏の祖父)・・・小形竹松
足利直冬(尊氏の庶長男、直義の養子)・・・山崎雄一郎→筒井道隆
足利義詮(尊氏の嫡男)・・稲葉洋介→森田祐介→片岡孝太郎
光王(尊氏の次男〔実は三男〕)・・・枝松拓矢
守邦親王(鎌倉幕府将軍)・・・吉川英資
光厳天皇(持明院統の天皇)・・園田智章→辻輝猛
光明天皇(持明院統の天皇・光厳の弟)・・海野義貞
佐々木道誉(尊氏の盟友)・・陣内孝則
赤松円心(則村)(尊氏支持の武将)・・・渡辺哲
赤松則祐(則村の長男)・・・斎藤拓→斎藤志郎
高師直(尊氏の執事)・・・柄本明
高師泰(師直の兄)・・武内伸一郎→塩見三省
高師氏(師直の祖父)・・・安部徹
高師重(師直の父)・・・辻萬長
高師行(師直の叔父)・・・左右田一平
一色右馬介(柳斎)(尊氏の側近)・・・横山勇→大地康雄
細川顕氏(尊氏の配下)・・・森次晃嗣
桃井直常(直義の配下)・・・高橋悦史
細川和氏(尊氏の配下)・・・森山潤久
細川頼春(尊氏の配下)・・・芹沢名人
細川師氏(尊氏の配下)・・・松本公成
畠山国清(尊氏の配下)・・・久保志郎
大友氏時(尊氏の配下)・・・速見領
土岐頼遠(尊氏の配下)・・・下元史朗
今川範国(尊氏の配下)・・・ドン貫太郎
塩冶高貞(尊氏の配下)・・・峰三太→浅野和之
南重長(尊氏の配下)・・・河原さぶ
上杉重能(尊氏の配下)・・・谷嶋俊
上杉能憲(重能の養子)・・・梶原浩二
少弐頼尚(尊氏支持の武将)・・・加地健太郎
土岐頼兼・・・田辺年秋
阿蘇惟時・・・舟久保信之
勧修寺経顕(光厳の側近)・・・草薙幸二郎


南朝方及び吉野政権

後醍醐天皇(大覚寺統の天皇)・・・片岡孝夫
護良親王(後醍醐の皇子)・・・堤大二郎
宗良親王(後醍醐の皇子)・・・八神徳幸
尊良親王(後醍醐の皇子)・・・新岡義章
恒良親王(後醍醐の皇子)・・・大河原梓
成良親王(後醍醐の皇子)・・・長谷川宙
義良親王(後村上天皇)(後醍醐の皇子)・・・細山田隆人→西垣内佑也→黒樹洋
阿野廉子(後醍醐の側室、後村上・恒良・成良らの母)・・・原田美枝子
楠木正成(河内の豪族、尊氏のライバル)・・・武田鉄矢
楠木正季(正成の弟)・・・赤井英和
楠木久子(正成の正室)・・・藤真利子
楠木正行(正成の長男)・・・北代隼人→加藤盛大→中村繁之
新田義貞(尊氏のライバル)・・・近藤大基→萩原健一
→根津甚八
脇屋義助(義貞の弟)・・・石原良純
新田保子(義貞の正室)・・・あめくみちこ
勾当内侍(新田義貞の恋人)・・・宮崎萬純
北畠親房(後醍醐側近グループのリーダー)・・・近藤正臣
北畠顕家(親房の長男)・・・後藤久美子
千種忠顕(後醍醐の側近)・・・本木雅弘
名和長年(後醍醐の側近)・・・小松方正
日野俊基(後醍醐の側近)・・・榎木孝明
日野資朝(後醍醐の側近)・・・佐藤文裕
結城宗広(後醍醐の側近)・・・中山正幻
四条隆資(後醍醐の側近)・・・井上倫宏
万里小路宣房(後醍醐の側近)・・・新井量大
万里小路藤房(後醍醐の側近)・・・大和田獏
万里小路季房(後醍醐の側近)・・・渕野俊太→滝沢英行
西園寺公宗(親鎌倉幕府派の公家)・・・長谷川初範
吉田定房(後醍醐の側近)・・・垂水悟郎
坊門清忠(後醍醐の側近)・・・藤木孝
二条道平(後醍醐の側近)・・・宮本充
洞院公賢(後醍醐の側近、のち北朝方)・・・高橋豊
文観(僧侶・後醍醐の側近)・・・麿赤兒


☆鎌倉幕府及び北条一族

北条高時(北条一族の長、第14代執権)・・・片岡鶴太郎
赤橋守時(北条一族、第16代執権、尊氏の義兄)・・・勝野洋
金沢貞顕(北条一族、第15代執権)・・・児玉清
金沢貞冬(北条一族)・・・香川耕二
金沢貞将(北条一族)・・・久野真平
大仏貞直(北条一族)・・・山中康司
大仏高直(北条一族)・・・河西健司
北条茂時(北条一族)・・・神谷まさひろ
北条泰家(北条一族、高時の弟)・・・緑川誠
北条仲時(六波羅探題北方)・・・段田安則→刀坂悟
北条時益(六波羅探題南方)・・・世古陽丸
覚海尼(高時の母)・・・沢たまき
長崎円喜(先代の北条家内管領)・・・フランキー堺
長崎高資(円喜の長男、高時の内管領)・・・西岡徳馬
安達泰盛(北条家外戚、のち粛清)・・・加賀邦男


その他

夢窓疎石・・・田武謙三
花夜叉(猿楽一座の座長、実は楠木正成の妹)・・・樋口可南子
藤夜叉(花夜叉一座の一員、尊氏の恋人、直冬の母)・・・宮沢りえ
猿(ましら)の石(花夜叉一座の一員)・・・高山良→柳葉敏郎
乙夜叉(花夜叉一座の一員)・・・中島啓江
服部清次(花夜叉の息子)・・・西岡秀記
北条高時の夫人・・・深浦加奈子
顕子・・・小田茜
二条の君(高師直の愛人)・・・森口瑤子
和田五郎(楠木正成の配下)・・・桜金造
彦部十郎(高師直の配下)・・・田口トモロヲ
土肥佐渡前司・・・大塚周夫
殿の法印・・・大林丈史
吉次・・・豊川悦司
侍女・・・常盤貴子、上村典子
武将・・・大杉漣、長江英和、加藤正之
大男・・・ストロング金剛
小男・・・Mr.オクレ
魚売り・・・サード長嶋
物売り・・・谷津勲
奉公人・・・大林隆介
重臣・・・山崎満
石の家来・・・大阪百万円


☆各話一覧

父と子
芽生え
風雲児
帝、ご謀反
あやうし足利家
楠木登場
悲恋
妖霊星
宿命の子
帝の挙兵
楠木立つ
笠置落城
攻防赤坂城
秋霧
高氏と正成
隠岐配流
決断の時
帝の脱出
人質
足利決起
京都攻略
鎌倉炎上
凱旋
新政
足利尊氏
恩賞の波紋
公家か武家か
開戦前夜
大塔宮逮捕
悲劇の皇子
尊氏叛く
藤夜叉死す
千寿王と不知哉丸
尊氏追討
大逆転
湊川の決戦
正成自刃
一天両帝
顕家散る
義貞の最期
帝崩御
母の遺言
足利家の内紛
下剋上
政変
兄弟の絆
将軍の敗北
果てしなき戦い
尊氏の死

☆総集編

第1部「青春」
第2部「倒幕」
第3部「建武の新政」
第4部「南北朝動乱」

☆ゲーム

NHK大河ドラマ 太平記 ジャンル 戦略シミュレーション
対応機種 PCエンジン[PCE]
開発元 NHKエンタープライズ
発売元 NHKエンタープライズ
人数 1〜2人
メディア Huカード(4MB)
発売日 1992年1月31日
■テンプレート (■ノート)
[編集] PCエンジン版
NHKエンタープライズより1992年1月31日に発売された。機種はPCエンジン。

なお、前年にインテックより同機種で「太平記」が発売されている関係上、「NHK大河ドラマ 太平記」と言うタイトルになっている。

内容はオーソドックスな戦略シミュレーションゲームで、シナリオ1「鎌倉幕府の滅亡」をクリアするとシナリオ2「南北朝の大乱」がプレイ可能になるがシナリオ1でプレイヤーは倒幕軍を、シナリオ2では南朝を操作するため両方のシナリオに連続性は無い。

2人同時プレイモードでは、プレイヤー2がそれぞれ北条軍・北朝を担当する。


☆メガドライブ版

セガより1991年12月13日に発売された。

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関連項目
太平記


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E
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2007年03月28日

「翔ぶが如く」

☆翔ぶが如く 【NHK大河ドラマ】

翔ぶが如く(とぶがごとく)は、NHKで1990年1月7日から12月9日に放送された28作目の大河ドラマ。薩摩藩を中心に、幕末から明治維新までをエネルギッシュに描いた司馬遼太郎の原作をドラマ化。大河ドラマ初の二部構成作品(第一部29話、第二部19話、全48話)。2006年1月から同年12月初めまで、CS放送のホームドラマチャンネルで再放送されていた。平均視聴率は23.2%、最高視聴率は29.3%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。


☆概要

西郷隆盛と大久保利通は島津斉彬の庇護の下で頭角を現し、薩摩藩を動かしていく。二人の力によって江戸幕府は倒され、明治維新が訪れるが、いつしか新政府内で二人の意見は食い違ってゆく。西郷は野に下り西南戦争で戦死し、大久保も不平士族に襲われ命を落とすまでを描く。原作は70年代に執筆された征韓論争から西南戦争までを描いた長編作品であり第二部のみがこれに該当するが、第一部には『翔ぶが如く』の挿話と同じく幕末維新期を描いた司馬遼太郎原作の『竜馬がゆく』や『花神』などの長編小説や『最後の将軍』『きつね馬』『酔って候』などの短編小説を元に書かれた小山内美江子のオリジナルストーリーである。原作では、西南戦争直前の征韓論の沸騰のあたりから話が始まり、西郷や大久保の若年時代は描かれていない。また原作では川路利良の描写も多いが、ドラマではあまり踏み込んだ描かれ方はされていない。ちなみに、第一部、第二部を通じてナレーションは全て鹿児島弁である(第一部のナレーションを担当した草野大悟は鹿児島出身)。無論出演者の台詞も大抵鹿児島弁なので、分かりにくい言葉には字幕がついた。もっとも、劇中のナレーションやセリフに使われている鹿児島弁は、標準語に影響されやや洗練されたもの(「唐芋標準語」)であり、実際の鹿児島弁はより難解で複雑なものである。「翔ぶが如く」という題は、「泣こよっかひっ翔べ」の言葉に象徴される薩摩隼人の行動力を司馬がイメージして付けたものである。

前年までの三作品が非常に高視聴率だったために目立たないが、幕末維新を扱った大河ドラマの中では最も視聴率の高かった作品であり、軽薄な受け狙いがない骨太の歴史ドラマとして高く評価された。西郷を演じた西田敏行は当時有名だった肖像画でよく見られる西郷に近づこうと、メイクや表情など撮影時の努力だけでなく、実際にクランクイン前から体重を増やして撮影に挑んだ逸話がある(ただしこの肖像画が本物の西郷を投影しているかは、現在疑問視されている)。身長については6尺を優に超えていた南州に対しカメラアングルを工夫することで大柄な印象を操作した。また、鹿賀丈史の演じる大久保もかなり実像に近い演技であると、大久保の子孫から賞賛されている。このように作品の評価は低くないが、一柳慧によるテーマ曲は非常に難解で曲に一貫性がなく評価は分かれる。

最終話でいとが桜島を眺める際に写した航空撮影では、舞台が明治なのに現代鹿児島の日豊線の電車や周辺の実際の住宅が映っており、大河ドラマとしては不自然との指摘もあった。しかしこのラストシーンについては、第一部で世直しを誓った薩摩の若者たち(いとがよく知る人物たちである)が、やがて地元を去り命を落としていく展開であり、そのことを「みんな翔んでいってしまった」と(タイトル『翔ぶが如く』への異説でもある台詞で)生き残ったいとが嘆くシーンでもある。航空撮影の映像は、いとの思いは現代日本にも続いていることを示すという解釈もできる。逆に言えば製作側がこうした意図を狙っていなければ、電車や住宅を画面に見切らすというミスを犯すはずがないとも言える。


☆あらすじ

薩摩国鹿児島城下の下加治屋町で兄弟の如く育った西郷吉之助と大久保一蔵。二人はある時は互いに手を取り合い、そしてある時は異なるやり方で藩内に影響力を増し、やがて二人の活躍は維新回天の大偉業を成し遂げるに至った。二人は新政府参議にそろって就任するが、封建体制から近代政治への一大転換は国内に大きな矛盾を生み出しつつあった。それは禄を失った士族達の存在である。未だ武士道精神から自己を抜け出せないでいる西郷にとって、こうした士族達の存在は対岸の火事ではなかった。一方の大久保は合理主義家として数々の洋化政策を打ち出していく。互いに相容れない二人のイデオロギーは、いわゆる「征韓論」を以って衝突する。「戦争で国が滅んでも良いのか」との大久保の言葉に、西郷は「国が滅びつくして、その中から這い上がってきた日本人達が新しい国をつくるのだ!」と叫ぶ。やがて征韓論は白紙撤回され、二人は袂を別った。そして時代のうねりは、二人を維新後最大の内乱・西南戦争へと駆り立てていく。しかしそれは二人が偽りでない真の友情を全うするためには、避けて通れない道であった。


☆スタッフ

原作・・・司馬遼太郎
脚本・・・小山内美江子
音楽・・・一柳慧
演奏・・・東京コンサーツ
テーマ音楽演奏・・・NHK交響楽団
テーマ音楽指揮・・・秋山和慶
題字・・・司馬遼太郎
協力・・・鹿児島県
監修・・・小西四郎
時代考証・・・原口泉
風俗考証・・・小野一成
衣装考証・・・小泉清子
所作指導・・・猿若清方
殺陣・・・林邦史朗
製作・・・吉村文孝
演出・・・平山武之、望月良雄、木田幸紀、小松隆一、菅康弘
語り・・・草野大悟(第一部)、田中裕子(第二部)

☆出演

西郷家・大久保家

西郷隆盛:西田敏行
大久保利通:鹿賀丈史
西郷吉兵衛:坂上二郎 (隆盛の父)
西郷龍右衛門:浜村純 (隆盛の祖父)
西郷まさ:冨士真奈美 (隆盛の母)
西郷きみ:大路三千緒 (隆盛の祖母)
西郷いと:田中裕子 (隆盛の正室・後妻)
西郷俊:南果歩 (隆盛の正室・先妻)
愛加那:石田えり (隆盛の側室)
西郷吉二郎:村田雄浩 (隆盛の弟)
西郷小兵衛:武田佑介→岩下謙人→金山一彦 (隆盛の弟)
西郷従道:根本卓哉→高橋守→星孝行→緒形直人 (隆盛の弟)
西郷琴:酒井法子 (隆盛の妹)
西郷清:国生さゆり (従道の妻)
西郷園:星野博美
西郷松:長谷川真弓
西郷菊次郎:若菜大輔→六浦誠
西郷菊子:茅野佐智恵
西郷スマ:奥田圭子
西郷美津:八木沢一恵→広瀬珠美
西郷勇袈裟:早津翔太→長谷川歩
西郷午次郎:高橋壱岐
西郷たか:近藤絵麻
西郷やす:田京恵
大久保福:八木昌子 (利通の母)
大久保利世:北村和夫 (利通の父)
大久保満寿:賀来千香子 (利通の妻)
大久保きち:吉川十和子 (利通の妹)
大久保伸熊(牧野伸顕):大西良和→三浦竜也
大久保すま:矢沢美紀
大久保りよ:桂川冬子

島津一門・家臣

島津斉興:江見俊太郎 (薩摩藩第10代藩主)
島津斉彬:加山雄三 (薩摩藩11代藩主)
島津久光:高橋英樹 (斉彬の庶弟)
島津忠義:藤原秀樹→川名康浩 (久光の長男)
島津敬子・篤姫(天璋院):富司純子 (島津斉彬養女・徳川家定正室)
幾島:樹木希林 (篤姫の付き人)
お由羅:草笛光子 (島津斉興の側室)
島津忠剛:瀬下和久 (篤姫の実父)
島津久徳:名和宏 (薩摩藩・家老)
島津久宝:村松克巳 (薩摩藩・家老)
小松帯刀:大橋吾郎 (薩摩藩・家老)
大山綱良:蟹江敬三 (鹿児島県の大参事、県令)
大山巌:坂上忍 (西郷隆盛の従兄)
村田新八:益岡徹
有馬新七:内藤剛志
海江田信義:佐野史郎
伊地知正治:安藤一夫
吉井友実:福田勝洋
樺山三円:吉岡祐一
伊藤才蔵:草見潤平
谷村愛之助:潮哲也
森山新蔵:東野英心
関勇助:坂口芳貞
土持政照:光石研
月照:野村万之丞
川路利良:塩野谷正幸
桐野利秋:杉本哲太
永山弥一郎:遠藤憲一
中原尚雄:渡辺いっけい
別府晋介:黒田隆哉
篠原国幹:西田静志郎
海老原穆:草野大悟
調所笑左衛門(調所広郷):高品格
伊集院兼寛:内田慎一
野津鎮雄:堀辺隆一
池上四郎:横溝貴之
中山尚之助:深水三章
高崎温恭:江角英明

江戸幕府とその関係者

徳川家慶:加藤治 (江戸幕府第12代将軍)
徳川家定:上杉祥三 (江戸幕府第13代将軍)
徳川家茂:三宅喜章→小林正則→若菜孝史
(江戸幕府第14代将軍)
和宮:鈴木京香 (徳川家茂正室)
徳川慶喜:三田村邦彦 (江戸幕府第15代将軍)
井伊直弼:神山繁 (江戸幕府大老)
松平春嶽:磯部勉 (越前藩主)
松平容保:若松武 (会津藩主)
松平定敬:真崎理 (桑名藩主・松平容保兄弟)
徳川慶勝:板倉佳司→三上真一郎 (尾張藩主・松平容保兄弟)
徳川斉昭:金子信雄 (水戸藩主・慶喜、慶篤父)
徳川慶篤:高野光平 (水戸藩主)
山内容堂:嵐圭史 (土佐藩主)
伊達宗城:北村総一朗 (宇和島藩主)
浅野長勲:清水明彦 (広島藩主)
長野主膳:伊藤孝雄 (大老・井伊直弼の参謀)
平岡円四郎:永田博丈 (一橋家家老)
阿部正弘:若林豪 (江戸幕府老中)
阿部正外:山本寛 (江戸幕府老中)
堀田正睦:井上孝雄 (江戸幕府老中)
板倉勝静:津村鷹志 (江戸幕府老中)
水野忠精:大林丈史 (江戸幕府老中)
間部詮勝:石坂重二 (江戸幕府老中)
青山忠良:小林勝也 (江戸幕府老中)
松平忠固:岸本功 (江戸幕府老中)
牧野忠雅:小寺大介 (江戸幕府老中)
太田資始:ト字たかお (江戸幕府老中)
勝海舟:林隆三 (江戸幕府陸軍総裁)
川路聖謨:伏見哲夫 (江戸幕府勘定奉行)
岩瀬忠震:酒井郷博 (江戸幕府外国奉行)

各藩の藩士とその関係者

藤田東湖:大山克巳 (水戸藩士)
安島帯刀:平井武 (水戸藩家老)
橋本左内:篠井英介 (越前藩士)
坂本龍馬:佐藤浩市 (土佐藩浪士)
おりょう:洞口依子 (龍馬の妻) 
中岡慎太郎:古山忠良 (土佐藩士)
桂小五郎(木戸孝允):田中健 (長州藩士)
木戸松子(幾松):景山仁美 (孝允の妻)
品川弥二郎:廣田高志 (長州藩士)
大隈重信:石丸謙二郎 (佐賀藩士)
板垣退助:斉藤洋介 (土佐藩士)
江藤新平:隆大介 (佐賀藩士)
伊藤博文:小倉久寛 (長州藩士)
山県有朋:新井康弘 (長州藩士)
井上馨:長谷川初範 (長州藩士)
大村益次郎:平田満 (長州藩士)
平野国臣:野崎海太郎 (福岡藩士)
副島種臣:坂部文昭 (佐賀藩士)
大木喬任:町田幸夫 (佐賀藩士)
山口尚芳:大森一 (佐賀藩士)
児玉源太郎:光岡湧太郎 (長州藩士)
後藤象二郎:高橋幸兵 (土佐藩士)
田中光顕:宮寺陽一郎 (土佐藩士)
永岡久茂:坂西良太 (会津藩士)

朝廷関係者

明治天皇:岡部浩之
岩倉具視:小林稔侍
三条実美:角野卓造
中川宮朝彦親王(久邇宮朝彦親王):三木敏彦
中山忠能:松村彦次郎
近衛忠煕:柳生博
正親町三条実愛:沼田爆
大原重徳:庄司永建
二条斉敬:今西正男
姉小路公知:石垣恵三郎

その他

新門辰五郎:三木のり平
川口雪篷:竜雷太
ジョン万次郎:中西良太
アーネスト・サトウ:ゴダン·ジャンリュック
タウンゼント・ハリス:ジョー·グレイス
ヘンリー・ヒュースケン:アンドレ·ケイザース
チャールズ・リチャードソン:ダレン・ジアー
白石正一郎:小林勝彦
浅田信興:小田島隆
喜久:田中好子
お房:萬田久子
カメ:飯田テル子
芦名千絵:有森也実
芦名千草:南條玲子
山城屋和助:藤堂新二
梅乃家五郎八:桂三木助 (4代目)
伊集院ヨシ:喜多道枝
岡崎恭助:佐渡稔
十蔵:奥村公延
熊吉:車だん吉
金太:段田安則
矢崎八郎太(宮崎八郎がモデル):堤真一
清次郎:松澤一之
坂東:田口トモロヲ
和助:笹野高史
直兵衛:頭師孝雄
向井:直江喜一
丸山:大塚周夫
仲居:戸川京子
その他:江成正元、冨田真之介

☆放送

放送日程

第1部
2月18日は衆議院選挙速報のため、放送休止。

放送回 放送日 題 演出
第1回 1990年1月7日 薩摩藩お家騒動 平山武之
第2回 1990年1月14日 新藩主お国入り 平山武之・望月良雄
第3回 1990年1月21日 運命の女たち 平山武之・本田幸紀
第4回 1990年1月28日 黒船来る 平山武之
第5回 1990年2月4日 江戸へ 望月良雄
第6回 1990年2月11日 庭方役拝命 望月良雄
第7回 1990年2月25日 篤姫お輿入れ 木田幸紀
第8回 1990年3月4日 異変のきざし 木田幸紀
第9回 1990年3月11日 大老・井伊直弼 平山武之
第10回 1990年3月18日 斉彬出兵計画 平山武之
第11回 1990年3月25日 大獄の嵐 望月良雄
第12回 1990年4月1日 吉之助入水 望月良雄
第13回 1990年4月8日 正助の布石 木田幸紀
第14回 1990年4月15日 桜田門外の変 平山武之
第15回 1990年4月22日 南国の女 平山武之
第16回 1990年4月29日 吉之助帰る 望月良雄
第17回 1990年5月6日 同士討ち 望月良雄
第18回 1990年5月13日 公家攻略策 小松隆一
第19回 1990年5月20日 異人斬り 小松隆一
第20回 1990年5月27日 薩英戦争前夜 平山武之
第21回 1990年6月3日 慶喜の裏切り 平山武之
第22回 1990年6月10日 燃える思い 菅康弘
第23回 1990年6月17日 竜馬と海舟 菅康弘
第24回 1990年6月24日 新たな契り 望月良雄
第25回 1990年7月1日 薩長同盟 古川法一郎
第26回 1990年7月8日 討幕への道 望月良雄
第27回 1990年7月15日 王政復古 小松隆一
第28回 1990年7月22日 江戸開城 望月良雄
最終回 1990年7月29日 維新成る 望月良雄


第2部

放送回 放送日 題 演出
第1回 1990年8月5日 揺れる新政府 平山武之
第2回 1990年8月12日 決意の門出 平山武之
第3回 1990年8月19日 苦難の大変革 平山武之
第4回 1990年8月26日 いけにえの牛 平山武之
第5回 1990年9月2日 欧米視察団出発 小松隆一
第6回 1990年9月9日 留守政府分裂 望月良雄
第7回 1990年9月16日 破裂弾中の昼寝 望月良雄
第8回 1990年9月23日 遣韓大使志願 望月良雄
第9回 1990年9月30日 大久保の決断 平山武之
第10回 1990年10月7日 両雄対決 平山武之
第11回 1990年10月14日 西郷、野に下る 菅康弘
第12回 1990年10月21日 東京政府孤立 望月良雄
第13回 1990年10月28日 佐賀の乱 西谷真一
第14回 1990年11月4日 それぞれの薩摩 望月良雄
第15回 1990年11月11日 士族暴発 平山武之
第16回 1990年11月18日 西郷軍挙兵 平山武之
第17回 1990年11月25日 西南戦争 木田幸紀
第18回 1990年12月2日 故郷・城山へ 望月良雄
最終回 1990年12月9日 明日への飛翔 平山武之


総集編

青雲の志(第一部・前編)
維新成る(第一部・後編)
両雄対決 (第二部・前編)
明日への飛翔(第二部・後編)

☆エピソード

原作では西郷・大久保をはじめ多くの薩摩人は無口な人物として描かれ、沈黙に耐えられる薩摩人の器量を他藩出身者と比較して描写しているが、脚本を担当した小山内美江子は「無口だとドラマにならない」と泣く泣くセリフを継ぎ足したという。原作者の司馬もその点に関しては寛容であり、対談で小山内の苦労をねぎらった。
概要にもある通り、薩摩出身者は全編通して鹿児島弁をしゃべっていた(当然、島津斉涁は江戸育ちなので共通語、久光は鹿児島弁)が、それだけでなく、坂本龍馬は土佐弁だったし、長州出身の桂小五郎もちゃんと長州弁でしゃべっていた。ところが第二部に入ると、なぜか薩摩出身者以外の新政府関係者は桂(木戸孝允)を含め、みんな共通語になってしまった。


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2007年03月27日

「春日局」

春日局 【NHK大河ドラマ】

春日局(かすがのつぼね)は、1989年1月1日〜12月17日にNHKで放映された第27作目の大河ドラマ。全50回。原作・脚本は橋田壽賀子、主演は大原麗子。ちなみに今作品は1967年の『三姉妹』以来22年ぶりの元日スタートだった。


☆作品内容と特徴

明智家臣の娘という立場で戦国の乱世を生き抜き、その器量を徳川家康に見込まれて大奥の取り仕切りと後の三代将軍徳川家光の乳母を任された女性・春日局(おふく)の生涯を描く。それまで「強い女」「烈女」のイメージが強かった春日局を、平和な世を希求し、献身的に家光の母代わりになろうと生きた女性という新解釈のもと描く。主演の大原麗子は5回目の大河ドラマ出演となる。脚本はNHK連続テレビ小説『おしん』(83年)などを手がけた橋田壽賀子で、1981年の『おんな太閤記』、近現代史大河である1986年の『いのち』に続いて三度目となり、女性主人公の大河ドラマも『いのち』以来となる。本作は後半が江戸時代初期にさしかかるものの、80年代後半の大河ドラマは『独眼竜政宗』(87年)、『武田信玄』と戦国ものが三年続くこととなった。

脚本家の橋田壽賀子によれば、橋田は民放局で家光側室で将軍家綱生母となるお楽の方について調べ、それをきっかけに春日局について関心をもっていたという[1]。おふくと対比する形でお江与(崇源院)をもう一人の主人公のように位置づけており、これまで姉・淀殿と妹・崇源院の影に隠れがちだった常高院(お初)にも光が当てられた。

一方で、橋田は春日局や家光を始めとする登場人物を理想化し、(あくまで橋田の価値基準で)スキャンダラスな事実は描かれなかった。おふくと夫稲葉正成の破局を円満離婚ということにしたり、若き日の家光の男色(同性愛)趣味には全く触れず、それに関連して本来おふくや家光を語る上で欠かせないはずのお万の方(永光院)などが登場せずじまいという不可解な展開もあった。また、人の死の直接的描写は極端に忌避された。何より、近代以前高貴な女性は自分の子供に自ら授乳し子育てをする事は絶対に有り得ず、母親もそれを不幸だと感じる発想自体がないという、基本的認識を欠いていた。

時代考証の面でも、大坂夏の陣までは比較的忠実と思われたが、それ以降は衣装、髪型が急に幕末仕様になるなど、疑問点もある(これを境に時代考証担当者が交代した、という説もある。また春日局役の大原が地毛で髪を結いたいと希望したことから全ての登場人物の装束・髪型が無理矢理それに合わせさせられた、とも)。

平均視聴率は大河ドラマの歴代3位となる32.4%を記録するほど好調で、特に女性層からの支持が多かった。本作では、おふくの出自が明智家臣の娘であることから、本能寺の変と山崎の戦いでは明智側の視点に立って描かれ、また夫稲葉正成が小早川家家臣であることから、関ヶ原の戦いは小早川側の視点に立って取り上げ、これらの事件が他の作品とは全く違った視点で描かれた。頻繁に映像化されている事件であっても視点を変えることで新鮮な描き方ができることを示した好例であると評される。

橋田壽賀子の一連の作品と同様に、本作も坂田晃一の叙情的かつ感傷的な曲調によって作品の質を引き上げていると評される。


☆スタッフ

原作・脚本:橋田壽賀子
音楽:坂田晃一
語り:奈良岡朋子

☆配役

おふく→春日局 - 安間千紘→尾羽智加子→大原麗子
お安 - 佐久間良子
稲葉正成 - 黒樹洋→山下真司
徳川家康 - 丹波哲郎
お江与 - 坂上香織→長山藍子
徳川秀忠 - 中村雅俊
竹千代→徳川家光 - 比嘉タケル→井出麻衣人→伊藤淳史→舘坂優→大沢健→江口洋介
お楽 - 若村麻由美
鷹司孝子 - 中田喜子
千姫 - 千野温子→荒船麻子→小島聖→野村真美
国千代→徳川忠長 - 岩下謙人→橋本光成→雨笠利幸→斉藤隆治
堤大二郎が演じる予定だったが、「軽井沢シンドローム」撮影中の事故による負傷のため辞退。
徳川和子 - 亀井亜由里→片山美穂→内野真理子→はかま梨沙
阿茶局 - 和田幾子
お勝 - 東てる美
お万の方 - 佐藤真浪
幸松丸→保科正之 - 佐々木一成→藤井司
珠姫 - 山辺江梨
勝姫 - 真嶋彰子→吉川涼子
初姫 - 歌代未奈
徳川義直 - 内大輔
徳川頼宣 - 本田太郎
おくに - 赤座美代子
千熊→稲葉正勝 - 高橋壱岐→伊崎充則→磯崎洋介→唐沢寿明
高丸→稲葉正利 - 池田貴尉→福原学→中野慎→丹羽貞仁
稲葉一鉄 - 大坂志郎
稲葉重通 - 織本順吉
稲葉貞通 - 川津祐介
七之丞→稲葉正定 - 鳥居紀彦→杉山和幸→山浦広幸→小日向範威→中村獅童→奈佐健臣
君丸→稲葉正次 - 井手大輔→布勢優一郎→中村彰良→高津英樹→青島健介
和姫→和子 - 亀井亜由里→片山美穂→内野真理子→はかま梨沙(現・袴りさ)
稲葉通重 - 有賀大志
稲葉正則 - 真田和幸
土井利勝 - 中条きよし
土井利隆 - 阿部秀一
本多正信 - 早崎文司
本多正純 - 前田吟
本多忠勝 - 平泉成
松平信綱 - 関根信行→新井信彦→三波伸一
松平正綱 - 大林丈史
大久保忠隣 - 石田太郎
酒井忠勝 - 睦五朗
酒井忠世 - 宗近晴見
酒井忠次 - 加藤治
酒井忠朝 - 澤伸好
堀田正盛 - 内田崇吉→矢野武
堀田正吉 - 鷲生功
榊原康政 - 中村方隆
三浦正次 - 山崎有右
青山忠俊 - 野村信次
阿部忠秋 - 谷門進士
阿部重次 - 川崎啓一
太田資宗 - 渡辺和重
井伊直政 - 渡辺輝尚
豊臣秀吉 - 藤岡琢也
寧々 - 香川京子
茶々 - 喜多嶋舞→大空真弓
松の丸 - 吉野佳子
豊臣鶴松 - 長谷川宙
豊臣秀頼 - 小磯勝弥→渡辺徹
豊臣秀長 - 益富信孝
小早川秀秋 - 香川照之(今作品が本格デビュー作)
石田三成 - 伊武雅刀
大野治長 - 大和田獏
大蔵卿局 - 馬渕晴子
片桐且元 - 津嘉山正種
真田幸村 - 高橋悦史
後藤又兵衛 - 橋本功
木村重成 - 竹村健
塙団右衛門 - 後藤修
織田信長 - 藤岡弘
お市の方 - 高林由起子
織田信忠 - 草見潤平
織田信雄 - 菅谷仁志
岡本大八 - 津村鷹志
斎藤利三 - 江守徹
斎藤利康 - 杉本哲太
斎藤利宗 - 高橋良明→森田順平
斎藤三存 - 大城誠晃→阿久津健太郎→阪本良介
明智光秀 - 五木ひろし
明智秀満 - 磯部勉(明智は次乱サラバイ)
森蘭丸 - 内池学
中川清秀 - 内藤安彦
池田恒興 - 前川哲夫
池田輝政 - 秋間登
有馬晴信 - 佐藤英夫
伊達政宗 - 金田龍之介
京極高次 - 長谷川明男
お初 - 宮沢りえ→松原智恵子
加藤清正 - 中康治
加藤忠広 - 深水三章
鳥居元忠 - 滝田裕介
鳥居忠房 - 安達義也
浅野幸長 - 河原さぶ
福島正則 - 矢島健一
増田長盛 - 樋浦勉
高山右近 - 三浦賢二
水野忠重 - 小池雄介
安藤重信 - 木曽秋一
細川藤孝 - 小金井宣夫
細川忠興 - 信達谷圭
蜂須賀小六 - 久遠利三
蜂須賀家政 - 志賀圭二郎
藤堂高虎 - ト字たかお
朽木稙綱 - 前川克紀
前田利家 - 嶺田則夫
黒田長政 - 中村修
山内一豊 - 相原巨典
茶屋四郎次郎 - 佐々木敏
穴山梅雪 - 今西正男
海北友松 - 吉幾三
里村紹巴 - 戸沢佑介
三条西実条 - 浅尾和憲→橋爪淳
三条西公国 - 佐藤B作
永井熊之助:杉山裕紀→川島陽介
岡部七之助:多賀基史→倉田照三→村松拓夫
七沢作兵衛 - 伊東四朗
東陽坊長盛 - ガッツ石松
信松尼 - 原知佐子
志乃 - 石野真子
ミツ - 岩本多代
お糸 - 夏樹静子
かね - 五大路子
開田孫六 - せんだみつお
村山越中 - 岡本信人
和姫→和子 - 亀井亜由里→片山美穂→内野真理子→はかま梨沙(現・袴りさ)
そで - 森康子
又造 - 辻親八
侍女 - 島崎和歌子、上村典子
兵士 - 三上剛史
その他 - 柴田秀勝

[編集] 脚注
『NHK大河ドラマストーリー春日局』
(日本放送出版協会、1989年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2007年03月26日

「武田信玄」

武田信玄 【NHK大河ドラマ】

『武田信玄(たけだしんげん)』は、NHKが1988年1月10日〜12月18日に放送した第26作目の大河ドラマ。全50回。最高視聴率は49.2%を記録した。主演は中井貴一。

「独眼竜政宗」や「太平記」などと並び大河ドラマ史上最高傑作との評価が根強い。また、現在では実現不可能なほど豪華な俳優陣が名を連ねていることでも話題となった。

2000年4月から8月までの平日午後、「大河ドラマアンコール」と題してNHK総合テレビにて全話が再放送された。スカイパーフェクTV!では時代劇専門チャンネルにて2004年6月から8月にかけて全話が放送され、2004年と2005年の年末年始にかけても同チャンネルで一挙放送が行われた(ただし時代劇専門チャンネルでの放送においては肖像権などの問題でアバンタイトルは全てカットされた)。2004年には全話収録の完全版DVDソフトがNHKエンタープライズにより発売されている。[1]。


☆あらすじ

戦国時代、四方を山に囲まれた甲斐国で、知謀策謀の限りを尽くし強固な家臣団と国造りで領土を広げ、“戦国最強の騎馬軍団”を率い織田信長・徳川家康も恐れた男、武田信玄。父を追放し我が子を死なせると言う家族·肉親の悲劇的関係に悩みながら独自の手法で信濃を平定、越後の上杉謙信と川中島で死闘を繰り広げる。「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり」と言う信条で戦国時代を力強く生きた信玄の生涯を、大合戦シーンと豪華俳優陣で描く戦国絵巻。


☆作品内容と特徴

原作は新田次郎の同名歴史小説で、新田作品の大河ドラマ化ははじめて。前年の『独眼竜政宗』に続いて戦国時代を扱った作品であり、翌年の『春日局』と80年代後半はほぼ同時代の作品が続くこととなった。甲斐の戦国大名である武田信玄(晴信)が主人公。類似テーマとして、1969年に上杉謙信を主人公に川中島合戦などを描いた『天と地と』、2007年に武田家の軍師山本勘助を主人公にした井上靖原作の『風林火山』がある。主演の中井貴一は、本作が大河ドラマ初出演。

「利家とまつ」を引き合いに出してよく形容される「ホームドラマ大河」といった要素は、本作品には一切なく、ひたすら重厚深長に戦国時代の人間の生き様が描かれる。武士を中心とした時代を描く以上、男中心のドラマとなりがちだが、女性視聴者の注目を一定以上掴むことにも成功している。その理由は、南野陽子・紺野美沙子といった当時人気の若手女優を採用しただけでなく、男まさりの女武者「里美」を大地真央が演じたり、小川眞由美演じる「八重」が極めて引き立った存在感を出しており、豪華な俳優陣を脇で固めていたことが挙げられる。

この作品には中井をはじめ2世俳優が数多く登場し、2世俳優ブームを巻き起こした。中井演じる信玄は、終始髷を結っており、丸坊主に立派なもみ上げ姿に描かれた有名な長谷川等伯(信春)筆の肖像画(高野山成慶院蔵)とは程遠い姿に見えるが、近年、像主が信玄ではなく能登の畠山義総であるとする学説が有力視されるようになっており、実際の信玄像と近かったのではないかとの評もある。また小川真由美が演じた八重(三条の方の侍女)は、その悪女ぶりと化け物じみた雰囲気が視聴者の嫌悪と恐怖を誘い、今も一部のファンにカルト的人気がある。一方、登場人物を見ると穴山信君、内藤昌豊、小山田信茂、跡部勝資、長坂光堅など、後の武田家の運命を大きく左右するような家臣は一切登場しない。また、信玄と関わりの深い僧である快川紹喜も出てこない。上杉家、織田家についても主要な人物(羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、柿崎景家等)が登場しない。

『川中島の戦い』がドラマ最大の見せ場だが、オープニングナレーションでは『合わせて5回行われた川中島の戦い』と言っているにもかかわらず、劇中では4度目の戦いで終わっている。5回目の合戦をあっさり飛ばしてしまったが、第5次川中島の戦いでは本格的戦闘が行われなかったとされる。


☆エピソード

前年の「独眼竜政宗」の高視聴率の流れを受け、序盤の視聴率は極めて高かった。最終回をのぞく各放送回の最後に、ナレーション(大井夫人)の若尾文子が語る、「今宵はここまでに致しとうございます」と言うナレーションが必ず用いられ、この年の流行語大賞に選ばれた。
第3回までのタイトル文字と、第4回以降のそれとに違いがあるが、これは最初にタイトル文字を担当した書家の受賞経歴の詐称問題により、他の書家のタイトル文字に変更になったからである。
本作の為、舞台の山梨県では小淵沢町(現北杜市)にオープンセットが建設された。
台湾において90年代初頭に中華電視公司によって放映される。しかし当初は何故か「武田信玄」のタイトルを使うことはせず、「一代情聖大將軍」という、味気ない名前であった。その後日本企業が代理を務めたため、ようやく元の名前を使用するようになった。
KOEIの信長の野望シリーズに与えた影響は極めて大きいと言われ、ゲーム内の武将の顔グラフィックスは本作品登場の俳優に酷似している事が多い(高坂昌信、武田信廉、真田幸隆など。なお山本勘助は「信長の野望 天下創生」から2007年度大河ドラマの「風林火山」の主役、内野聖陽に似せた顔となっている)。
この作品では山本勘助は目も足も不自由という設定になっておらず、位置づけも軍師というより間諜に近かった(桶狭間の戦いにも絡んでいることになっている)。なお、勘助の妻と息子も登場し、家庭的な面も描かれている。勘助を演じた西田敏行は、「釣りバカ日誌」等のコミカルなイメージとは間逆の重厚かつ存在感のある演技を見せている。川中島の戦いでの戦略の失敗の責を取り、単身諜報活動を行うが、闇夜の中槍傷が悪化し死亡した。
本作のオープニング曲は、法螺貝と馬蹄音をイメージさせる力強いフルオーケストラであり、歴代大河ドラマテーマ曲の中でも根強い人気を誇る。また、楽曲同様に武田軍の代名詞とも言うべき風林火山をイメージしたオープニング映像はアルプスの麓で撮影され、赤備えの武田騎馬隊が時間差でクロスするシーンがあるが、こちらも現在のCG全盛の時代ではなかなか難しい大掛かりなもので評価が高い。山梨側から見た富士山の山頂に雲がたなびくように見えるラストの映像も見応えがある。動画を観る
小川眞由美が演じた女官「八重」は、お歯黒・剃った眉毛など京公家風のメイクと、陰謀・怨念めいた役どころが見事にハマり、強烈な印象を視聴者に与えた。視聴率40%以上を常に記録していた本作だけに「物語は分からなくても『八重』は知っている」という小中学生が当時多く存在した。
なお八重は勝頼暗殺未遂が露呈し、闇夜に長い廊下の上で山県昌景(篠田三郎・役)に「そこの妖怪!」と呼び止められる。お互いに無言で走り寄り、足音が響きながら双方の顔が交互にクローズアップされるカメラワークは、ヒッチコックに影響を受けているという指摘もある。

☆スタッフ

原作:新田次郎『武田信玄』(文藝春秋刊)
脚本:田向正健
音楽:山本直純

☆主な登場人物とキャスト

武田家

武田晴信-武田信玄(真木蔵人(マイク真木の子)→中井貴一(佐田啓二の子)当初は松平健を予定。また役所広司も候補に挙がっていた)
甲斐の大名。お館様。
武田信虎(平幹二朗)
晴信・信繁・信廉の父。晴信を小心と罵るが、追放される。晩年再会。
大井夫人・ナレーション(若尾文子)
晴信・信繁・信廉・於豊の母。子供達を温かく見守る。
三条の方(紺野美沙子)
信玄の正室。義信・於梅・竜宝の母。公家の出を鼻にかけ、信玄との仲は険悪だが、後に信玄に惹かれていく(歴史上の三条夫人は、信玄との間に5人の子供をなしており、夫婦仲は決して悪くはなかったとの説が有力である)。
八重(小川真由美)
三条の方侍女。原作に登場しないドラマオリジナルの人物。原作の三条そのままのキャラクターでは、三条を演じる紺野美紗子のイメージが悪くなることを危惧して創作されたといわれる。そのため、原作の三条の悪い部分を強烈にしたようなキャラクターとして描かれている。三条、義信のために尽くすが、結果的に武田家を危機に陥れる。三条の死の直後に自害。
おここ(南野陽子)
晴信の初恋の人。川中島生まれ。
湖衣姫(南野陽子)
信玄の側室。おここと瓜二つである。諏訪頼重の娘。勝頼の母。薄幸な人生を送る。
里美(大地真央)
信玄の側室で良き理解者。原作では禰津元直の娘だが、このドラマでは倉科三郎左衛門の孫。男勝り。実際には信清を産んでいるが、このドラマでは信玄の子を授からない。
恵理(池上季実子)
信玄の側室。仁科盛信・信貞・松姫・菊姫の母。
武田信繁(若松武)
信虎の次弟。兄を敬う。
武田信廉(長尾豪二郎→篠塚勝)
信虎の三弟。絵が得意。
武田義信(中村七之助(中村勘三郎の子)→石関賢太郎→六浦誠→堤真一)
信玄の長男。謀反の計画が発覚し、父に誅される。
慈念-竜宝(猪岡拓郎→高橋守→渡浩行)
信玄の二男。幼少時に病気で盲目となり、僧侶として人生を歩むことになる。
諏訪勝頼-武田勝頼(安藤壮洋→福原学→真木蔵人)
信玄の四男。1話での好評を受け、真木の再登場。
雪姫(徳丸純子)
勝頼の正室。織田信長の養女。信勝の母。
武田信勝(黒田勇樹)
信玄の嫡孫。勝頼の子。
松姫(上田愛美→香川沙美)
信玄の娘。織田信忠の婚約者。
禰々(山下容莉枝)
信玄の姉(史実では妹)。諏訪頼重の正室。夫を奪った晴信を恨む。
らん(宮崎萬純)
信虎の愛妾。信虎を追って駿河に行くが、後に信虎に殺害される。
たき(結城美栄子)
湖衣姫の乳母。湖衣姫の死後は勝頼の身の回りの世話などをしていた。諏訪家の残党が勝頼たちのいる屋敷を襲撃した際、勝頼を守って死亡。

武田家臣及びその家族など

山本勘助(西田敏行)
義元に甲駿2国間諜を命ぜられ悩む。信玄の器量に触れ、その手足として働く。
板垣信方(菅原文太)
老臣。晴信の傳役。晴信が師と慕う。
甘利虎泰(本郷功次郎)
板垣とともに晴信を補佐。
飯富虎昌(児玉清)
義信の傳役として、その謀反の責任を一身に負おうとする。八重と親しい。
原虎胤(宍戸錠)
鬼美濃。全身に向こう傷の豪傑。(2007年の『風林火山』では今作にも登場している息子・宍戸開が原虎胤を演じている)
馬場信春(美木良介)
信玄に信頼される。ほぼ全編に登場。
真田幸隆(橋爪功)
弁舌優れた謀将。終盤信玄の相談相手。
飯富三郎兵衛-山県昌景(篠田三郎)
合戦上手。外交・内政にも優れた万能型。信玄の側に仕える。
源助-春日昌信-高坂弾正(村上弘明)
海津城主。農民から才覚を生かして出世。美男。
原昌俊(小林克也)
陣馬奉行
原昌胤(岡村太郎)
昌俊の子、陣馬奉行。
阿部勝宝(佐藤慶)
勝頼の傳役。
倉科三郎左衛門(浜村純)
倉科党の党目。なぜか信玄を、終始晴信殿と呼んでいた。里美の祖父の設定。
岐秀和尚(内藤武敏)
晴信の学問の師。モデルは史実における信玄の師・快川紹喜と思われる。
石和甚三郎(丹波義隆)
晴信の近習
塩津与兵衛(宍戸開)
晴信の近習。宍戸は親子で出演。
立木仙元(矢崎滋)
信玄付医師。
御宿監物(石丸謙二郎)
立木死後の信玄付医師。
平三(渡辺正行)
源助の幼なじみ。源助の出世を羨む。
とら(佐々木すみ江)
平三の母。子思い。足が悪いフリをしていた。
山本勘市(小日向範威→石川博之→ひかる一平)
勘助の子。父の仇を追う。平三・平五とともに終盤で上洛戦に従軍するが、武田軍が甲斐に引き返した後は僧となることを決意した。
きぬ(田島令子)
勘助の妻
今井兵部(森田順平)
奉行・金山衆頭
前島伊豆守(三上真一郎)
第1回のみ。信虎に異を唱える。
まさ(大多貴子):虎昌の妻
鎌田長門守(ジョニー大倉)
元々はジョニー大倉は馬場信春の役だったが、事故のため降板し、撮影済みの映像をこの役に割り当てた。

上杉家

長尾景虎-上杉謙信(柴田恭兵):越後の大名。義を重んじ、毘沙門天の生まれかわりを自任。利に賢い信玄を憎む。宿敵・信玄と一騎討ちのシーンがある。準主役。
直江実綱(宇津井健):長尾家重臣。謙信を支える。
菊丸-大村景時(水谷敦):謙信の近習。
上杉景虎(蔵下輝美):謙信の養子。北条氏康の7男。
上杉憲政(滝田裕介):狡猾な関東管領。
大熊朝秀(勝野洋):長尾家臣。後に反旗を翻し武田家臣に。
北条高広(西岡徳馬):長尾家臣。
宇佐美定行(沼崎悠):長尾家臣。
本庄実仍(門田俊一):長尾家臣。

今川家

今川義元(中村勘九郎):駿河の大名。武田を甲斐の山猿と嘲り、信玄を見下していたが、信玄・信長の陰謀によって桶狭間に倒れる。
寿桂尼(岸田今日子):義元生母。その死を信玄の策略と疑い、甲斐への塩止めを発案。
今川氏真(神田雄次):義元の嫡子。
太源崇孚(太原雪斎)(財津一郎):義元の軍師。
於豊(石塚理恵):信玄の姉。義元の正室。氏真・於津禰の母。
於津禰(古村比呂):義元の娘。武田義信の正室。政略結婚ながらも義信を愛すが、離縁され駿河に送り返される際、信玄を叱責した。

北条家

北条氏康(杉良太郎):相模の大名。海を尊ぶ。信玄の人物を知り、これを認める。相模の海を見ながら自らを回顧し、その生涯を閉じる。信玄にとって謙信に次ぐ好敵手だった。
北条氏政(青山裕一):氏康の嫡男。その狭量を父に嘆かれる。
於梅(安藤明子→畑仲美和→岡本舞):晴信の娘、北条氏政の正室。父母を気遣う。
松田康郷(北村総一朗):北条家臣。外交を担い、甲府、駿府、春日山に度々出向く。
松田憲秀(井上孝雄):北条家臣。氏康側近。
あや(岡田美里):氏康の娘、今川氏真の正室。

織田家

織田信長(石橋凌):尾張の大名。上洛を果たすも、武田の実力を知り、その西上を恐れる。
濃姫(麻生祐未):信長の正室。
織田信行(伊原剛志):信長の弟。
平手政秀(御木本伸介):信長の家臣。
平手汎秀(中嶋しゅう):信長の家臣。政秀の息子。
柴田勝家(岡田圭):信長の家臣。
佐久間信盛(平野稔→内田直哉):信長の家臣。
前田利家(滝口剛):信長の家臣。
梁田政綱(河原崎建三):信長の間者。今川上洛阻止に功。山本勘介と交流がある。
市川大介(大門正明):信長の家臣。信長に弓を教える。

徳川家

徳川家康(中村橋之助):三河の大名。終盤に登場。武田と苦闘する若き日の家康を、橋之助が演じた。
松平忠正(柏木隆太):家康の家臣。桜井松平家当主。
酒井忠次(中丸新将):家康の家臣。
石川数正(村上幹夫):家康の家臣。
大久保忠佐(岡本勇三):家康の家臣。
本多忠勝(古瀬公則):家康の家臣。
菅沼定盈(下塚諒):家康の家臣。

将軍家・その他の武将

足利義昭(市川團蔵):足利幕府第15代将軍。信玄の上洛を待ちわびる。
細川藤孝(西田健):将軍家家臣。のち織田家臣。
畠山昭高(高橋豊):河内守護。
村上義清(上條恒彦):信濃の豪族。見事に蓄えた髭が特徴。信玄前半の強敵。
諏訪頼重(坂東八十助):信濃の豪族。信虎の娘婿で信玄の義弟。湖衣姫の父。名族であることを誇り、甲斐を狙う。
千野伊豆入道(鈴木瑞穂):頼重重臣。頼継陣に突っ込む。
千野南明庵(藤木悠):頼重家臣。 千野伊豆入道のいとこ。
諏訪満隆(大宮悌二):頼重家臣。
高遠頼継(三ッ木清隆):高遠城主。信玄に滅ぼされる。
小笠原長時(新井康弘):信濃守護。信玄を前に逃亡。
長野業盛(保阪尚輝):簑輪城主。信玄に意地を見せるも、自刃。
上泉秀綱(伊藤正博):兵法家。

その他

正親町三条公兄(松橋登):公家。内大臣。
近野昌八郎(宗近晴見):朝廷の使い。
百川数右衛門(及川ヒロオ):金山衆
丹波弥十郎(斉藤洋介):金山衆
水野又兵衛(羽場裕一)
本間角造(重松収)
高間雄斎(有川博)
曾根原主膳(浜田晃)
金刺(須永慶)
作造(小宮孝泰)
京屋(原康義)
重臣(戸沢佑介)
旗奉行(加藤正之)
その他(麻木久仁子)


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posted by ワン at 00:00 | 1988年 「武田信玄」

2007年03月25日

「独眼竜政宗」

☆独眼竜政宗 【NHK大河ドラマ】

独眼竜政宗(どくがんりゅうまさむね)は、NHKが1987年1月4日〜12月13日に放送した大河ドラマである。全50回。己の知恵と才覚によって仙台藩62万石の礎を一代で築いた奥州の戦国武将・伊達政宗の生涯を描いた。

2004年に衛星劇場でCS初放送となり、翌2005年8月〜9月下旬には同チャンネルでアンコール放送が行われた。さらにその一年後、時代劇専門チャンネルで2006年9月下旬から11月下旬にかけての月〜金曜日週5回の放送とともに、2006年9月下旬から約半年間かけて毎週土曜日に2話連続放送が行われた。


☆制作の前段

1984年の『山河燃ゆ』以降の大河ドラマは三年連続で近代路線シリーズが続いていた(『山河燃ゆ』、1985年の『春の波涛』、1986年の『いのち』)。時代劇路線の視聴者のためには「NHK新大型時代劇」が水曜日の枠でつくられた。しかし近代路線シリーズは最終作の『いのち』を除き視聴率的に評判が悪く(『いのち』29.3%に対し、『山河燃ゆ』21.1%、『春の波涛』18.2%)、その一方で「NHK新大型時代劇」は良作が続き評判がよく、視聴者は時代劇を求めていると判断したNHKは1986年の『いのち』をもって当初五作を予定していた近代路線シリーズを終了し(『いのち』は視聴率的には近代路線シリーズ中で唯一成功し、ドラマ性も評価も高かったものの、登場人物に歴史上の人物が全く登場しない異色作で「これが大河ドラマなのか?」という疑問の声もあった)、1983年の『徳川家康』以来四年ぶりに時代劇路線シリーズの大河ドラマが復活した。


☆特徴

大河ドラマ最大のヒット作

平均視聴率39.7%は、大河ドラマの歴代トップを誇っており、最高視聴率47.8%は、『赤穂浪士』(53%)、『武田信玄』(49.2%)に次ぐ第3位の記録である(2006年7月現在)。不動明王について教えられた梵天丸(政宗の幼名)がその養育係である喜多に語った「梵天丸もかくありたい」という台詞は流行語となった(本編でこのセリフが出たのはこのシーンと、第11回「八百人斬り」で政宗が刀に映った自分の顔を見て、少年時代を回想したのち、刀を振るいながらこのセリフを繰り返す場面のみ。先述の梵天丸のシーンはこの第11回の回想シーン以外にも、第26回「絶体絶命」で一揆扇動の企てが露見したために政宗が京へ弁明に向かう際の回想シーンにも出てくる)。

また2003年、NHKが放送開始50年を記念して行なった「もう一度見たいあの番組」という一般視聴者によるテレビ番組のリクエストでは、総合部門の第9位、大河ドラマ部門の第1位に輝いた。また、2005年に行われた好きな大河ドラマは?というアンケートで第1位を獲得。放送から19年経った今でも人気は根強い。なお2004年1月3日・4日に総合テレビで、同年7月26日〜30日に衛星第2テレビで総集編が本放送当時の完全ノーカット版で再放送された。


画期的なオープニング解説

オープニング前に史実の解説などを行う手法は本作が初の試みとも言われ、以降の大河ドラマの恒例となった。

NHKでの本放送ではオープニング前に1987年当時の世相などを絡めて史実の解説などが行われていた。以下に具体例を挙げる。

秀吉・家康・政宗の年齢差を長嶋・王・清原に置き換えて説明した。
梵天丸役の藤間遼太が米沢城の間取りを紹介。
本能寺の変の説明を、過去の大河ドラマの映像から信長が自刃する場面を交えて行った(これは総集編でも見られる)。
小田原攻めでの解説では、CGを使い豊臣軍20万の兵が北条軍が立てこもる小田原城を包囲している様子を詳しく説明(これも総集編で見られる)。
本物の花押にしか入れていないと政宗が主張したセキレイの眼で有名なエピソードでは、当時の中曽根総理の花押を紹介。
最終回ではジェームス三木が仙台城大広間のセットに登場し、政宗の有名な五言絶句・「馬上少年過ぐ」の解説を行った。
しかし現在では肖像権や著作権、プライバシー保護などの面から、NHK以外での放送(CSの衛星劇場、時代劇専門チャンネルなど)ではともにカットされている。なお、DVDなどで販売されている「完全版」に関しては、このオープニング前の紹介・解説も完全に収録されている。

またオープニング映像自体も大河ドラマの常識を変えた作品と言われる。それまでの大河ドラマのオープニングは空撮や風景の映像などを延々流す、悪く言えば退屈な映像が多かったが、本作品ではレーザー光線や合成など特殊効果を存分に使い、大河ドラマだけでなく時代劇の常識をも超えた映像を見せ、以降の大河ドラマのオープニングではこのような特殊効果の使用が頻繁に行われるようになった。また宣伝用のポスターにも特殊効果を用いたり、あるいはタキシード姿の渡辺謙に兜を持たせ眼帯を付けさせるなど、時代劇の枠を超える色々な工夫が施された。


革新的な演出「遺骨映像」

もっとも斬新な演出の一つとして、伊達政宗本人の遺骨が映像として紹介された。政宗墓所・瑞鳳殿は第二次大戦時の戦災で焼失、1979年に再建されたが、それに先立ち1974年に行われた発掘調査で発見されたもので、年月が経過していたにもかかわらず、奇跡的に残っており、科学的鑑定により生前の政宗の容貌・体格・血液型なども推定できた。それらを紹介したことはドラマのイメージを膨らませるのに革新的とも言える演出であった。


屈折したヒーロー・政宗

このドラマの特徴の一つは,主人公が必ずしも「完璧なヒーロー」ではないことである。特に幼少時の失明による強いコンプレックス、強烈なマザコン、若い頃、野望を剥き出しにして、思い通りにいかないと妻や周囲に当たり散らし、父や家臣の助言にも耳を傾けず、秀吉に最後まで抵抗しようと試みたりと、とにかく危なっかしい青二才の印象を与えている。秀吉に服従していても一揆を煽動したり、秀次との懇意が仇となり配流の憂き目にあいそうになったりするなど、視聴者をよくハラハラさせていた。しかし、だからこそ物語後半の何かを悟ったような落ち着きと天下をきっぱりあきらめた後、天下のご意見番としての地位を確立してからの堂々とした立ち居振る舞いは、同じ俳優が演じているとは思えないほどのギャップを印象付け、人の一生の変化に強烈なインパクトを与えている。近年の大河は、若年のうちから落ち着きがあったり、老年期に達してもメイクや演技に変化が乏しかったりして、第1話と最終話を見比べても、政宗ほどのギャップは見られない作品も多い。


登場人物のイメージを重視した俳優陣

また、「渡辺謙=高くはない知名度」、「勝新太郎=衆目の知るところの大御所」という図式が、そのまま「政宗=奥羽の大名」、「秀吉=天下人」にも当てはまるなど、役者の立場・イメージと演じる役の立場がぴったりという印象が強いのも特徴である。(多少ミスキャストと思えるものもあるが、最近の大河と違い、極力そういったものがないように配慮がなされている。)奥羽では暴れ放題であった政宗が、秀吉を前に平伏する有様は、奔放に振る舞っていた若い俳優が、ベテラン勝を前にして自分の小ささを思い知らされているようで、画面からあふれ出るインパクトが視聴者にとっても興味深かったはずである(このシーンの収録後、渡辺は勝から「いい眼をしていたぞ…」との声をかけてもらったという。まさに「渡辺=政宗」が「勝=秀吉」に認められたという、シーンそのままの構図が実際の収録現場にも当てはまったのである)。そしてその「渡辺=政宗」は次第に勝や津川とも対等以上に渡り合うようになり、政宗と共に渡辺も俳優として成長しているのがリアルに感じられた。その他にも、お東=烈女=岩下志麻、輝宗=優しさと男気=北大路欣也、小十郎=忠義者=西郷輝彦など、役者のイメージを最大限発揮した生き生きとした演技に多くの視聴者が魅了された。また、これまでは「『赤いシリーズ』における百恵さんの相手役」としての性格が強かった三浦友和が、無骨な頑固者である伊達成実を見事に演じ、中堅俳優として脱皮するきっかけとなった番組ともいえる。

主演の渡辺謙は1984年の「山河燃ゆ」以来、2度目の大河ドラマ出演であり、同じくNHKで前年に放映されていた連続テレビ小説「はね駒」出演中に「眼がいい」と言われ、抜擢されたという。彼は当時必ずしも知名度のある俳優ではなかったが、本作品で一躍一流スターの仲間入りを果たした。ただ、野心みなぎる政宗を好演しあまりにはまり役であったために、渡辺謙=伊達政宗の固定イメージが定着してしまい、彼はその後苦労したようである。十数年後、渡辺謙は「ラストサムライ」でアカデミー賞候補に挙げられるが、その時の記者会見でも「これでようやく伊達政宗から卒業できるかな」と発言している。渡辺謙は本編すべてにわたって右目を閉じた状態で出演。ただ、第11回「八百人斬り」において、夢の中のシーンにて、かつ鏡に映った姿でのみ両目を開いた状態で登場している。最終話の脚本段階では、政宗臨終の幻想シーンで両目が開かれるという演出が盛り込まれていたが、本編では用いられなかった。

本作品での渡辺謙の起用成功以降、大河ドラマの主演を20代〜30代前半の若手俳優が務めることが多くなった。ただ、そのほとんどは既にある程度の知名度を持つ二世俳優・伝統芸能(歌舞伎など)の世襲後継者・アイドルスター等で、どちらかといえば人気先行・話題性重視の起用である。才能はあるが知名度の高くない演劇俳優を抜擢し成功した本作の事例はやはり稀有なものである。


大河バブルの先駆け

また、本作の大ヒットの結果、仙台市を初めとした縁の地には、東北新幹線(1982年開業)により観光客が殺到し、渡辺謙や桜田淳子が参加した仙台七夕も過去最高の観光客数となって「大河バブル」のさきがけとなった。この作品以降、各自治体は地元でインフラ整備したりオープンセットを作ったりしてでも、大河ドラマの舞台地の誘致をするようになる。

しかし、本作はバブル景気(1986年12月〜1991年2月)初期に放送され、好景気による国民の高揚感と、受け入れ側の仙台市の政令指定都市化(1989年)前の関連インフラ整備(仙台市営地下鉄南北線開通など)や各種イベントの開始(「青葉まつり」再開、「SENDAI光のページェント」開始、「未来の東北博覧会」開催など)等等が重なった結果であり、降って湧いたような「バブル」であった。

一方、政宗にとって最大の敵役となる最上義光があくどく描かれてしまったことや、意図の有無にかかわらず各種イベントが用意されていた仙台市や宮城県側に観光客が集中してしまったことなどに、山形県の関係者らから不満が上がった。ただし、当時は山形新幹線も山形自動車道も開通しておらず、特に東北地方以外からの観光客には山形県へのアクセスが悪かった背景もある。

また、本作の「大河バブル」で特徴的なのは「時代錯誤」(時代認識のズレ)である。すなわち、本作の時代である戦国時代の伊達氏の版図(山形・福島)より、江戸時代の伊達氏の版図(仙台)の方が「伊達政宗ゆかりの地」のイメージが強く、それが観光客側にも受け入れ側にもあったことである。仙台は江戸時代の「政宗の城下町」、宮城県を中心とする旧仙台藩領は「伊達の国」のイメージを打ち出した観光戦略を採り、米沢市は江戸時代の米沢藩ゆかりの上杉景勝や上杉鷹山に代表される「上杉の町」をアピールしており、両者とも戦国時代の歴史を観光化していない。結局、観光客は、本作前半の中心舞台となる山形県・福島県よりも、後半の十数話の舞台に過ぎないが伊達政宗のイメージが強い仙台の方に集中することになり、仙台はまさに「バブル」となった。


☆登場人物とキャスト

スタッフ

原作:山岡荘八
脚本:ジェームス三木
音楽:池辺晋一郎
ナレーター:葛西聖司(NHKアナウンサー)

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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


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伊達一門・家臣

伊達政宗:(幼少時:梵天丸)藤間遼太→(少年期:藤次郎)嶋英二→渡辺謙
伊達家17代目当主。天下取りを夢見るが生まれた時代が遅すぎた、「遅れて来た英雄」。文武に優れた名将だが、幼少時に疱瘡(天然痘)で右目を失明した事が生涯のコンプレックス。義姫が政宗を懐妊する前に万海上人という片目の聖徳が現れる夢を見たことから、その生まれ変わりとされた。母に愛されていないという思い込みから強烈なマザコンでもある。徳川幕府体制確立後は自らの野心は捨て、天下泰平と領国経営に力を尽くす。秀吉や家康といった「天下人」達と出会い、彼らの器の大きさに感心するようになると共に己の器量などを自覚するようになっていく。娘の五郎八姫とその夫・忠輝が大人になって再登場する終盤では、彼の家族との関係がクローズアップされるようになり、幕府の要人とも渡り合う政治家としての姿と共に彼女とその婿・松平忠輝のことで苦労する姿が描かれ、年頃の娘を持つ父としての側面が強く打ち出されていた。
伊達輝宗(政宗の父):北大路欣也
誰よりも政宗の才能を信じ、周囲の心配をよそに政宗に武将としての英才教育を施す。また、家臣の面倒見もよかったらしく、山家国頼から喜多を貰い受けたいと相談を受けた際には喜多にそれとなく縁談を持ちかけたりもしていた。その際、彼女が自分に好意を抱いていたことを知ったときは複雑な気持ちだったようだ。若干18歳の政宗に家督を譲ったのは、家中の政宗廃嫡の動きを察知し先手を打ったというのが表向きだが、内心では自分の優しすぎる性格に武将としての限界を感じていたからでもあった。家督相続の翌年、不慮の事件で政宗の目の前で非業の死を遂げる。ちなみに輝宗役の北大路欣也は、第8話で主演の渡辺謙が政宗として登場するまでオープニングのクレジットでは筆頭であった。
義姫→お東の方→保春院(輝宗正室、政宗・小次郎生母):岩下志麻
最上家より伊達家に嫁いできた、文武に優れた女傑。最初はすぐにも輝宗の首をあげて帰ると言っていたが、輿入れしてすぐに輝宗の器量に惚れ込み、彼との間に二人の子を成す。米沢城東館に居住したことから「お東の方」と通称される(作品によっては、正夫人を意味する一般名詞「北の方」、あるいは実家の姓である「最上御前」などとも称されるが、本作では「お東(の方)」で統一)。政宗の右目の障害は自分の責任だと責めるあまり政宗とは向き合えなくなり、次男小次郎ばかりを溺愛するように。第1話での伊達家への輿入れの際には猪をしとめ、自ら火縄銃の射撃訓練に出向き、柿の木に成っているその実に的中させるなど、男勝りな女性で劇中での彼女の弁によれは、父の最上義守をして「男に生まれておれば」と言わしめたほど。また輿入れしたばかりの幼少の愛姫には薙刀の稽古をつけさせたりもした。夫・輝宗の教育方針により政宗と引き離され、その教育を乳母の喜多に任せたことから、嫉妬心から木刀での稽古と称して彼女と手合わせしたこともあった。伊達家と最上家の対立が一触即発状態まで高まった「お東、居座る」の回では鎧を着込み、侍女二人と共に国境に両軍が撤退するまでタイトル通り居座り、様子を見に来た政宗に「母の里を討つのであれば、この母をこの場で討ってからにせよ」と言って必死の説得を試みるなど、まさに烈女であった。しかし、兄・義光から「伊達家の安泰を考えるなら政宗を討て」との言葉にそそのかされ、ついには政宗毒殺未遂事件を起こし、実家の最上家に送り返されることに。その数年後政宗と和解はするが、伊達家に戻ったのは最上家が改易となった最晩年の事であった。喜びもつかの間、翌年政宗が3代将軍・家光の将軍就任披露のため江戸に出ている間に、最愛の我が子政宗に看取られること叶わず波乱の生涯を閉じた。
義姫役の岩下は当初「自分なら政宗が不憫で溺愛せずにはいられないだろうに、憎悪するなど考えられない。生理的についていけない」と難色を示したが、「それは全て息子を愛しすぎたが故の裏返しだったのでは」と言われ納得、実際にドラマでは彼女の微妙な心理描写が丁寧に描かれた。
愛姫(政宗正室(陽徳院)):(少女期)後藤久美子→桜田淳子
田村清顕の唯一の子だが、戦乱の世で婿養子の尻を叩いて自ら家を守り抜くような気性の姫ではなかったため、生まれた男子の一人を田村家の継承者とするという条件で、11歳で13歳の政宗に輿入れする。が、二人があまりに幼すぎることを案じた義姫の配慮もあり、実際の結婚はその3年後。しかも二人の間にはなかなか子供が授からず、田村家継承問題で夫婦仲が険悪になったり、先に側室に男子が生まれたり、豊臣や徳川の人質にされたりと、ひたすら耐えるだけの前半生。だが上方・江戸で伊達家の女性外交官の務めを立派に果たし政宗の信頼を勝ち取り、嫡女五郎八姫、嫡男忠宗らを出産しその地位を確固たるものにする。その名の通りどこまでも愛らしい女性だが、内面の強さも持ち合わせた賢夫人でもあった。
伊達成実(政宗家臣、政宗の従弟かつ叔父):山上隆→三浦友和
幼名時宗丸。虎哉宗乙に弟子入りするにあたり、虎哉の意向で共に弟子入り。政宗の家督相続を機に父、実元より家督を継ぎ、藤五郎成実を名乗る。豪快な猛将で、政宗の天下獲りの為に不惜身命の働きをする。人取橋の合戦の功名により、二本松城を与えられるが、その後国替えで角田城主となる。小田原参陣の後は暫し政宗と対立、賭け将棋をめぐって口論となり一時期逐電する。その際に角田城を召し上げられ、妻子、家臣は討ち死にする(ただし、当時成実に妻子が存在したという資料はない)。上杉景勝との合戦の際に帰参を果たし、石川昭光の組下となり、やがて亘理城を賜る。後に政宗の庶出の九男・宗実を養子とし後を継がせる。ドラマでは景綱の嫡子左門を息子のように目をかけていた。
伊達実元(成実の父、晴宗の弟、輝宗の叔父、政宗の叔父かつ大叔父):竜雷太
本来は越後上杉家へ養子に出されるはずだったが、それがもとで起こった伊達家の内紛「天文の乱(洞の乱)」によりその話は反故となる。人徳に厚く、一門の首座として政宗の後見に当たり、死の床で「『敢えて火中の栗を拾う勿れ』と政宗殿に申すがよい」と成実に言い残した。彼が死んだときには成実の胸中を気遣い、政宗は愛姫との宴を取りやめた。
登勢(成実の正室):五大路子
亘理家より嫁ぐ。劇中では成実との間に男子1人、女子1人と2人の子供をもうけている。大内定綱が捨てた城で「八百人斬り」を断行したことを気に病んだ政宗を成実が城に連れて来たときには成実の妻として政宗をもてなした。成実の逐電により政宗は角田城を召し上げたが、召し上げを阻止すべく屋代景頼と抗戦し、落城前に2人の子供と共に自害。史実では成実出奔前に他界しており、また、男子の方も夭折している。
伊達晴宗(政宗の祖父、輝宗の父):金子信雄
伊達家の内紛が周囲の豪族などを巻き込んでの争いとなった「天文の乱」では父・植宗(政宗の曽祖父)と対立(「天文の乱」は本編が始まる前の事件)。その後息子の輝宗とも対立したが作中では既に隠居し彼のもとで余生を過ごしている。伊達家の歴代当主の多くが足利将軍家から一字を賜って名をつけていたこともあり、輝宗が柴田勝家を通じて将軍家をないがしろにしている信長とよしみを通じていることを快く思っていなかった。輝宗とその息子で孫の梵天丸(政宗)に遺言を残し息を引き取る。
伊達小次郎(輝宗次男、政宗実弟):岡本健一
幼名竺丸。義姫の屈折した愛情を一身に受けて育ったイノセントな美少年。だがその存在自体が常に伊達家内紛の火種と危険視される。史実では母からの愛を一身に受けてることもあり、政宗とは仲がよくなかったという。劇中では兄弟仲よくしているシーンもあるが、兄・政宗と母・義姫との対立の狭間で板ばさみにあっている描写も見られた。輝宗は彼を国分家に養子として出そうとしていたが、輝宗の死後に政宗はその話をなかったことにしている。伊達家の勢力拡大のため、奥州きっての名門・葦名家へ婿養子とする縁談の話を進めていたとき、政宗とはとかく意見が衝突する義姫もこれには「葦名ならば家格的にも申し分ない」と賛成していた。が、先方が佐竹家から婿養子をとることにしたため、縁談が反故となり、面目を潰された兄・政宗が目をギラつかせて「葦名は滅ぼす!」と息巻いていたときは母・義姫と共に困惑していた。もしこの縁談が成功していれば、後のお家騒動で兄・政宗によって成敗されるという悲劇も起こらなかったであろう。自分を斬った最愛の兄政宗に抱きつきながら絶命する最期は圧巻。「彼を死なせないで」という視聴者からの助命嘆願もあったというが、史実的にも物語的にもそれは不可能で、やむなく小次郎役の岡本を元服前の少年時代から登場させた。
(大河ドラマでのこうした先例としては、「太閤記」の高橋幸治演じる信長に助命嘆願の投書が殺到した話は有名である)
虎哉宗乙:大滝秀治
政宗の恩師。かの名将、武田信玄を教育した快川紹喜の弟子ということで輝宗の命で呼び寄せられ、依頼を受けた当初は拒絶するが、「梵天丸はかくありたい」をきっかけに了承。幼少時より様々な教育を施す。藤次郎の頬をひねって「痛いなら痛くないといえ」とへそ曲がり術の極意を教えたり、その後も「弧掌は鳴り難し」、「自燈明、法燈明」など、視聴者の心にも響く様々な教えを与える。藤次郎として政宗が初陣を迎える際には「もう一つの初陣も済ませねばならん」といって愛姫と初夜を迎えることを勧めるあたり、世俗のことにも疎いわけではないようだが、本人は「学びたいことが多すぎて女(おなご)の道は後回しになってしまい、あきらめた」とのこと。輝宗の死後は菩提を弔いつつ諸国遍歴の旅に出るが、伊達政道の墓前で偶然の再会を果たす。
片倉小十郎→片倉景綱(政宗守役、白石城主):江川芳文→西郷輝彦
喜多の異父弟、茂庭綱元の兄弟分。笛の名手。虎哉より梵天丸の師を断られて意気消沈しながら遠藤基信と共に帰城する道中の輝宗に、その笛の音色を愛でられ召し抱えられる。その才能を見出されて梵天丸の守役となるが、周囲の妬みを買い、出奔を考えたものの姉・喜多の必死の説得により取りやめ、主君のために更に尽くした甲斐あって知略に優れた名参謀となる。時として身を挺して諫言するが、家臣の手本とも言うべき忠臣。特に戦場で逆上した政宗をしかりつけた際に、どっかと座って「いたずらに猪突猛進するは、これ匹夫の勇にあらずして何ぞや!」と一喝する場面、小田原参陣の是非を論じる評定の場で「不忠、不義、不孝の罪を重ねては天の助けもあるべからず!」と絶叫する場面は圧巻。また、関白より大名取立ての誘いを受けたものの、「それがしは伊達家の家臣にござりますれば」と辞退。後に嫡子・左門に家督を譲り、後は備中守を名乗る。最後は「昔の守役に立ち返り」遺言とも言うべき助言を遺す。その中には「松平忠輝は見放せ」という辛いものもあった。政宗の力強い言葉に「千秋万歳!」と叫んで意識が遠のくが、その際に嫡子重長に「ようやった!でかしたぞ」と父として温かいほめ言葉をかけた。
喜多(政宗乳母、左月の娘、小十郎の異父姉、綱元の異母姉):竹下景子
本当は乳母(=結婚出産歴があるはず)だが、作中では演じた竹下の(当時の)年齢に合わせて未婚で若い守役という設定。妻子ある輝宗に片思いをしていた。本作では弟・小十郎の武勇が天下に鳴り響くようにとの願いを込め、釣鐘の馬印を作ったということになっている。政宗が当主になり、母の義姫を追放してからは政宗の母親役を自認する。が、太閤より愛姫を「狐払いの祈祷」を口実に要求された時、愛姫を救う為には都から遠く離れた岩出山にいる政宗の指示を仰いでいては間に合わないと、手打ち覚悟の独断で藤姫を代わりに差し出した。後で事の次第を知った政宗は当然激怒するが、愛姫が助命を懇願したため手打ちを免れ、蟄居を命じられた。
蔦(片倉小十郎の妻):音無美紀子
なかなか子ができない政宗を気遣った夫の小十郎の命により、彼との間にできた子供を殺せと言われ嘆き悲しむもそれを知った政宗が「そのようなことは断じてならん」と言ったため、それを喜多が伝えに行きすんでのところで子供は無事、喜多、蔦、そして女中の3人でその無事を喜ぶ場面が印象深い。こうして一命を取り留めた子は後に片倉重長として父同様、政宗の側近となった。
片倉左門→片倉重長(片倉重綱、小十郎):阿久津龍→高嶋政宏
父同様「小十郎」と通称され、大坂の陣での獅子奮迅の働きから「鬼の小十郎」とも称される。大坂の陣での働き振りが父・景綱の逆鱗に触れ勘当されかかるが、政宗のとりなしで許される。父の跡を継ぎ、政宗の側近として仕え続ける。妻は(後妻らしいが)真田幸村の息女、梅。大坂落城の際、幸村の遺言で伊達家に庇護を求めてきた彼女に惚れ込み、政宗の許可を得て妻とした。後年、4代将軍徳川家綱と同じ「綱」の字を改めて「重長」と改名した。
遠藤基信:神山繁
輝宗の側近。中野宗時の謀反、知略に長け、逐電後は側近として筆頭家老的な役割を任じる。鬼庭左月(後述)とは親友であり、よいコンビであった。主君である輝宗の兄弟の名前を二人で列挙していたら二人とも途中でわからなくなってしまう等、劇中での二人のやり取りは笑いを誘うものであった(史実において二人の間にそうした交流関係があったかは不明)。家督相続後も政宗に仕えたが、輝宗の死後は後事を片倉小十郎に託すかのように墓前で殉死。
鬼庭左月(綱元の父):いかりや長介
伊達家重臣。輝宗に登用された気性の荒い猛将で虎哉宗乙を「クソ坊主」と罵ったことも。輝宗と義姫の間になかなか第2子が生まれないことを気にかけ、遠藤基信と相談し娘の喜多を輝宗の寝所に向かわせたこともある。基信亡き後は人取橋の戦いにて自ら殿(しんがり)役を買って出て討ち死にし、その後を追った。代々長寿で、綱元は「父、左月は七十四で若死にいたしました」と太閤に語った。
左月と喜多・綱元・小十郎の関係について、一応作中では、左月は最初の正妻との間に喜多を設けるが男子は生まれず、側妻との間に綱元が生まれると左月は正妻を喜多共々離縁、綱元の母を正妻に直した。離縁された喜多の母は娘を連れて片倉家に再嫁し小十郎を生んだ、と説明される。従って綱元と小十郎には直接の兄弟関係はなく、二人が対立した時期もあったが、喜多は二人に自分から見れば綱元は異母弟、小十郎は異父弟なのだから、自分を挟めば兄弟同然と諭した。
鬼庭綱元→茂庭綱元:宮田猛→村田雄浩
劇中では片倉小十郎、小原縫殿助と共に梵天丸の守役として梵天丸(政宗)と共に虎哉のもとで学んでいるが、実際には政宗との年齢差は18歳近く離れており、腹違いの弟・小十郎より8歳年上で輝宗より5歳下である。政宗の家督相続を機に鬼庭家の家督を相続。評定衆の一人となる。後に伊達家奉行職。一時は片倉小十郎の台頭を快く思わなかったが、家督相続と小十郎の結婚を機に氷解。共に協力して伊達家を守り立てようとする。ドラマでは小十郎は最後まで綱元を立てていた。将棋の名人で太閤・秀吉との賭け将棋に勝ち、愛妾の香の前を譲り受ける。その際、「鬼が庭にいるのは不吉」として秀吉から「茂庭」に改姓させられた。
猫御前→飯坂氏(政宗側室、秀宗の母):秋吉久美子
「猫」は政宗が付けた愛称で、作中では初めて政宗の側室候補として米沢城に上がったとき、ネズミ退治をした事が由来とされている。奔放な性格で正室愛姫との関係に疲れていた政宗に寵愛されるが、偽装妊娠騒ぎを起こしたりするトラブルメーカーでもある。その為小田原参陣前には政宗の子を本当に妊娠していたのを誰からも信じてもらえず、実家に戻される道中の無理がたたり流産してしまう。その後政宗のもとに戻り、愛姫より先に庶長子秀宗を出産。一度はこの子が伊達家後継者とされ、生母として我が世の春を謳歌するが、やがて愛姫に男子が生まれると側室の悲哀を一気に味わうことに。作中では秀宗の後見として宇和島へ行くことになっているが、史実ではそれに先立って世を去っている。
五郎八姫(政宗長女(嫡女)、松平忠輝正室):塙紀子→沢口靖子
政宗と愛姫との間に結婚15年目にして授かった待望の嫡出第1子だが、あくまで愛姫との間に伊達家の正統な後継者となる男子を熱望する政宗は、生まれた子が女子だった不満と次こそは男子をという期待も込めて五郎八(いろは)と命名。父政宗や祖母義姫の激しい気性を色濃く受け継ぐ。松平忠輝正室となるが夫の改易に伴い離婚。キリシタンであった彼女は終生再婚はせず、後半生は仙台で気ままな生活を送った。政宗は若い頃なかなか子供ができないことで気をもんでいたが、もし五郎八が早く生まれていて最上義光の娘・駒姫くらいの年齢になっていたら、秀次に目をつけられたことがもとで斬罪に処されていたのは彼女のほうだったかもしれない。
伊達忠宗(政宗次男(嫡男)、二代目仙台藩主):小林正幸→野村宏伸
政宗と愛姫との間の第2子。虎菊丸。結婚20年目、半ば諦めかけた矢先の待望の嫡出男子誕生に政宗・愛姫夫妻は狂喜し、先に生まれた庶兄・秀宗を差し置いて伊達本家の正統な後継者となる。生母愛姫もこの出産により政宗の正室としてゆるぎない地位を確立する。どちらかと言えば祖父輝宗や母愛姫の温和な性質を受け継ぎ、聡明で慈悲深い、泰平の御世の君主にふさわしい人物に描かれる。
振姫(忠宗正室):林佳子
忠宗正室には当初家康の実娘・市姫が予定されていたが、姫は婚儀に至ることなく夭折してしまう。家康にも秀忠にも他に伊達家に嫁がせることの出来る実の娘は残っておらず、家康の外孫で秀忠の姪に当たる池田輝政の娘・振姫を秀忠の養女とした上で忠宗の正室とした。
伊達秀宗(政宗長男(庶長子)、初代宇和島藩主):福原学→辻野幸一
政宗と側室猫御前との間に生まれた庶長子。兵五郎。正室愛姫に長く男子が生まれなかったため一度は彼が伊達家後継者とされるが、愛姫の男子出産と秀宗自身が秀吉政権下で地位を与えられていた事もあり、伊達本家の継承権を失う。政宗もさすがにそれは不憫だと考え、徳川幕府に働きかけ秀宗の伊予宇和島10万石の分家が認められる。その後付家老、山家清兵衛の冤罪死事件で一時的に政宗から勘当されるが、後に許される。
千松→(宇和島)伊達宗実(秀宗長男):佐藤陽介
政宗にとっては初孫であったが、夭折してしまう。
伊達宗綱(政宗五男):高沼薫
伊達宗根(亘理宗根、政宗落胤):水本隆司(冴場都夢)
支倉常長:さとう宗幸
政宗の密命を受け、ルイス・ソテロらと共にローマ法王に謁見すべく渡欧。彼地にて洗礼を受けたが、帰国したのはキリシタン禁止令の発令後だったため、不遇の晩年を過ごす。
留守政景(輝宗の弟、政宗の叔父):長塚京三
政宗の家督相続後は指南役として傍らに仕える。輝宗時代からの重臣の多くが政宗に代替わりしてから隠居したりしていく中で、一番長く登場していた。
亘理元宗(晴宗の弟、輝宗の叔父、政宗の大叔父):鶴田忍
亘理城主。相馬氏との合戦などで活躍する。
亘理重宗(元宗の子):井上倫宏
亘理定宗(重宗の子):坂西良太
登勢の弟。亘理家を継ぎ、その後は政宗の側近として仕える。
村田宗殖(晴宗の弟、輝宗の叔父、政宗の大叔父):八名信夫
伊達一門ではあるが、政宗とはそりが合わずことごとく対立し、小次郎擁立派に回るも小次郎が斬られてからは政宗の下になびくことに。劇中ではその後、猫御前との間に生まれた政宗の子(後の秀宗)を一緒にあやしたりして隠居生活を送ったようだ。
康甫(晴宗の弟、輝宗の叔父、政宗の大叔父):下馬二五七
東昌寺の住職。
中野宗時:玉川伊佐男
伊達氏の家臣。ドラマでは触れられないが晴宗に重用され権勢を振るったものの、輝宗と対立し謀反、相馬氏を頼って出奔する。
遠藤文七郎:中村繁之
宿老・遠藤基信の子。小姓として政宗の傍らに仕えるが、ドラマでは気が小さく、戦陣では戦況報告におびえ震えて国分盛重に一喝される。名護屋では村娘と駆け落ちをはかるも、原田左馬助に発見される。政宗の前に引きすえられて「自分は戦が恐ろしい。殺す相手には家族もおりましょう」と心情を吐露、成実に一喝される。また、片倉小十郎より説諭される。政宗の裁断は「父、基信の功績に免じ、とがめだてに及ばず」であった。
鈴木元信(鈴木重信):平田満
京都在住の茶人で、しばし政宗に中央の情勢を知らせる。後に召抱えられる。現代の企業で言えば財務本部長のような役割。番組では「モーレツ社員から実務派重役となった戦国ビジネスマン」にたとえられ、執務中に倒れ、政宗の腕の中で息絶える。
小梁川盛宗→小梁川泥蟠斎:福田豊土
政宗の祖父、晴宗のときから仕えている重臣。政宗が家督をついでからは側近として提言などをしていた。私怨にとらわれている政宗に、「窮鳥懐に入らば、狩人これを殺さず」と言って大内定綱を家臣に加えるよう提言した。また、摺上原決戦の祝宴では黒川城の修築を具申。
桑折点了斎:庄司永建
ドラマには隠居して点了斎となってからの登場。泥蟠斎と共に評定の場に侍る。
和賀忠親:山本紀彦
元は陸奥の豪族。関ヶ原の戦いのさなかに政宗の扇動により旧領復帰のため出兵するも敗退。白石宗直宅にかくまわれるが、伊達家に災いをなしてはならぬと潔く自刃する。
山家国頼:大和田伸也
元最上家家臣。義姫に付き添って伊達の家臣となるが、刺客としての密命も帯びていた。しかし、輝宗の人柄、そして政宗に命を救われたことに感じ入り、心底より政宗大事の旗本として仕え、大崎、葛西の謀反鎮圧の戦で討ち死にをする。その際、「自分が死ぬのは太閤のためか、それとも御館様(政宗)のためなのか」と政宗に問いかけた。
山家清兵衛:中西良太
国頼の嫡男。伊達秀宗の守役、後に付家老。勘気を被り秀宗に成敗される。
白石宗実:門田俊一
政宗の家督相続を機に評定衆の一人となる。嫡子宗直も政宗の側近として仕える。
白石宗直
宗実の嫡男。上杉との合戦の際、謀反を起こした和賀忠親を屋敷内にかくまう。小十郎と共に忠親に自刃を迫る立場になるが、その潔さに感動、「忠親殿の死を無駄にしてはなりませぬ。」と政宗に進言した。後に側近として仕える。
原田左馬助:鷲生功
政宗の家督相続を機に評定衆の一人となる。朝鮮出兵の際は遠藤宗信と共に派手な衣装を着用。しかし、朝鮮の戦場にて客死。後の伊達騒動での中心人物、原田甲斐は彼の孫。
後藤孫兵衛:佐野史郎
政宗の家督相続を機に評定衆の一人となる。黄色い旗印をつけ、「黄の後藤」と恐れられた猛将。原田左馬助と衝突し、危うく決闘になりかける。摺上原の戦いでの戦勝を機に和解。
布施定時:萩原流行
輝宗、政宗の二代に渡って仕える。当初は小十郎の台頭を快く思わなかったが、いつしか従順にその下知に従うようになっていた。山家国頼と共に旗本を務めた。
屋代勘解由:江夏豊
伊達家の旗本。通称「勘解由兵衛(かげゆひょうえ)」。第11話「八百人斬り」で初登場。ドラマでは左利きの猛将であった。次の第12話「輝宗無惨」以降は出番がなく、その役どころは場合に応じて綱元が演じていた。また、成実出奔後に彼の妻子が立てこもったとされる角田城を攻めた屋代兵衛と本当は同一人物である屋代景頼なのだか、クレジット表記で12話まで出ていた江夏の方を屋代勘解由(劇中では初登場時「かげよし」と名乗っていた)、成実の角田城召し上げに来た方を屋代兵衛として通称からそれぞれとる形で表記し、兵衛の方は別人物が演じたため、劇中ではそれぞれ別人扱いであった。(江夏はもともとは野球選手であり、12話までのゲスト出演扱いだったと思われる)
屋代兵衛:横光克彦
岩出山移封より登場。政宗の命により成実の妻子、家臣らの篭る角田城を召し上げた。ドラマではその合戦で妻子は自刃したことになっている。後に、「百姓をいじめて評判が悪い」との理由で追放された。
小原縫殿助:加瀬悦孝→岡本富士太
片倉小十郎、鬼庭綱元と共に梵天丸の守役となる。政宗元服の後はその任を外れ、小次郎の守役となる。小次郎が成敗された後はその遺骸を背負い、しかるべき埋葬地を求めて放浪。埋葬の後、その墓前にて割腹、殉死する。
粟野藤八郎→木工助→粟野秀用:潮哲也
縫殿助と共に小次郎の守役。小次郎を押し立てた謀反の一翼を担う。小次郎が成敗された後は出奔し、いつしか関白豊臣秀次に仕え、名を木工助秀用と改める。秀次失脚後も傍らに仕え、高野山にて殉死。
飯坂宗康:東八郎
側室・猫御前の父親。小梁川泥蟠斎の仲介で娘を側室に差し出す。小田原参陣前に猫御前が実家に戻り、流産した際は、手打ちを覚悟で政宗に抗議した。
湯目景康→津田景康:金田明夫
政宗が豊臣秀次の謀反連座の罪に問われた際、津田の里にて散策中の秀吉に直訴した。政宗にその功を評され、その後は津田景康と名乗った。
上郡山仲為:久富惟晴
摺上原の決戦の後、秀吉の不興を政宗に知らせに来た。
鮎貝日傾斎:辻村真人
子の宗信が謀反したのを政宗に通報した。宗信は逃亡。日傾斎は切腹を申し出たが、政宗はその忠節をよしとして次男に家督を継がせ、引き続き一門に列した。
原田休雪斎:今西正男
菅小太郎:加藤治
香の前(政宗側室):高師美雪
賭け将棋に勝った政宗が太閤より下げ渡された側室。懐妊後は茂庭綱元に預けられる。
百合姫(政宗側室):星洋子(星遥子)
藤姫(政宗側室):片橋久美子
太閤より愛姫を「狐払いの祈祷」を口実に要求された喜多が、愛姫を救う為に代わりに差し出した。
御佐子(おちゃこ お東の侍女):鷲尾真知子
義姫(お東)が輿入れした際、共に伊達家にきた侍女。同じく伊達家に同行してきた山家国頼に好意を寄せていたが、彼は喜多に好意を寄せていたため失恋に終わった。政宗の小田原出陣の際、義姫の命令を受け、義姫自ら作った手料理に毒を盛る実行犯となる羽目に。その後も終生保春院(義姫)に仕え、最晩年には保春院と共に仙台城に迎え入れられた。
鶴(お東の侍女):入江繭子
御佐子と同じく、義姫(お東)が輿入れした際に共に伊達家にきた侍女であるが、御佐子ほどキャラクターが立っていなかった。義姫による政宗毒殺が未遂に終わったあとは、御佐子共々義姫と共に最上家に送り返されたが、その後も御佐子と共に終生保春院(義姫)に仕え、彼女もまた最晩年には仙台城に迎え入れられた。


最上家

最上義光:(山形・最上家当主、義姫実兄):原田芳雄
伊達家と並ぶ奥羽の名門で、政宗の実の伯父だが宿敵。政宗の父・輝宗が当主だった頃は彼もまだ若く、一端の武将らしく天下への野心もあったが、政宗が伊達家の当主となった頃には秀吉により天下の趨勢が固まりつつあることが明白となっていたため、それをあきらめ豊臣政権にうまく取り入ることを考えるようになり、政宗が信長を気取って奥州の周辺諸国に対し、積極的に勢力拡大を図ろうとすることを快く思っていなかった。物語構成上あくどい人物に描かれてしまったが、それが山形県の関係者らから不満が上がったことからしても、山形では名君として領民にも慕われていたと思われる。そうした不満に対するフォローからか、劇中では晩年の義光が政宗に武将としての器量で負けたことを述べる場面では、義姫が「兄上は庄内を開墾したではありませんか」とその功績を含め、内政に力を注いだことをたたえている描写があった。また、最愛の娘・駒姫を失ったこともあってか、自分の謀略で政宗との親子の縁を断ち切らせたことを義姫に詫びる一幕も見られた。自ら招いた最上家内紛の火種を案じ政宗に後事を託すと共に、政宗の立場も決して安泰ではないと忠告するが、その甲斐もなく最上家は彼の死後わずか9年で改易となった。
最上義守:(義光・義時・義姫の父)今福将雄
嫡男の義光とは確執があったといわれており、ドラマでは次男義時を擁立して義光と家督相続で対立した(史実においてはこの出来事に関しては信憑性に疑問がもたれている。)死ぬ前に娘の義姫とその夫・輝宗と義光を呼び、先の戦での身内同士の争いの虚しさを説いて輝宗と義光に共に手を携えることを誓わせ、その生涯を閉じた。(ただし、史実では義守は輝宗よりも長命である)。
最上義康:大沢秀高→畠山久
最上義光の嫡男。上杉との合戦の際は援軍を求め、政宗の母・保春院(義姫)の書状を持って伊達陣中に伺候し、これによって政宗に最上家へ援軍を送ることを決意させた。家臣の讒言により無実の罪で誅殺されたが、自らの無実を訴える起請文を遺していた。
最上家親:堀広道
家康の小姓として傍らに侍るが、義康の死後義光の要請で後継。
最上義時:(義光の弟)山口芳満
父・義守は一旦は嫡男・義光に家督を継がせたが、義光の振る舞いを危惧してこの義時を擁立しようとした。そして兄・義光に対し謀反を起こしたものの捉えられた後、義光の前に引き出され、斬罪に処された。しかし彼の存在自体が実在したかどうか怪しいものであり、この話も後世の創作という意見も出ている。
駒姫(義光娘、秀次側室・お伊万の方):坂上香織
義光自慢の美貌の末娘で、秀次の目に留まりその側室となる。が、秀吉の命で秀次は切腹、その妻妾子女全員が死刑とされる。義光は恥も外聞も無く愛姫に頭を下げ北政所のとりなしを請い駒姫を救おうとするが、その甲斐も無く姫は斬殺される。
氏家守棟(最上家重臣):平松慎吾
最上義光に使えた宿老。ドラマでの守棟は父の定直と一人二役であるとみられる。
野辺沢能登(最上家重臣):佐藤仁哉
義守の妻:東郷晴子
天童御前:小林かおり(義光室)
義光が攻め立てた天童家出身の義光の妻。劇中では先妻のように描かれている。精神錯乱を起こし、亡くなってしまう。
大崎御前:岩本多代(義光室、駒姫の母)
大崎家出身の義光の妻。劇中では義光の後妻として描かれていた。娘・駒姫の死を聞き、悲しみのあまり間もなく亡くなってしまう。


奥州の豪族

大内定綱(大内家当主):寺田農
このドラマの注目すべきキャストであろう。当初は政宗を馬鹿にし対立、政宗も定綱の支城小手森城攻めでは女子供に至るまで虐殺、いわゆる「なで斬り」を行なった(第11回「八百人斬り」)。また父の輝宗の非業の死も、元はといえば定綱の裏切りにあり、いわば政宗、伊達家にとっては「八つ裂きにしても飽き足らぬ男」(劇中の成実のせりふ)であった。城を放棄した後、彼は葦名四天王に迎え入れてもらうことを条件に葦名家に下るも冷遇されたため、政宗に降伏し泥蟠斎の提言もあり家臣に加わるが、その時も政宗は歯軋りしてこれを迎えたような状況であった。坊主頭で拝謁の際に「ねずみ(かつて定綱は政宗をネズミ呼ばわりした)に頭を下げるそちは何だ?」と聞かれ、「さしづめ、いがぐりでござりましょうか」と返した。
しかし彼は武将としてはもちろん、政宗が秀吉に雌伏して以降、伊達家の京都大阪の外交官、外務大臣として極めて有能な行動で伊達家を助けた。秀次事件や関が原の合戦時における彼の手腕は田舎の豪族とはとても思えない見事なものである。
秀吉に子ができないことについて「世継ぎができなくては、せっかく築いたものを後に残すこともできない」といった旨の発言をした際には、当時子供がなかなか生まれないことを気にしていた政宗の目の前だったこともあり、周囲から咎められたこともある。
政宗もやがて彼をおおいに評価し、彼の死の床では感謝の意を表し、後に伊達一門扱いにするに至る。定綱も「殿は定綱の誇りでござった」という言葉を遺した。
政宗の叔父でありながら、その無能の故に、政宗に追放された国分盛重と対照的な人物である。
大内長門:塩見三省
定綱と同じく、大内家の一門衆。政宗の猛攻を前に城を放棄することになった際には城を焼き尽くそうとしたが、定綱が「いずれ多くの兵を率いて必ずここに戻る」と言ったため、それを取りやめて定綱と共に泣く泣く撤退した。その後の消息は不明。
畠山義継(二本松・畠山家当主):石田弦太郎
大内定綱を頼りに合戦に及んだものの、定綱の逃亡で和睦を申し出る。その際に輝宗、実元らのとりなしを頼んだが、政宗は「五ヶ村のみを残して領地を全て召し上げる」と申し渡す。窮地に陥った義継は御礼言上に伺候したと見せかけて輝宗を拉致、城内まで連行しようとするも「天下を取りたくないのか」と叫んだ輝宗に応えるように政宗が義継達に鉄砲で発砲したため、それに恐怖して輝宗を殺害したが、直後に政宗達によって斬り殺された。この事件による彼と輝宗の死がもとで伊達、畠山双方は互いに強い憎しみと恨みを抱くようになった。
まさに「窮鼠猫をかむ」という振る舞いであり、劇中では「政宗がもう少し寛大であればこんなことにはならなかったのでは?」という印象を与えるように描かれた。
綾御前(畠山義継の妻、国王丸の母):市毛良枝
主君の義継亡き後、政宗を悪逆非道と罵り、嫡男・国王丸を擁立する。その後、家臣を糾合し政宗に対し徹底抗戦したが、篭城戦がたたり餓死者が続出したため、重臣達の切腹と居城を明け渡すという条件を呑み降伏。重臣達は「(国王丸様と奥方様が)助かるのであれば喜んで腹を切りましょう」といい切腹した。劇中ではそのまま野に下り畠山氏は滅亡したとされているが、史実では畠山氏はその後蘆名氏に身を寄せている。
国王丸(義継嫡男):八百坂圭祐
義継の遺児。劇中では畠山氏が野に下ったところで滅亡したとされており、その後出演しないが、史実では会津の蘆名氏に下り、そこで元服し義綱と名乗った。摺上原の戦いで芦名・佐竹連合軍が伊達軍に敗北した際、佐竹家から養子縁組で当主となった蘆名義広に付き従い義広の実家・佐竹家の領地である常陸に落ち延びる途中、「足手まとい」として義広に斬り殺されたという。
黒川月舟斎:戸沢祐介
大崎氏との戦いの際に大崎方に寝返り政宗の苦戦の原因を作った。
蘆名盛隆:飯島正和
蘆名家の当主。家臣に暗殺され、結果的に伊達氏と蘆名氏との対立を深める原因を作る。
蘆名義広(佐竹家出身の蘆名家当主):堤真一
跡継ぎが絶えた奥州の名門・蘆名家に養子縁組で当主として迎えられた佐竹家出身の武将。しかし、家臣団の掌握に失敗し、彼に同行してきた配下の武将と元来の葦名家の家臣との間に軋轢が生じることになった。これを摺上原の戦いにおいても引きずっていたため、佐竹・蘆名連合軍は家臣団の連携が取れず、伊達軍に大敗を喫することになり、義広は実家の佐竹家に退却。また、蘆名家は秀吉と懇意にしていたため、政宗が小田原に参陣の折には秀吉によって遣わされた問責使により、蘆名家を滅ぼした理由を問われることとなった。蘆名義広役の堤真一は本作が大河ドラマ初出演で、翌年の「武田信玄」でも信玄の長男・義信役で出演している。
金上盛備:北島一男
蘆名家の執権と称される重臣であり、義広の養子縁組を主導した。若年期の政宗の最大の敵の一人であるが、劇中での出番はわずかである。
田村清顕(三春・田村家当主、愛姫の父、政宗の舅):久保明
田村家存続のため、伊達家の庇護を得るために一人娘である愛姫を政宗の下に嫁がせる。男子がいなかったため、政宗と彼女の間に生まれた第2子を養子としてもらう予定であったが、二人が一時期不仲であったことに加え、なかなか子を授からなかったことから、結局跡取りがいないまま没してしまう。舅として政宗の陣中見舞いに来たこともあった。
愛姫の母(田村清顕室、相馬氏)
劇中に本人は登場しないが、政宗と愛姫の会話などで度々語られる人物。伊達家とは仲の悪い相馬氏の出で、田村家継承問題などで政宗と対立、娘の愛姫とも絶縁状態になってしまう。田村家が所領を失った後は相馬家に身を寄せていたが、晩年になって政宗を頼り、仙台城に迎え入れられた。政宗は何とか愛姫を母と対面させたいと考えるが、それを果たせぬまま愛姫の母は世を去った。「なぜ俺と一緒に仙台に行かなんだ」という政宗に、愛姫は「保春院さまが仙台へおいでになるまでは、私も母に会うまいと心に決めていた」と答えた。
石川昭光(石川家当主、輝宗の弟、政宗の叔父):睦五朗
当初は政宗と対戦したこともあったが、和睦を仲介するなど伊達家の為に奔走したこともあった。岩出山国替えを機に一門の首座となる。
国分盛重(国分家当主、輝宗の弟、政宗の叔父):イッセー尾形
国分の領主として赴くも、無能で評判は悪く、輝宗も彼を廃し次男竺丸に国分を継がせる事を考える。鮎貝の乱に乗じて謀反を起こしたり、村田宗殖らと組んで小次郎を押し立て謀反を企むなど何かと問題を起こす。やがて上杉との合戦のさなかに政宗より「三日以内に兵を出さねば切腹を申し付ける」と言い渡され、そのまま佐竹氏を頼って逐電。イッセー尾形が演じていたこともあって、逐電前の心の葛藤を一人芝居で表現していた。劇中では、後に幕府の「一国一城令」に対する伊達家の対応を探る佐竹家のスパイとして再登場する。
岩城政隆:(岩城家当主)草見潤平
祖父の岩城親隆は政宗の伯父にあたる。親隆は劇中では輝宗の大勢いる兄弟の一人として名前のみ出演する。
泉田重光:(泉田家当主)高品格
鮎川の乱など盛んに挑発を繰り返す最上家に業を煮やす政宗に、大崎家の内紛に乗じての出兵を進言。大崎家臣・氏家弾正への援軍のかたちで出兵するも苦戦、そのまま人質となる。政宗は大崎と苦渋の和睦を迫られるが、庄内方面に最上が転戦したことでうやむやのかたちとなり、解放される。
猪苗代盛国:(猪苗代家当主)早川雄三
蘆名家の一族だが、伊達家に離反する。
白河義親:川久保潔
白河結城家当主。政宗を恐れて小田原の陣に参陣せず、所領を没収された。のちに政宗の家臣となる。
和賀忠親:山本紀彦
関ヶ原の合戦の際、政宗の支援を受けて南部領で一揆を起こすが失敗。家康の追及から伊達家を守るために切腹し首を差し出したが、家康に「不埒者の顔など見とうない」と一蹴されてしまった。
古川弾正:青森伸
箕輪玄蕃:頭師孝雄
中目式部:塚本信夫
窪田十郎:大友龍三郎


諸大名とその関係者

豊臣家

豊臣秀吉:勝新太郎
配役決定後、渡辺は勝に事前に挨拶しておこうとしたが、勝は「小田原で政宗が秀吉と出会うまで、渡辺とは会わない」と主張。撮影は渡辺と勝が会うことがないよう調整して行われた。小田原での対面シーン本番で初めて二人は実際に顔を合わせ、そのリアルな緊張感が画面からも伝わってくる名シーンとなった。
若き政宗の前に立ちはだかる大きな壁ともいうべき位置づけであり、そうしたインパクトを出すため従来の秀吉像と大きく違う配役となった。そのためイメージと違うという声も少なくないが、権力者として振る舞う姿は「本当の秀吉も権力者としての振る舞いはこうだったのではないか」と思わせるだけの迫力ある演技であった。本作では、何度も政宗を危機的状況に追い込みながらも、本質的には政宗と気の合う性格で、晩年には政宗の前で思わず「ワシにおまえのような倅がいれば」と本音を漏らすなど、へそ曲がりの政宗を息子のように思っていた人物として描かれている。また、一揆扇動を画策したりして自分に楯突こうとする政宗に腹を立てながらも、どこかそれを楽しんでいたようであった。
ねね→北政所→高台院:八千草薫
秀吉の正室。本作では米沢から京に来た愛姫にとっての大きな後ろ盾であり、頼れる相談役として描かれた。秀吉からの愛姫へのちょっかいをたしなめたりもしている。また、秀吉が秀次を切腹させた後、彼の血縁者を処刑することが決まったときには最上義光が秀次に差し出していた娘・駒姫の助命嘆願を愛姫から彼女に伝えてもらい、そのとりなしで助けようとしていた(史実でもこうした交流を持っていたり駒姫の助命嘆願などを実際にしたかは不明だが、「大変な人格者で、彼女に頼めば解決できないことはない」というルイス・フロイスの人物評などを考慮して創作したエピソードと思われる)。
茶々→淀殿(秀吉の側室、浅井長政娘):樋口可南子
当時は「淀君」の呼称が用いられた。妖艶な美しさを持った女性として描かれており、秀吉の子を懐妊したことで寵愛を受けるようになる。秀吉死後はその色香で三成を抱き込み、反家康派として息子の秀頼を擁立し対決姿勢を露にしてゆく。淀役の樋口は本作で主演をつとめている渡辺と後に映画『明日の記憶』で夫婦役で共演した。
豊臣秀次(秀吉の甥):陣内孝則
鶴松の死去で世継ぎのいなくなった秀吉の後継者として、関白となる。政宗とは年齢も近く、お互いに将来を見据えて積極的に親しくしていた。が、淀殿が秀頼を出産すると、秀吉にとって邪魔者でしかなるとともに疑心暗鬼になった上、殺生関白と言われるような奇行も目立つようになり、ついには切腹を命じられる。秀次が太閤となった秀吉との仲が悪くなってきていたときには蒲生氏郷と政宗、娘の駒姫を側室に差し出していた最上義光に対し、「そなたたちはいざというときの頼りだ」と彼らのことをあてにしていた。このとき秀次が彼ら3人と話していたことから、政宗にも疑いがかけられることになる。彼の妻妾子女は全員斬罪となり、その中には先述の最上義光の愛娘・駒姫もいた。政宗も秀次と親しくしていた事から連座して追放されかかるが、家康のとりなしで許された。
旭姫(秀吉の妹、家康の正室):野川由美子
秀吉の妹。小牧・長久手の戦い以後も膝を屈しようとしない家康を懐柔させるため、結婚していたにもかかわらず離縁させられ、家康の正室として差し出されることに。
豊臣秀頼:井上飛敏→石井保→山下規介
自らの立場や出生の疑惑に苦悩し、「太閤秀吉の子として死ぬ」事を望む。政略結婚ながらも千姫との愛は本物であり、彼女を人質としようとする母の淀に対し、徳川方へ解放した。最期は徳川軍に包囲される中、母の淀、それに侍従の者達と共に城の一室に立てこもり「自分は本当に太閤の子か」と淀殿に問いただし、「相違ない」という母の言葉に救われたかのような表情を見せた後、彼らと共に自決した。
千姫(秀頼の正室、秀忠の嫡出長女、家康の孫):伊藤麻衣子
家康にとって目に入れても痛くないほど愛しい孫娘。それだけに大坂城攻略において、彼女の救出には家康も心を砕いていたようである。生母は淀殿の実妹お江(お江与の方)で、秀頼とは従兄妹、淀殿は伯母でもある。彼女もまた秀頼を愛しており、救出された際に祖父である家康に彼と淀殿の助命を嘆願したが、追い詰められた彼らが自決したためにそれは叶わぬ願いとなった。


徳川家

徳川家康:津川雅彦(『葵徳川三代』でも徳川家康を演じている)
小田原参陣以来、政宗にとっては大きな後ろ盾となった存在。劇中では小田原に到着後、政宗は家康の陣所で「田舎者ゆえ千利休に茶の湯を習いたい」と家康に告げているが、これは箱根・底倉の宿舎に閉じ込められた際、前田利家に告げた言葉だとされる(PHP研究所「戦国なるほど人物辞典」より)。秀吉に会見する際、首を繋げるためのアドバイスを政宗にしたり、他にも廃流の危機にさらされたりといった政宗のピンチにはいろいろと助言や取りなしをしていた。肖像画そっくりの津川の風貌に加え、政宗の米沢から仙台への国替えを秀吉に提案したり、政宗に上杉勢の牽制をさせるための約束「百万石のお墨付き」を反故にする(ただしこれは政宗が同じく家康側についていた南部家の領内で一揆扇動を画策していたことが露見したため、文句は言えなかった)など、従来の家康像どおりの「タヌキ親父」として描かれていたが、秀吉没後あたりから描かれ方が変わっていき、孫娘・千姫の前では「秀頼母子の命を奪ったりはしない」と約束するなど同じく山岡荘八原作で「政宗」の前に製作された戦国モノの大河ドラマ「徳川家康」で描かれていた家康像よりのキャラクターとなった。政宗とは必ずしもウマが合う訳ではないが、真の天下泰平を築こうとする家康の姿に、政宗は己の野心の為に天下を取ろうとする事の愚を悟る。
徳川秀忠:勝野洋(二代将軍 『徳川家康』でも徳川秀忠を演じている)
当初は政宗を快く思わず、伊達家征伐をも検討する。しかし柳生宗矩の進言を受け入れて伊達家と婚姻を結び、ついには嫡子・家光に「政宗を父と思うて指南を仰げ」と申し渡すにいたる。
徳川家光:宅麻伸(三代将軍)
最終回のみの登場。江戸幕府・初代将軍の家康、二代将軍の秀忠との違いは何か?と老齢の政宗に問う。日光東照宮の建立、武家諸法度改定による参勤交代制定と共に将軍に就任する際、「余は生まれながらの将軍である」と宣言したことは有名。本作では諸大名の前で宣言することを提案したのは政宗だとされている。
松平忠輝(家康の六男、五郎八姫の夫):岡田二三→真田広之
史実では幼少時から家康には全然愛されていなかったらしく、ドラマでも幼少時から乱暴者として描かれた。政略結婚ながらも政宗の娘・五郎八とは共にキリシタンとして生涯夫婦の関係を誓い合った仲であった。戦乱の世であれば申し分の無い器量の持ち主だが、天下泰平を目指す家康・秀忠から危険視され、結果追放される、その要因の一つは舅・政宗の存在だった。流罪にされ、幽閉されたが父・家康の死に目にせめて一目会おうと途中で伊達屋敷の五郎八のもとを訪れ、その後駿府城に向かう。劇中では家康も会いたかったが将軍自ら天下の掟を破るわけにはいかないと考え、面会を拒絶したが信長から渡されたという野風の笛を家臣を通じて渡し、「そなた(忠輝)に会いたかった」と遺言を伝えるよう家臣に言い残して息を引き取ったことになっており、政宗の前の大河ドラマ「徳川家康」をなぞる展開となった。
忠輝役の真田は後に「ラストサムライ」でも渡辺と共演し、五郎八役の沢口とは彼が主演の大河ドラマ『太平記』でも夫婦役で共演した。
結城秀康(家康の次男):新田純一
小田原での秀吉謁見の前夜、ひそかに家康の命を受けて底倉に政宗を迎えに行く。また、三成が奉行を退き、佐和山まで戻る際は、道中を警護したという。
柳生宗矩:石橋蓮司
家康の側近として絶えず傍らに侍る。関が原の合戦後戦勝の賀詞を述べるべく伺候した政宗に、仙台城築城に関して「恐れながら当家の調べによりますれば」と鋭い突込みを入れる。なお、「葵徳川三代」では同じ台詞を本多正信が述べている。家康、秀忠と政宗の会見の場では、常に宗矩と今井宗薫が侍っており、老中など家臣は同席しない。
松平忠輝の蟄居を家康と秀忠が決定したことに対し、政宗が家康に会見しようとした際には「それはできませぬ」として政宗を足止めしたために、激昂した政宗が振り下ろした刀を真剣白羽取りで受け止めるという離れ業も披露した。
また、家康没後、伊達家取り潰しの意見が家臣たちから出てきたときには伊達家と婚姻関係を結んで存続させるべきと主張し、家康の外孫で秀忠の姪に当たる池田輝政の娘・振姫を伊達家嫡男・忠宗に嫁がせる事を提案。へそ曲がりの政宗は秀忠には実子で他家に嫁がせられる娘は残っていないことを承知で「娘をよこせ」と要求。秀忠は激怒するが、宗矩は振姫を秀忠の正式の養女として忠宗に嫁がせれば何の問題もないと進言し、この危機を回避した。
大久保長安:金田龍之介
松平忠輝の守役。金脈を掘り当てる才覚に長けるが、野心家でもあり、忠輝を押し立てて南蛮を味方に引きこみ、天下を我が物にせんとの企てには、さすがの政宗も鼻白んだ。後に幽閉され、発狂して世を去る。
土井利勝:遠藤征慈
井伊直孝:古山忠良
水野忠元:角野卓造
内藤外記:中野誠也
向井忠勝:久米勝也
サンファンバウチスタ号に目付として乗船。支倉常長らと共に欧州に渡るが、その後は消息不明。


豊臣家家臣

石田三成:奥田瑛二
豊臣家譜代の忠臣で権勢を振るい、後に五奉行の一人となる。ドラマでは政宗の敵役という設定のため、尊大で冷徹な事務官僚として描かれている。政宗に対してことあるごとに敵対し、秀次の一件では彼の謀略により政宗も配流の刑に処されるところであった。秀吉の没後は家康と対峙する関係上、政宗を取り込もうと図る。
大野治長:榎木孝明
関が原の合戦後に、淀殿の側近として表舞台に登場する。片桐且元の追放後は真田幸村らと共に徳川と合戦に及ぶ。今わの際に秀頼が淀殿に「それがしは、まことに太閤の子に相違ござりませぬか?」と訊ねた際、ぎくりとして面を上げるという意味深な仕草をする。
浅野長政:林与一
秀吉の側近。後に政宗の指南役となる。政宗とは親しかったが、秀次の一件で自分の息子にも疑いをかけられたときには同じく秀次の一件で疑いをかけられていた政宗から弁護を頼まれたものの、謀反の疑いが絶えない政宗と関わるのを避けるため、弁護を拒否した。こうしたこともあり、後に政宗は島津家とのトラブルをめぐって長政の裁定に対する不満を理由に絶交する。小田原に政宗が参陣の折、秀吉によって遣わされた問責使の一人。「母方の伯父である最上義光と敵対するのは何故じゃ」と質問。
前田利家:大木実
五大老の一人。小田原に政宗が参陣の折、秀吉によって遣わされた問責使の一人。「相馬、大崎との事切れ」について問い正す。政宗との関係は悪くはなかったが、原作では三成の言として「伊達は二股膏薬」と非難していたという。
蒲生氏郷:寺泉憲
秀吉の旗本衆として政宗と初対面。東北攻めに加わり、政宗が召し上げられた会津の地を領する。秀吉は独眼竜の政宗に対し、彼を麒麟と評して二人を競わせた。その後は大崎、葛西の一揆の際に須田伯耆の密書を手に入れ、都に送る。いわゆる「鶺鴒の眼」の一方の主役。政宗が一揆扇動していたという動かぬ証拠を手に入れ、窮地に追いやるも秀吉が政宗の弁明を受け入れ不問に臥したため、その裁定に不満を述べたが受け入れられることはなく、それどころか秀吉は弁明のために逃げも隠れもせず自分の前に出向いてきた政宗を痛く気に入り、氏郷のことは「情けないヤツだ」という印象まで持つことに。その後も政宗とはあまり良好な関係は保たれぬまま、やがて世を去ったため、大内定綱などは「三成殿あたりに毒殺されたのでは?」と危惧した。
蒲生源左衛門:小野武彦
氏郷と同じく、蒲生氏の一門衆。東北攻めの際、政宗の饗応を警戒し、膳部を差し替えようとして「殿に毒見をせよと申すのか!」と成実、政景らを激怒させる。
真田幸村:若林豪(『徳川家康』でも真田幸村を演じている)
反家康の姿勢を明確にしていった大坂方により、西軍の将として迎えられる。主戦派で、入城してすぐに和平派の片桐且元や織田有楽斎と対立し、彼らが追い出されると大坂方内で主戦派が発言力を拡大していく。大坂の役では赤備えと呼ばれる、赤い甲冑で身を固めた部隊を率いて伊達軍の片倉左門(後の重長)隊と激突し、その激戦の中で討ち死にする(『家康』では討ち死にするシーンが描かれたが、本作では劇中のセリフで報じられるのみ)。この一戦で敗北した場合に備え、娘の梅には東軍一の武将・伊達政宗の下に下るように遺言を残していた。翌年の大河ドラマ『武田信玄』に登場する真田幸隆は彼の祖父。
片桐且元:松村達雄
豊臣家子飼いの大名。豊臣家の外交官として徳川家と交渉し戦を避けようとするが、淀君や強硬派に押し切られてしまう。
後藤又兵衛:勝部演之
大坂夏の陣で片倉重綱と戦い、奮戦の末討ち死にした。
木村重成:深水三章
前田玄以:湯浅実
五奉行の一人。秀吉の側近。幾度か問責使として政宗を詰問する。
福島正則:河原さぶ
秀吉子飼いの大名で、武勇をもって知られる。政宗を「無鳥里ノ蝙蝠」(鳥無き里の蝙蝠)と揶揄するが、小十郎に「福島様はチンチクリンのリンリンでござる」とやり返される。徳川政権時代にも登場し、政宗と城中で相撲を取ったりする。のちに改易され、戦国時代から切り替えのできなかった大名の例とされた。
古田織部:入江正徳
田中吉政:清水幹夫
木村吉清:牟田悌三
小田原の陣の後、秀吉から葛西・大崎の旧領を与えられ大名となる。政宗の一揆煽動に翻弄された。
蒔田淡路守:大林隆介
施薬院全宗:唐沢民賢
僧体の医師。ドラマでは「秀吉のスポークスマン」として紹介される。問責使として幾度か政宗を詰問するが、どちらかというと政宗贔屓であり、秀次謀反の際は「伊達のためなら一肌脱ごう」と取りなしを試みた。
稲葉是常坊:石橋雅史
秀吉の側近。
黒沢虎之助(秀吉の手下):高木均
秀吉の影武者として、愛姫の影武者として送り込まれた藤姫と対面する。


その他

今井宗薫:谷啓
堺の茶人。徳川家康のブレーンかつフィクサーとして、松平忠輝と五郎八姫の婚儀を斡旋。その後も折に触れて家康、秀忠の傍らに侍る。上杉との合戦では戦目付として従軍。
千利休:池部良
茶の湯を通じて政宗と交際を深めるが、この時期はすでに秀吉から疎まれ始めていた。政宗は利休切腹の際に助命嘆願を試みようとするが、小十郎に諌められ断念した。
長海法印:殿山泰司
良覚院栄真:久保晶
ルイス・ソテロ:ホセ・カルディーニ
宣教師だが、実は密命を帯びていた。政宗から引き合わされた家臣は度肝を抜かれる。サン・ファン・バウチスタ号の船長として支倉常長らと渡欧したが、キリシタン追放令を知ってマニラにとどまる。
セバスティアン・ビスカイノ:ジョー・グレイス
サン・ファン・バウチスタ号の航海士。船長がソテロとされたことに不満を抱き、政宗の御前もわきまえず口論、鈴木重信に一喝される。
村岡(愛姫の侍女):浅利香津代
愛姫の侍女として田村家より遣わされる。しかし、ことごとく伊達家と愛姫の壁となり、挙句の果てに田村家に密使として走ろうとしたため、他の侍女たちと共に喜多と小十郎に成敗される。
こほ:桂木文
猫御前の侍女:田中美奈子
片倉家の女中:藤井佳代子
その他:渡部篤郎
松原多聞:林邦史朗
元畠山家臣・入浴中の政宗を襲った刺客。
村娘ハツ:佐野量子
遠藤基信の嫡男・文七郎が駆け落ちしようとした相手。


サブタイトル

誕生
不動明王
親ごころ
元服
愛姫
侍女成敗
初陣
若武者
野望
男の器量
八百人斬り
輝宗無残
人取橋
勝ち名乗り
めごとねこ
南北の敵
宮仕え
お東・居座る
大移動
決戦・摺上原
修羅の母
弟を斬る
小田原へ
天下人
人質・めご
絶体絶命
黄金の十字架
知恵くらべ
左遷
伊達者
子宝
秀次失脚
濡れ衣
太閤の死
成実失踪
天下分け目
幻の百万石
仙台築城
五郎八嫁ぐ
大船造り
海外雄飛
大坂攻め
ねこ、宇和島へ
大坂夏の陣
ふたりの父
離縁状
天下の副将軍
伊達流へそ曲がり
母恋い
大往生


総集編
「梵天丸もかくありたい」
「男は一生 父とたたかう」
「母の愛は海より深く」
「難波のことも夢のまた夢」
「楽しまずんばこれいかん」

余禄
本作のヒットにより、本作のオープニングテーマ音楽は、他のテレビ局も含めて「伊達政宗」や「仙台」に関する映像を流すときにBGMとする例が現在でも多々見られる。
東北楽天ゴールデンイーグルスの鉄平が、バッターボックスに入る際のテーマソングに本作のオープニングテーマ音楽を用いている。

関連項目
伊達氏
仙台市

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2007年03月24日

「いのち」

☆いのち 【NHK大河ドラマ】

この項目ではNHK大河ドラマの「いのち」について説明しています。その他の「いのち」については命_(曖昧さ回避)をご覧ください。
いのちは、1986年1月5日〜12月14日にNHKで放送された大河ドラマ第24作である。原作は橋田壽賀子、主演は三田佳子。

『山河燃ゆ』『春の波涛』に続き、大河ドラマ「近現代三部作」3作目に当たる。


☆概要

近代路線に転換してから視聴率的に苦戦していた大河ドラマの桿入れのため、『おんな太閤記』『おしん』で人気の実力派・橋田壽賀子を起用した。当初、NHKは司馬遼太郎原作の明治物の脚色を依頼していたが、オリジナルに拘る橋田が難色を示し、自らの戦後史に擬えての同世代史となった。

主人公が医者になったのは、橋田が元々医者志望だったが数学が苦手だったので、学部志望を変えた事に由来する。配役的には映画『Wの悲劇』などで、当時注目されていたベテラン三田佳子を橋田の希望で主演に迎え、その他の配役も、庶民派大河を意識した地味なキャスティングとなった。

歴史上の人物が登場しない唯一の大河であり、ナレーションでも歴史人物の名前が出るのは池田勇人首相ただ一人、それも一回だけという意外なタイトルになっているが、高度経済成長化の農村、集団就職、石油ショックなど戦後の主要事件は、ほぼ描かれており、歴史と全く無関係のドラマとは言い切れない部分もある。制作費の面では出演者も例年にくらべて少なく、過去の局資産も流用できるため、思い切って本建築の高原家セットを組むなど、バランスのとれた予算配分をした。

2006年12月からCS放送「ホームドラマチャンネル」で再放送されている。


☆あらすじ

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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


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1945年8月18日、終戦3日目の弘前へ向かう汽車に、東京の自宅を焼け出され、故郷へ向かう高原未希・佐智姉妹がいた。佐智は空襲で足が不自由になっており、この旅で、弘前へ男を訪ねる妊娠中の村中ハル、学生の中川邦之と知り合う。

故郷へ帰り、母の千恵、使用人の工藤清吉・イネ夫妻と再会したのも束の間、男に裏切られ、海に身を投げようとして、海軍予備学生から復員した浜村直彦に助けられたハルが連れて来られ、千恵、イネらの奮闘に関わらず流産する。一時は自殺すら考えたハルだったが、清吉らの説得により「男に頼らず一人で生きる」と実業家への道を志す。間もなく千恵が吐血して倒れ、医師・坂口一成の診察により癌を宣告される。シベリアへ抑留された父正道と結婚式を挙げた神社へ未希とハルの助けで参拝した間もなく亡くなり、このことがきっかけで未希は医者を志し女子医専に進学。

しかし、高原家は農地改革の嵐に見舞われ、小作人で幼馴染の岩田剛造の努力も虚しく、父のシベリア抑留を理由に不在地主に認定された高原家は、全ての土地を失ってしまう。東京で共に農村医療を志す直彦と未希は惹かれあい、医専を卒業した未希は故郷へ帰り、念願の医者となる。シベリアから父・正道が帰って来るが、長い抑留生活のため、余命いくばくもない事がわかり、その後医師となった中川邦之は正道が元気な内に佐智と結婚したいと申し出、その結婚式の夜、妻・千恵の墓前で、正道は息を引き取った。

その後も開業医としては順調な日々を送る未希だったが、妊娠中の剛造の妻初子の体調不良の訴えを妊娠中毒症と誤診、腎臓病で初子を胎児ともども亡くす結果となり、医者としての自信を失った未希はアメリカ・シアトルへ留学し、そこで直彦と再会する。留学も終わりに近付いた頃、一旦は直彦のプロポーズを受けた未希だったが、帰国後地域医療を捨て大学に戻る途を選んだ直彦と決裂。帰国後、周囲の反対を押し切って剛造と結婚した未希は、姑のテルと激しい確執を演じるが、剛造と初子の娘・典子と、典子の病気を治療した事をきっかけに和解する。

公立の診療所ができて、しだいに経営が苦しくなった未希は、東京でダンスホールの経営者として成功していたハルの勧めで、東京郊外の新興住宅地に1年間だけの予定で移り開業するが、自らが必要とされている地域があることを知り、テルや清吉、佐智らに反対されながらも、剛造の後ろ楯で本格的に移転を決める。しかしその過程で典子との確執を生むのだった。

ハルは、弘前から集団就職で出てきた征子を引き取り、大学まで出し医者にさせるほど愛情を注ぎ、征子は、剛造と初子の息子・竜男と結婚。その新婚旅行の最中、石油危機が起こり、これに対応して乗り切った竜男は、やがて病院の実務を切り回していくことになる。姑のテルが痴呆症にかかり、未希は彼女を引き取り介護する。しかし、典子との確執は収まらず、結婚式の日、典子は未希が用意した婚礼衣装に袖を通さず、初子の形見の着物を身につけて式に臨むのだった。テルが未希に看取られて死去。親友のハルの末期癌が発覚。ハルは弘前での最期を望み、親しい人たちに囲まれて高原家で息を引き取る。

剛造が長年のリンゴの品種改良の努力が実って、農業賞を受賞。喜びも束の間、剛造もまた病に冒される。意識不明になった剛造の自発呼吸がついに停止し、気管切開をしようとする医師とそれを望んだ家族に対し「もういい。お父さん頑張ったんだから」と未希は延命治療を拒み、安らかに旅立たせるのだった。愛する人々を病で失った未希の前に、竜男による医療保険不正請求事件が発覚。自責の念にかられた未希は、全てを投げ出そうと家を出、とある山奥の温泉宿に逗留する。そこで働いていた女性の難産を助け、自分にも役目があることを思い出し、離島の診療所へ赴く。そして「いのち」を守るため、今日も診療を続けるのであった。


☆スタッフ

原作・脚本:橋田壽賀子
音楽:坂田晃一
制作:澁谷康生
演出:伊豫田静弘、阿部康彦、富沢正幸、布施実、金沢宏次、枡田豊、小見山佳弘
語り:奈良岡朋子

☆出演

高原未希→岩田未希:三田佳子
岩田剛造:伊武雅刀
津田征子→岩田征子:高松涼子→宮原永海→小林綾子→岸本加世子
岩田テル:菅井きん
岩田初子:山咲千里
岩田竜夫:小林大介→加藤明人→内田慎一→新藤栄作
岩田典子:佐藤央望→清水愛※(声優の清水愛とは同姓同名の別人)→二階堂千寿→高木美保
岩田豊:草見潤平
岩田久子:菅原チネ子
岩田真希:島名美里
村中ハル:泉ピン子
高原佐智→中川佐智:石野真子
高原千恵:久我美子
高原正道:丹波哲郎
高原弘道:石田太郎
浜村直彦:役所広司
水田玲子→浜村玲子:手塚理美
浜村とも子:小林千登勢
中川邦之:渡辺徹
中川忠之:三上寛
中川圭子:海老名美どり
坂口一成:宇津井健
坂口美代:野際陽子
八木金太:吉幾三
工藤清吉:大坂志郎
工藤イネ:赤木春恵
大場甚一郎:柳生博
八田修二:渡辺裕之
八田鶴松:今福将雄
津田平吉:磯部勉
津田浅子:日下由美
田所久治:平泉成
田所久子:今出川西紀
荒井壮太:塩屋俊
荒井昭子:大平江利子→鹿取洋子
壮太の父:谷津勲
壮太の母:峯田智代
柴田勘助:小野泰次郎
山内京子:高崎晃子
水田教授:内藤武敏
小松:織本順吉
信吉:鈴木正幸
松子:上村香子
平田:奥村公延
曾我:早崎文司
今井:佐古正人
草野:山崎満
文造:今西正男
正枝:長内美那子
君枝:左時枝
時枝:浅利香津代
絹子:川島千恵→長島裕子
スエ:花原照子
乗客:辻村真人
仲人:加藤正之
その他:加藤治、青木和代

☆その他
この番組の放送を記念して弘前市にあるお菓子メーカーラグノオささきが、「いのち」というスポンジケーキを発売した(現在でも発売している)。それを食べ、「これは津軽風"萩の月"だ」と
感想を述べる宮城県民もいる。
21世紀に入り、大学の医学部の生徒の男女割合が、女性が多くなったのは、このドラマを見た(当時の)幼少女が医学を志したのでは?と思われる。
これでもか、これでもかと主人公にふりかかる不運の連続に相当の批判の投書がNHKに寄せられた。但し本作の脚本家である橋田壽賀子のいわゆる「橋田節」に対する支持も同等以上あったことは視聴率が証明している。


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2007年03月23日

「春の波濤」

☆春の波涛 【NHK大河ドラマ】

春の波涛(はるのはとう)は、NHKが1985年1月6日〜12月15日に放送した23作目の大河ドラマ。全50回。

中島丈博の脚本で、原作は杉本苑子作の『冥府回廊』、『マダム貞奴』。「近現代三部作」(前年の『山河燃ゆ』、翌年の『いのち』と続く)の第2弾である。日本の女優第一号である川上貞奴を中心にした群像劇で、明治・大正期を文化や世相からとらえた意欲作である。貞奴の夫である川上音二郎(「オッペケペー節」で知られる)、福沢諭吉の娘婿で「電力王」の異名をとり、貞とのロマンスでも知られる福沢桃介、芸者時代に貞を水揚げした伊藤博文など幅広いキャラクターが登場したが視聴率では低迷した。著作権裁判で問題となった作品でもあり、現在のところNHKアーカイブスも含めて映像を視聴する手段がない。


☆スタッフ

原作:杉本苑子
脚本:中島丈博
音楽:佐藤勝
制作:松尾武
演出:清水満、田中賢二、竹本稔、松本守正、一柳邦久、末松緑朗
語り:柳井恒夫

☆主なキャスト

貞(川上貞奴):松坂慶子
川上音二郎:中村雅俊
福沢桃介:風間杜夫
福沢房子:檀ふみ
松井須磨子:名取裕子
島村抱月:山本学
伊藤博文:伊丹十三
伊藤梅子:松あきら
福沢諭吉:小林桂樹
福沢(中村)里子:五大路子
福沢錦:南風洋子
福沢一太郎:岡本富士太
福沢捨次郎:田山涼成
福沢俊:立原麻衣
黒岩周六:滝田栄
黒岩勝子:森下愛子
金子堅太郎:山口崇
板垣退助:米倉斉加年
山県有朋:高橋悦史
井上馨:土屋嘉男
井上武子:塩沢とき
山田顕義:伊藤浩二
伊東巳代治:剣持伴紀
大山巌:森井睦
大井憲太郎:児玉泰次
樺山資紀:加藤忠
黒田清隆:小瀬格
幸徳秋水:蟹江敬三
中江兆民:近藤洋介
坪内逍遥:仲谷昇
内村鑑三:有川博
堺利彦:高林幸兵
平塚雷鳥:岡本麗
市川團十郎:大山克巳
尾上菊五郎:久富惟晴
市川猿之助:菅野菜保之
前沢誠助:せんだみつお
酒井良明:塚本信夫
小山花子:八木昌子
松坂慶子:松坂慶子
野島覚造:富樫寛→小林薫
野島義平:荒井注
岩崎(野島)せい子:かたせ梨乃
湯浅麟介:村上弘明
奥平剛史(奥宮健之がモデルとなった人物):藤岡弘
青柳捨三郎:岸部シロー
雲井八重子:江波杏子
桜木範幸:ケーシー高峰
橘粂造:四谷シモン
丸山蔵人:尾藤イサオ
三浦又吉:柴俊夫
田代重成:渡辺寛二
増谷桑一:近石真介
高瀬牧人:入川保則
東儀秀治:西岡徳馬
荒木郁子:余貴美子
曽我部市太:北村総一朗
福井喜兵衛:石田太郎
土肥庸元:松橋登
島村タマ:横山道代
青木年男:辻萬長
青木ツル:桂川冬子
酒井良明:塚本信夫
亀吉:淡島千景
仇吉:東てる美
雷吉:石塚雅幸→中野慎→清水善三
琴次:小川知子
鶴松:黒田福美
タネ:佐々木すみ江
シノ:春川ますみ
小千代:もたいまさこ
近森:山西道広
錦松楼の女将:草村礼子
中村座座元:二見忠男
工事担当者:島田彰
その他:森山周一郎、石濱朗、平泉成、剛たつひと、絵沢萌子、勝部演之、津村隆、江幡高志、鶴田忍、和田周、大宮悌二、藤井洋八、神山卓三、金井大、大林丈史、及川ヒロオ、栗田よう子、西尾徳、鈴木みえ、野仲功、丸山詠二、今西正男、千葉繁、森康子、山崎満、楠見尚己

☆外部リンク

著作権裁判
[1] 「春の波濤」事件 第一審判決 名古屋地裁1994年7月29日(PDF)
[2] 「春の波涛」事件 控訴審判決 名古屋高裁1997年5月15日
[3] 「春の波濤」事件 上告審判決 最高裁1998年9月10日


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2007年03月22日

「山河燃ゆ」

☆山河燃ゆ 【NHK大河ドラマ】

山河燃ゆ(さんがもゆ)はNHKが1984年1月8日〜12月23日に放送した22作目の大河ドラマ。全51回。副題は「祖国は緑なる山河あたたかくもやさしき母なる大地」。

山崎豊子作の『二つの祖国』が原作。1967年の『三姉妹』、1980年の『獅子の時代』に次ぎ3度目の、架空の人物が主人公(しかし原作にはモデルが存在する)のドラマではあるが、日系アメリカ人2世の兄弟を中心に、その友人や家族が引き裂かれた太平洋戦争の悲劇を描き、ほかにも日中戦争や極東国際軍事裁判など、緻密に取材され執筆された原作に基づき作られたため、時代背景描写については同じく山崎氏原作の『大地の子』同様、ノンフィクションに近い。

大河ドラマとして初めて昭和期を扱った作品であり、大河ドラマ「近現代三部作」(翌年の『春の波涛』、翌々年の『いのち』と続く)の最初でもある。

日系アメリカ人達の物語であるためセリフの多くが英語であるが、役者達の英語はどれもネイティブとは程遠い代物で当時から批判があった。

2006年、ファミリー劇場で放送中。また2007年2月21日にNHK衛星第2テレビで第35回「兄弟対決」が単発で放送された。


☆原作との関係

登場人物、出来事など原作と基本的に同じでアメリカの日系人が経験した戦争中の苦難が主体だが、以下の部分が異なる。

原作は1941年以降の日系人収容所、語学兵としての戦場、東京裁判が3つの柱だが、ドラマでは1941年以前の日本の様子が書き加えられ、1936年の二・二六事件以降東京裁判までの日本のアジア・太平洋戦争が2世の視点で描かれている。
主人公天羽賢治が最後に自殺するのは同じだが理由が異なる。原作では妻・エミーとの関係は完全に決裂し梛子と結婚の約束もする、その梛子の死のショック、除隊後も日系人はよい職業につけない、CICから厳しい査問を受け依然としてアメリカ人として認められていない等の事情での自殺となっている。ドラマでは妻との仲は保たれているし除隊後については触れられておらず、賢治自身が加担した戦争の責任を感じての自殺となっている。
主要な人物の経緯や性格がいくつかの点で異なる。原作では勇は442部隊で戦死、万里子は原爆でケロイドをおい実家から出られない。賢治とチャーリーの結婚時期は逆転している。
原作では東京裁判の扱いが大きく証人とのやりとりなどを通じその不公正・不公平さが強く訴えられる。ドラマではずっと簡単にされ広田弘毅と東郷茂徳を平和に努力した者と位置づけ要点のみを描いている。

☆スタッフ

原作:山崎豊子「二つの祖国」
脚本:市川森一  一部共同脚本:香取俊介
演出:村上佑二、伊豫田静弘、佐藤幹夫、松岡孝治、田島照、松平保久、小林武
音楽:林光
制作:近藤晋


☆出演者

日系2世

天羽賢治(主人公):松本幸四郎(2世。アメリカ生まれだが大学まで日本で教育を受け恋人もできるがアメリカへ強制送還される。日系人収容所では中立的立場をとるが通訳として軍に志願しフィリピン戦線で弟と相対する。東京裁判の通訳をするが裁判に疑問を抱き、日米双方の間にあって苦しみ自殺する。日本人の三島典子、日系人エミー、梛子から思いを寄せられる2枚目の設定となっている。
原作とかなり異なり中立的、アメリカ人だが心の中は日本人だと繰り返し話し合いを希望するがかなえられない。軍に志願する時は日本人と銃を構えることは強く拒否する。平和を訴える制作側の代弁者になっている)
天羽忠:西田敏行(賢治の次弟、2世。アメリカで生まれ教育を受けるが、柔道・浪曲を好み日本に親しみを強く持つ。開戦時に日本にいたため徴兵され戦場で兄と対峙する。戦後も日本で薬の物流会社を経営し、大成功を収める)
チャーリー田宮:沢田研二(賢治の友人、2世。はっきりアメリカ人として生きる人物。開戦前は放送局に勤め日本の貧しさ不潔さを嫌う。収容所では米側の手先となり、日系人の管理をしFBIのスパイとなる。米国政府に不満を言う日系人から「バナナ」と揶揄され殺されそうになるが逃れ、米軍将校にのし上がる。戦後はGHQの将校として白人を指揮する立場に立つが、日本の暴漢に刺され死ぬ。賢治とはエミーや梛子を取り合う恋敵でもある)
井本(田宮)梛子:島田陽子(賢治の幼友達。学校の先生。収容所収監前にチャーリーと結婚するがついに破局。その後父と共に戦時交換船で父の故郷の広島に帰るが、広島駅で原爆にあう。のちに白血病を発症し亡くなる)
畑中(天羽)エミー:多岐川裕美(賢治の妻。幼友達だが親の勧めで賢治と結婚、賢治の出征中に、身を寄せていた実家付近で白人浮浪者に強姦され以後アルコール中毒となる。戦後は荒れて日本人を見下すようになる)
天羽アーサー:岡田二三(賢治の子供)
天羽乙七:三船敏郎(賢治の父、1世。鹿児島県の郷士の7男だったが移民として渡米。農場で働いた後、ロサンゼルスのリトル東京にクリーニング店を出店するも、大統領令9066号により店を失いカリフォルニア州のマンザナール収容所に送られる。米国に忠誠を誓う質問に対し、Noと答えツールレイク収容所に送られる。戦後、クリーニング店を再建)
天羽テル:津島恵子(賢治の母、1世。写真花嫁により日本から乙七に嫁いだ、鹿児島弁がなごやか)
天羽勇:堤大二郎(賢治の末弟、2世。なんの疑問もなく自分はアメリカ人だと言い、日本を大事にする父親を非難する、白人の友人も多い。マンザナール収容所から第442連隊戦闘団に志願、欧州戦線で聴覚を失う。戦後はクリーニング店を手伝い実家の後継者になる)
天羽春子:柏原芳恵(賢治の妹。明るい性格で収容所では歌の女王に選ばれる、ツールレイク収容所に父母と同行する)
ケニー松原:池部良(第一次大戦に参加したハワイの2世、収容所では民主主義の原則と市民としての権利を要求、告発文を書き抗議の先頭に立つが撃ち殺される)
マイケル城山:高橋長英(収容所のインフォメーションの長、米側にべったりの人物)
池島努:樋浦勉(ターミナル島の漁師、2世。収容所では反抗グループの代表者として行動、逮捕される)
井本広子:かとうかずこ(梛子の妹。父と姉が日本に帰国する中、ひとりアメリカに残り看護婦となる。戦後、看護婦として広島に赴任、姉の死を看取る)
マリー田宮(田宮万里子):手塚理美(チャーリーの妹。父の死を期に母親と戦争前に日本に帰国。日本では三島啓介と恋仲になり共に逃亡するが警察に捕まる。東京ローズのような米軍向け謀略ラジオ放送のアナウンサーになる)
畑中万作:山田吾一(エミーの父。リトル東京ではホテルを経営、乙七の友人)
畑中定代:塩沢とき(エミーの母。エミーを賢治と結婚させる)
井本虎造:大木実(梛子の父。尺八を愛好し日本を懐かしみ戦時交換船で広島に帰国するが、原子爆弾で死亡)
マリアン・オルソン:ヒロコ・グレース(勇の恋人。兵士になる前から親しい、戦後戦争で聴力を失った勇と結婚する)
田宮平九郎:奥野匡(チャーリーの父。リトル東京では成功者だったが突然に殺害される)
田宮カヨ:原知佐子(チャーリーの母。夫の死でアメリカが嫌になり帰国する)
池島よね:初井言榮(池島努の母。息子を返してくれと泣く)
松井竹虎:内藤武敏(賢治と椰子が勤めていた加州新報の編集長。開戦後、FBIに逮捕される)
シグ木村:桑原たけし
ジョー北川:藤田宗久
ジロー武藤:にしきのあきら
オーソン相川:村井国夫

日本人その他

三島典子:大原麗子(賢治の日本時代の恋人。二・二六事件で偶然賢治と知り合い愛し合う。賢治を日系2世であるが故に差別する政府高官の父に反対されながらも賢治と結婚の約束を交わし、忠と偽装結婚してアメリカまで追いかけようとするものの、太平洋戦争により引き裂かれる。戦後は身を持ち崩し、米兵のオンリーとして賢治と再会したが、戦後の賢治には冷たく接した)
三島啓介:篠田三郎(賢治の参加していた「外国映画鑑賞会」メンバー、典子の兄。共産主義思想の持ち主で帝大中退後、小学校教師をしていたが徴兵忌避で逃亡、逮捕される。戦後、教師に復帰)
川辺庄平:川谷拓三(「外国映画鑑賞会」のメンバー、カメラマン。チャップリンのファン。戦後、戦犯としてシンガポールの法廷で絞首刑になる)
楠田武:渡辺謙(「外国映画鑑賞会」メンバー、学生。学徒出陣により特攻隊に入り戦死)
伊佐新吉:矢崎滋(忠の戦友で、賢治の鹿児島蒲生での知人、元は役場勤務。不器用で、軍では全てが古参兵のいじめの的になる。フィリピン戦線で怪我をし、本隊を離れ洞窟で治療中に米軍に捕虜にされ、捕虜収容所で撮影された写真が日本軍に投降を呼びかけるビラに使われる。終戦後、忠と行動を共にし、秘書にまで上りあがる)
島木文弥:児玉清(外務省対米交渉担当課長。同郷で大学の後輩でもある賢治を住まわせ面倒を見る。戦時中、島木の薩摩弁の電話交信を米軍に所属した賢治が傍受英訳するこになる。戦後は東京裁判で東郷茂徳の弁護人となり、心ならず賢治とは対立する立場になる)
天羽しま:丹阿弥谷津子(鹿児島蒲生に住む賢治と忠の伯母。10歳で日本に渡った賢治を母親代わりとして育てた:当初は京塚昌子が演じる予定だったが、闘病のため降板した)
三島誠之助:山内明(啓介・典子の父で内務官僚。旧弊な人物。典子の結婚には反対、啓介の行状により小樽に左遷される)
荒木義勝:柴田恭兵(特高警察の刑事。日系2世の賢治や左翼活動を行う啓介に目を光らせる。後の空襲で死亡したらしい)
久永大介大尉:竜崎勝(陸軍将校。典型的な高圧で居丈高な帝国軍人。典子と婚約したが典子が賢治とデートした事を知り、自分は芸者とねんごろになっていながら賢治を罵倒し殴りつける)
鬼頭軍曹:綿引勝彦(忠、新吉の上官。典型的な意地悪く利己的な軍人。日系2世という理由で何かと忠をいびり、投降した新吉を臆病者扱いする)
白浜:柳生博(「外国映画同好会」の溜まり場である喫茶店「リラ」のオーナー。洋画のポスターを貼るロマンチックな親爺。東京大空襲で店と共に焼死)
張美齢:アグネス・チャン(「リラ」店員、中国人。楠田に恋心を抱くが、楠田の出征で引き裂かれる)
三門百蘭:泉ピン子(浪曲師。忠と偶然知り合い、その後何かと世話を焼く。後の空襲で死亡したらしい)
ジェームズ・トムソン:ケント・ギルバート(アメリカ人駐日記者。賢治とは二・二六事件の日に偶然知り合う。戦艦大和の建造を探る中で右翼の青年に暗殺される。暗殺後、賢治も日本から追放され入国できなくなる)
カミング所長(マイク・スティーブンス):マンザナール収容所長、賢治の要求に話し合いも考えるが軍の介入にあう無力な人間
千代乃(野平ゆき):芸者、久永大尉の女。賢治のデートを久永に言いつける
ひさ(高森和子):島木家の女中
平井記者:津嘉山正種
倉石医師:北村総一朗
坂井技師:市川勉(NHK実況課職員)
山口刑事:川辺久造
田中刑事:上杉祥三
林:津嘉山正種→秋間登(通訳)
田島:石田太郎(通訳)
大井中佐:浜田晃
落野中尉:村野武範
吉原伍長:ポール牧
長坂准尉:大林丈史
藤原上等兵:鶴田忍
豊田二等兵:酒井敏也
楊栄麗:岡田奈々
陳国経:宮部昭夫
前田:久保晶
高野:金井大
田沢:大塚周夫
山田:河原さぶ
山田:須永慶
池上:稲垣昭三
神山:加地健太郎
青山:三谷昇
山下:箒克朗
刑事:江角英
闇屋:依田英助
番頭:山崎満
暴漢:宮口二郎
その他:デーブ・スペクター、中丸新将、鈴木みえ、金田明夫

歴史上の人物

東郷茂徳:鶴田浩二
高橋是清:入江正夫
岡田啓介:築地博
松尾伝蔵:山田博行
斎藤実:山本武
渡辺錠太郎:平野元
栗原安秀中尉:中田譲治
鈴木貫太郎:平野元
リヒャルト・ゾルゲ:ロジャー・アレン
(ドイツ誌特派員、スパイ)
ダグラス・マッカーサー:ディック・ネビアス
ウィリアム・F・ウエップ:ドン・ノード
(極東国際軍事裁判・裁判長)
ジョセフ・B・キーナン:ジョー・グレイス
(極東国際軍事裁判所・主席検事)
ラダ・ビノード・パール:デニス・マタイアス
(極東国際軍事裁判所・判事。同裁判唯一の法学士資格者)
東条英機:渥美国泰
広田弘毅:武内文平
広田美代子:小野さやか
荒木貞夫:鈴木昭生
大川周明:庄司永建
木村兵太郎:有馬昌彦
橋本欣五郎:前沢迪雄
梅津美治郎:松村彦次郎
賀屋興宣:斎藤英雄
嶋田繁太郎:入江正夫
鈴木貞一:井上正彦
岸信介:岡田映一
杉山元:福原秀雄
井野碩哉:柳田豊
寺島健:稲川善一
岡敬純:平野元
永野修身:田中明夫
星野直樹:築地博
武藤章:川部修詩
牧野伸顕:岡田映一
阿南惟幾:相馬剛三
米内光政:村上幹夫
豊田副武:今西正男
塚田攻:神山卓三
伊藤整一:上原秀雄
田中隆吉:佐藤慶
来栖三郎:内田稔
清瀬一郎:宮口精二
西春彦:加藤和夫
昭和天皇:高橋昌也

☆放送タイトルとあらすじ

1/8 1回 昭和十一年、雪が (日本を愛する2世)
1946年:東京裁判開廷、天羽賢治は通訳として参加する。回想で1936年:賢治は大学卒業をし剣道大会のため来日していた弟、忠と共に鹿児島の伯母を訪れる。帰りの汽車で富士山に見とれ途中下車する2人。
1/15 2回 戒厳令 (2.26事件)
1936年2月26日:2.26事件勃発、途中下車して泊まった旅館を囲む兵に追われた賢治は知り合った娘典子と逃げ、そのまま一緒に東京へ。町に戒厳令が敷かれる。
1/22 3回 悲しみへの序曲 (平和を愛す市民)  
賢治は映画字幕入れのバイト。銀座の喫茶店で啓介ら「外国映画鑑賞会」の仲間と楽しく談笑する、だが忠は浪花節が好き。啓介は特高警察に捕まるが典子の許婚の久永大尉の口利きで釈放される。
1/29 4回 別れの絵草子 (日本の軍部の圧力)
再会した賢治と典子はUAP通信社のトムソン記者を訪れ日本が軍国主義化していると聞く。2人は惹かれ合い記念写真を撮るが情婦の告げ口で久永大尉に知られ、賢治は偽日本人だと大尉に殴られる。
2/ 5 5回 家族 (アメリカを祖国として懐かしむ2世)
1936年11月:賢治は帰国、梛子やエミーなど幼馴染の女性陣にもてもて、日本は好きだが2世にはアメリカが祖国だ。しかしチャーリーは貧乏で不潔だと日本を貶す。賢治は梛子と生まれ育った荒廃した土地インペリアルバレーを訪れ懐かしむ。
2/12 6回 リトル・トーキョー (日系人への差別)
チャーリーの父親が突然刺され死ぬ、借金取りに嫌気のさした母親は日本へ帰るがチャーリーは迷い、所持金を博打で全てなくしアメリカで生きていく事を決める。賢治は就職しようとするが厳しい差別にあい日本でやり直す事を選ぶ。
2/19 7回 草原情歌 (2世と同じ立場の中国人)
賢治は日本のUAP通信社の記者になるが2世というだけで警察に取り調べを受ける。喫茶店の張美齢が大金がいると急に言い出す。それは中国人だという理由だけで警察の捜査を受ける仲間の逃走資金だった。日本に帰化しろという賢治に血は変えられないと張は言う。
2/26 8回 大陸へ (特高に弾圧される平和主義者)
1936年8月:賢治は上海支局へ転勤になる。林田という平和主義者が来て、今日本の大陸での戦争を止めさせる事が大事だと説かれる。彼は部下に化けて一緒に上海へ連れて行ってくれと言うが賢治は断る。
3/ 4 9回 上海に一滴の涙を (日本軍の謀略による戦争
上海支局の通訳楊は活動家で、賢治を密航した林田に会わせる。彼は満州事変が日本の謀略であると言い日本警察に殺される。賢治は彼の情報で中国軍が日本人殺害を偽装した現場を目撃するのだった。
3/11 10回 戦都 (上海の戦争)
日本人殺されるの報に海軍陸戦隊と中国軍の間で戦闘が始まる、撮影する川辺。楊が久永大尉に捕らえられ拷問されるが賢治は昨日のフィルムと引き替えに解放させる。慰問浪曲団として来た典子は久永に捕まり強姦される。戦火は止まる所を知らず賢治は上海を去る。
3/18 11回 いまひとたびの (軍国主義が日米の恋人を引き裂く)
賢治は典子への求婚を決意、典子は脱出し百蘭らと日本に帰る。典子の父は啓介の逮捕のため左遷され怒りを典子にぶつける。典子は身の汚れと父の為、賢治の求婚を拒絶し自分はアメリカ人にはなれないと言う。
3/25 12回大陸からの手紙 (南京陥落)
忠は南京陥落の賑やかな提灯行列に参加するが賢治は悲しむ。従軍カメラマンとして南京入りした川辺は兵士・民間人の多くの死体を見る、しかし写真は没収され嘘の記事しか書けない。日本軍が南京を地獄に変えた、楊も殺されたと手紙をよこす。忠は喜び日本のためなら銃も撃つと言い、賢治を非国民と非難して満州に鉱石捜しに行こうとする。
4/ 1 13回 それぞれの青春 (米国記者の暗殺・満州移民の悲しみ)
1938年4月:トムソンが殺される、彼は南京での日本軍捕虜虐殺を指摘、条約違反の巨大戦艦建造の情報を調べていた。殺した男は貧しい満州移民の村の出身者で同じ村出身の特高は庇う。賢治は敢然と大日本帝国に挑戦する事を宣言する。
4/ 8 14回 さらば日本よ (真に国を愛する賢治は国外退去になる)
トムソン殺人犯は行方をくらまし賢治は特高に逮捕される、島木の計らいで釈放と交換に国外退去になる。日本を愛せない自分は日本人なのかと嘆く賢治に東郷大使は今の日本は愛せるいい国ではないと説く。
4/15 15回 開戦前夜 (ハルノートこそが最後通牒だった)
1941年10月:東郷茂徳が外相になる、戦争回避を目指すが就任演説は強気だ。賢治は仏印、中国、満州から撤兵するのが最低条件と東郷に手紙を書く。軍部は強く戦争を主張し12/1までに外交で妥結しなければ戦争開始と決定。11/27米よりハルノートが来る。「これは最後通牒ではないか!」と東郷は言う。
4/22 16回 1941年12月8日 (譲歩の提案は日米双方から攻撃される)
1941年11月29日:ハルノートにより開戦が決議される、東郷外相は宣戦布告となる交渉打ち切りの通告が攻撃前に手渡される事を部下に確認する。開戦4時間前ルーズベルトからの親書が届けられるが手遅れだ。賢治は日米双方に譲歩を要求する記事を書いて日米双方から攻撃される。12/8東郷の最後通告を打ち消すように賢治は平和に向けて努力すべきだという自分の社説を読み上げる。
4/29 17回 パール・ハーバー  (開戦・逮捕される日系人)
12月8日:真珠湾攻撃、ラジオはジャップの奇襲/だまし討ちと伝える、驚く東郷。日系人社会は動揺し加州新報の編集長は逮捕される。海軍おばさんの名で知られる気のいい日系女性はスパイ容疑で取り調べを受け自殺する。
5/ 6 18回 戦下の隣人達 (日系人への迫害)
賢治は海軍おばさんの死を記事にし当局に正当な扱いを要求する。だが葬式も警察が禁止、ラジオは日系人は日本に忠誠を誓うので監視すべきといい日系人の店が暴徒に襲われ逮捕者が続く。勇は自分はアメリカ人だ親父も日本の為に戦えと言うが、友人にも卑怯なジャップとののしられる。
5/13 19回 日本刀を埋めた日 (アメリカへの忠誠を誓う2世)
1941年12月:忠と典子は偽装結婚しアメリカへ向かっていたが船は日本へ引き返し忠は徴兵される。典子は戦争に私たちは引き裂かれた、これからは「生き抜く」ことが戦争に負けない事だと言う。賢治はFBIに逮捕され厳しい審問を受け弟と戦えるかと言われ、アメリカへの忠誠を誓う。
5/20 20回 大統領令9066 (強制退去それは日系人の罪なのか)
強制退去が発表される、チャーリーは今まで米国社会に溶け込もうとしなかった日系人の罪だと言い、勇は素直に従いアメリカへの忠誠を示し今こそアメリカ人になる機会だと言う。乙七は買い叩こうとする白人に怒り春子は泣く。追い立てる兵士の態度はまるで捕虜を扱うようだ。賢治は釈放され列車に乗るが「お前はジャップか?」と聞かれ真珠湾の敵として袋叩きにあう。
5/27 21回 マンザナール収容所 (ひどい日系人収容所)
マンザナール収容所は砂漠の中のひどい収容所で、兵士の捕虜のような扱いにアメリカ市民として見られていない事に愕然とする。そんな中でも畑中は多量の物品を身につけ少しでもいい目を見ようと画策する。池島は当局に抗議せよといい、チャーリーは忠誠を尽くせと言う。
6/ 3 22回 荒野のパーティー (日系人の不幸な収容所生活)
1942年夏:賢治は収容所の情報部で米国と日系人達の中間に立つ。父は全てを諦めたかのように皆の嫌う死体処理係になる。収容者の中では反抗的な親日派とFBIスパイのチャーリーら親米派に分かれ始める。
6/10 23回 虹の彼方に (日本軍の初年兵虐め)
1942年8月31日・日本:忠は厳しい新兵訓練で2世のためことさら虐められる。使用済み薬莢を回収しなかった伊佐新吉は探すよう命じられ、夜中幽霊がありかを教えてくれた。しかしそれは脱走兵だった。
6/17 24回 祖国アメリカ (収容所で分裂する日系人)
1942年冬:収容所の食料横流しが噂される。親日派は人権侵害や食料横流しを告発する手紙を長官に出すがチャーリーは告発文を秘かに没収する。退役軍人であるケン松原は権利を主張し訴える事の正しさを賢治に説く。
6/24 25回 暴動 (日系人の暴動)
親日派のリーダーが逮捕、賢治は話しあいを求めるが睨み合いになり、ケン松原は米兵に撃たれて死ぬ。親日派に殺されそうになったチャーリーは逃げ出す。しかし新聞には多数の日系人による危険な暴動で死者は正当な鎮圧のためと載る。
7/ 1 26回 人間テスト (米国への忠誠を問われる日系人たち)
忠誠テストが行われ1世は反発し賢治は回答を拒否するが、勇はYesと答え兵士に志願する。立派な米軍将校姿のチャーリーが賢治を軍の日本語学校の教官に誘いに来る。日本では忠が出征し典子が見送る、啓介は反戦主義者の敗北を認め自首する。
7/ 8 27回 さらば収容所 (日本人を差別しないアメリカ人)
収容所の幼い子供が急病になり民間病院へ、医師は人間には敵性外国人もアメリカ人もないと言い貴重な薬品を使ってくれる。感動した賢治は惨めな敗北から少しでも日本を救うために日本語学校教官になる。
7/15 28回 アメリカ陸軍日本語学校 (梛子とチャーリーの不和)
賢治はミネアポリスの陸軍日本語学校で2世を相手に日本語と日本軍について教える。教官同僚をスパイしても成り上がろうとするチャーリーに梛子はついていけず収容所の父を訪ねる。
7/22 29回 離婚 (賢治とエミーの亀裂)
チャーリーはエミーとよりを戻そうと昔1度寝た事を種に口説くがエミーは避ける、だがこれが元に梛子はチャーリーと別れることを決意し交換船で日本へ帰る。エミーは酒に逃避する。ラジオでは戦争が連合国側の優勢に転じた事を伝える。
7/29 30回 血の証し (暗号解読・日系人部隊の欧州での戦闘)
賢治はワシントンで暗号解読をする、それはドイツにいる島木の鹿児島弁の本国との会話だった。恩人を裏切ることを拒否するが祖国への忠誠とは国家の命令に従うことだと言われ従う。自分がわからなくなり前線へ志願する。勇は2世部隊で勇敢に戦うがひどい負傷をおう。
8/ 5 31回 太平洋戦線 (捕虜尋問・東京ローズ)
1944年11月:賢治は捕虜を尋問し激しいやりとりの末投降に協力させる。日本軍の文書を解読し満州の部隊がフィリピンに回されてきている事を明らかにする。忠はその師団にいて米軍潜水艦の攻撃を受ける。梛子は東京ローズをやるよう特高警察に強要される、チャーリーはその放送を聞いて梛子ではないのかと思う。
8/12 32回 二つの戦場 (死体だらけの戦場)
1944年12月フィリピン:忠の船は攻撃で沈没、救助されてフィリピンに上陸。米軍と激しい戦闘、だが弾薬食料もつきるが補給はなく後退も許されず大隊長は勝手に玉砕電文を打つ。賢治は捕虜捕獲のため死体だらけの戦場を歩くが、米兵は負傷兵を撃ち殺しゲリラは語学兵を日本兵と間違えて殺そうとする。故郷鹿児島の師団が来ていることを知った賢治は忠の行方を聞き出そうとする。
8/19 33回 誰が故郷を想わざる(餓死・病死、日米兵士の死)
1945年2月ルソン島:忠は敗残兵となりジャングルを連隊を目指し歩く、道には死体だらけ。食料を奪った現地女はゲリラで攻撃される。餓死・病死・哀れな死。語学兵も狙撃され、日米の兵士が共に家族の為、国の為に死ぬ姿が交互に映し出される。賢治は日本兵を餓死から救おうと反対を押し切って投降ビラを大量に撒く。
8/26 34回 東京大空襲 (死ぬ日本人・100万人救うためなら10万人殺すも可)
1945年3月9日:B29爆撃は低空からの絨毯爆撃での民間人皆殺しに変えるという、100万人救うためなら10万人殺すのも可だと米軍は言う。これから空襲される東京の「リラ」ではマスターが平和な時を懐かしむが、武がお別れに来て特攻に行くという。エミーは賢治への手紙を出そうと外出するとジャップの女だ!と白人浮浪者に強姦される。
9/ 2 35回 兄弟対決 (2世がしたのはジャップのジャップ狩りだ)
1945年4月ルソン島:兄弟はついに双方が戦場にいることを知る。忠は夜間切り込みで賢治の陣地に入り食料を奪う。山中を彷徨し偶然兄と遭遇するが撃てない。賢治は投降を呼びかけるが忠と同行の軍曹の攻撃をきっかけに忠を撃つ。負傷で済んだ忠に精一杯の事をするが忠は賢治のした事を許さない。
9/ 9 36回 終戦 (終戦の経緯)
1945年7月26日:ポツダム宣言、受諾しなければ日本は壊滅だ。東郷茂徳は受諾を会議で説くが軍部は強硬だ。広島への原爆、ソ連の参戦で東郷の和平調停も望みはつき、天皇の判断で降伏が決まる。捕虜の忠は賢治の差し入れに自分は日本兵であり語学兵の兄は米兵だと2人が敵対している事を、明言する。
9/16 37回 ヒロシマ (被爆者の怒り・アメリカは謝るべきだ)
1945年秋:GHQにマッカーサーが来る。賢治は広島の原爆調査に参加、被爆者の心理面調査のため話を聞く。悲惨な死を答える被爆者に衝撃を受け、被爆者がアメリカへの恨みを述べないのは追従や恐れの為だ、アメリカはなぜ許しを請わないのかと報告して拒絶される。
9/23 38回 東京裁判開廷 (東京裁判は公正であるべきだ)
キーナン検事が会見し東京裁判は公正だというが天皇については質問も禁じられる。島木は公正性に懸念を示し賢治は公正さを保とうとモニターを志願する。チャーリーはバラックに住んでいた万里子を立派な宿舎に住まわせ、敗戦国の人間と差があるのは当たり前だと言う。
9/30 39回 モニター (モニターは米軍の手先なのか)
1946年5月3日:東京裁判開廷、裁判長の忌避動議は却下される。忠は鹿児島に復員するが叔母は生き恥を晒したと非難する。帰郷した賢治を叔母は歓迎するが、母校の生徒にお前は先輩ではないと言われ、忠からは裁判で米軍の手先のような仕事をしていると拒絶される。悲しむ叔母。
10/ 7 40回 変身 (戦争が日本人を醜く変えた・田中隆吉と典子)
1946年7月5日:田中隆吉元少将が満州事変が日本軍の陰謀であった事を証言し、板垣らが犯人だと指さす。忠は騙され石鹸を安く買いたたかれてしまう。賢治は取り締まり情報から典子が今は米軍将校の情婦となり米軍物資の横流しをしているのを知り会うが、2人とも変わってしまった事を嘆くしかない。
10/14 41回 凱旋 (2世達の戦後)
1946年7月:賢治は休暇でロサンゼルスに帰る、ランドリーは再建され加州新報も元気だ。442部隊の帰還に大統領は偏見とも闘ったと讃えてくれる。帰還した勇は耳が聞こえないがランドリーを継ぐ決心をし恋人マリアンは反対を押して結婚するという。乙七は賢治たちが今は立派なアメリカ人になったのだと諭し、兄弟和解を望む。
10/21 42回 英霊 (BC級戦犯の不当な処刑)
1946年8月13日:焼け跡で死者の迎え火を焚く賢治は川辺と再会する。彼はシンガポールで従軍カメラマンをしていたが真実は何も伝えられなかったと言う。再会したメイリンは恋心を伝えるが川辺は突然の逮捕、戦犯としてシンガポールで裁判にかけられる。間違いだすぐ帰ると言った川辺の行方を調べた賢治は既に処刑された事を知る。泣き悲しむメイリン。
10/28 43回 古都憂愁 (原爆病の梛子のはかない恋)
1946年8月27日:忠はチャーリーの口利きで米軍物資の横流しをするが警察につかまり賢治が受け出しに来る、しかし兄弟の仲は冷たい。梛子は賢治と京都へ旅行一緒に旅館に泊まる、しかし彼女の体は日増しに悪くなっていた。一方エミーは賢治が父に送金していることも知らない。
11/ 4 44回 真珠湾攻撃の謎 (ルーズベルトは日本の攻撃を知っていた)
1946年11月1日:東京裁判は日米開戦の真相を暴く@日本の外交はごまかしだったのかA真珠湾攻撃は騙し討ちだったのか?が焦点。検事は日本は11月中には開戦を決意、後の外交はごまかしだ、ハルノートに何も回答をよこさずいきなり攻撃、その後の通知も宣戦布告ではなく偽装外交を続けた。と解読した日本の暗号を証拠に弁論。弁護側はそれは諸刃の剣だ、米国が日本の開戦を知りながら攻撃をさせたと反対尋問で明らかにする。奇襲成功は米の陰謀と、日本軍の優秀さ、米軍のミスが重なったためだろう。だが忠は帝国軍人であれば潔く有罪を認め死ぬべきだと泣く。
11/11 45回 ワシントン・ハイツ (エミーのアル中発覚)
エミーは日本へ、瀟洒な米軍住宅ワシントンハイツで賢治の帰りを待つが隠れて酒を飲む。ブレイクニー弁護士は原爆が戦争犯罪である事を指摘するが速記録では消されていた。啓介は民主的な教育基本法に感銘を受け教師に復帰する。パーティーでエミーは酒をがぶ飲み、ついにアル中を告白し「ジャップめ、真珠湾のお返しだ」と強姦されたと賢治を罵る。
11/18 46回 限りある生命 (梛子は原爆病で1年と宣告される)
賢治はエミーの酒浸りと裁判での無力感から帰国を考える。梛子が倒れ広島の病院に入院、賢治が見舞うと原爆による白血病であと1年と言われる、賢治との京都の思い出を大事にする梛子。パール判事は戦後まだ時間がなく公正な裁判は無理だがやがて時間がそれを変えるだろう諦めるなと言う。賢治は裁判を見届ける事を決意する。
11/25 47回 焼跡の聖夜 (チャーリーは二世の哀歓を味わう)
エミーのアル中はひどい、そこにチャーリーは自分と一緒になれと誘うが断られる。子爵令嬢と見合いをしたチャーリーは皆の前でハーモニカを吹く羽目になり恥をかき破談、しかしマッカーサーの代行で天皇に拝謁すると婚約成立となる。だがその謁見では自分が日本人である事を思い知らされる。東郷外相は海軍が当初騙し討ちを計画したことを証言騒然となる。
12/ 2 48回 兄弟和解      
忠は梛子のため高価な結核の特効薬を買い込むが梛子は白血病で数ヶ月と宣告される。東條英機が開戦も天皇の命令だと取れる発言をする。賢治は米兵からの2世侮蔑に怒り喧嘩をする。
12/ 9 49回 最終論告      
1947年12月31日:エミーはアル中で入院。東條の天皇戦争責任発言は検事との馴れ合いの質疑で否定される。実は田中隆吉を使った日米関係者の謀議によるものだった。
12/16 50回 宣告        
梛子は死ぬ、賢治は判決文翻訳の為の軟禁を抜け出すが間に合わない。広田弘毅が軍事参事官という翻訳間違いは指摘にも関わらず直らず死刑判決が出る。
12/23 51回 新たなる旅立ち   
1949年1月:東京裁判被告の処刑執行。チャーリーはまったくの偶然で刺されて死ぬ、アル中の直ったエミーはアメリカへ一足早く帰る。賢治は戦争を阻止できなかった自分の罪を自ら裁き法廷で自殺する。

☆主な舞台

1930年代の銀座の喫茶店「リラ」
リトル・トーキョー:ロサンゼルスの日系人街
マンザナール収容所:カリフォルニア州の日系人収容所
フィリピン戦線
ワシントン・ハイツ
東京裁判法廷


☆描かれる事件

226事件:主人公が泊まる熱海の温泉宿を兵士が包囲、政府高官の娘が銃撃を受ける。東京の戒厳令の発布、投降よびかけアドバルーンなど。
南京大虐殺:従軍カメラマンの手紙の形で伝える、多くの兵士、民間人の死体が見られ、女や子供が日本軍により殺されたという。記者は死体などの写真は没収され嘘の記事しか送れないと嘆く。南京は日本軍が地獄にしたと表現される。賑やかな提灯行列も再現。
日米開戦:東郷茂徳の視点で描き、ハルノートが事実上の最後通牒であり米国から戦争をしかけたと描く。東郷は攻撃前に開戦の通告がなされるよう何度も確認している。日本側の交渉打ち切り通告が遅れたのは現地大使館員の不手際のせいである。
アメリカの日系人への差別:開戦前でも厳しい差別があった事が描かれる。主人公は大卒でありながら白人社会では倉庫番にもなれない、店には「犬とジャップは入るべからず」と書かれ知らずに入ると叩き出される。原作はより厳しく、戦争後も日系人にはよい職がなくそれが主人公の自殺の原因の一つと描かれる。
アメリカの戦時の日系人への憎しみ:開戦と同時に、真珠湾で友人知人を殺した「卑怯なジャップ」という日系人への激しい憎しみがあったことが描かれる。知日派の教授でさえ憎みを口にし、列車に乗れば袋叩きにあう。一方イタリア系にはなんの影響もなかった事も述べている。
日系人の強制収容:短時間での強制退去、荷物の制限、名札、監視は兵士でありほとんど捕虜として扱われたように描かれている。日系人の中には、おとなしく従う事で米国に忠誠を誓い米国人として認めてもらいたいという一群と、米国市民であるからこそ抗議し反対すべきという一群に別れ争った事が描かれる。また1世は単純に日本に忠誠心を持ち勝利を願っている。米国政府からの管理だけでなく、日系社会自体が分裂した状態にあった事が描かれる。
米軍による日本軍分析:米軍が細かい捕虜の訊問、文書の解読、通信の解読、暗号解読を行っていたことが描かれる。得た情報を分析し日本軍の配置を通して戦況の分析を行っている。
442部隊:イタリアでのテキサス部隊救出が描かれる。
広島の原爆爆発:
特攻:
被爆者の死:
東京裁判:

☆関連項目

日系人の強制収容
日系人収容所所在地 − このドラマではマンザナール(マンザナー Manzanar)収容所が描かれている。また会話内でツールレイク(Tule Lake)も登場する。
西春彦 − 東郷茂徳の弁護人、外務省での後輩。島木文弥のモデルと思われる。
伊丹明 − 原作のモデルとなった実在の日系人通訳。鹿児島の出身、日本での教育経験、新聞社勤務、鹿児島弁の秘密電話解読、東京裁判モニター、死刑執行同日の自殺などのエピソードを持つ。伊丹が解読した電話はドイツ駐在書記官で同郷の鹿児島県立加治木高等学校の先輩である曽木隆輝である。(参考書:実録山河燃ゆ 島村喬 ゆまにて 1983、デイブ・伊丹明の生涯 木梨幸三 ぱる出版 1985)
詳しい配役:放送回ごとにくわしく記載

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E
posted by ワン at 00:00 | 1984年 「山河燃ゆ」

2007年03月21日

「徳川家康」

☆徳川家康 【NHK大河ドラマ】

徳川家康(とくがわいえやす)はNHKで1983年1月9日〜12月18日に放送された21作目の大河ドラマ。謀略家のイメージが強い家康を平和を求める理想主義者として描いた。原作は山岡荘八の『徳川家康』。講談社文庫版で26巻にもなる大部であるが、家康の出生前から描く原作に忠実なあまり、母親の於大の方が息子の家康より若いなど、おかしな配役も話題となった。従来陽気な秀吉に比べ老獪な謀略家としての面のみが強調されていた家康を堅実な理想家として描き、滝田栄演じる家康は健康的で若々しく、家康のイメージアップにも貢献したとされる。また、大河ドラマには多数の家康が登場したが、滝田栄演じる家康はなぜか面長顔だった。

☆スタッフ

原作・・・山岡荘八
脚本・・・小山内美江子
音楽・・・冨田勲
演奏・・・新室内楽協会
テーマ音楽演奏・・・NHK交響楽団
テーマ音楽指揮・・・秋山和慶
コーラス・・・慶応義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団
考証・・・鈴木敬三
風俗考証・・・磯目篤郎
殺陣・・・林邦史朗
邦楽・・・杵屋正邦
振付・・・花柳寿楽
製作・・・澁谷康生
演出・・・大原誠、加藤郁雄、松本守正、兼歳正英、国廣和孝
記録・・・市川筆子
語り・・・館野直光アナウンサー

☆出演

徳川一門

徳川家康:山崎晃一→加瀬悦孝→松田洋治→滝田栄 
於大の方:大竹しのぶ (家康の母親)
松平広忠:近藤正臣 (家康の父親)
瀬名姫(築山殿):池上季実子 (家康の正妻)
朝日姫:岩本多代 (家康の正妻、秀吉の実妹)
華陽院:八千草薫 (家康の祖母)
お愛(西郷局):竹下景子 (家康の側室、秀忠の母)
お万:東てる美 (家康の側室)
松平信康:田島和典→我妻光弘→宅麻伸 (家康の長男)
徳姫:北原留美→長谷川真弓→田中美佐子 
(長男・信康の正妻)
峯高院:若林味香 (信康の長女)
妙高院:原亜友子 (信康の次女)
亀姫:原日出子 (家康の長女)
結城秀康:堀秀行 (家康の次男)
松平忠直:阪本良介 (秀康の子)
徳川秀忠:田遠実→勝野洋 (家康の三男)(『独眼竜政宗』でも徳川秀忠を演じている)
小督:白都真理 (秀忠の妻)
竹千代:嶋英二 (秀忠の子)
松平忠吉:萩原等志→冨家規政 (家康の四男) 
松平忠輝:田中健 (家康の六男)
五郎八姫:岡本舞 (忠輝の妻)
徳川義直:里中村仁 (家康の九男、尾張徳川家初代当主)
徳川頼宣:藤原義武→高野浩和 
(家康の十男、紀伊徳川家初代当主)
徳川頼房:渡辺憲人→高橋修宏 
(家康の十一男、水戸徳川家初代当主)

徳川家臣

本多作左衛門:長門裕之 (徳川家の重臣)
作左衛門の妻:本山可久子
石川数正:江原真二郎 (徳川家の重臣)
加津:高田敏江(石川数正の妻)
本多忠勝:高岡健二
本多正信:内藤武敏 (徳川家の参謀)
本多正純:本田博太郎
酒井雅楽助:小笠原良知
酒井忠次:福田豊士
大賀弥四郎:寺泉憲
粂:左時枝(大賀弥四郎の妻)
大久保新八郎:河原さぶ
大久保忠世:織本順吉
大久保忠隣:吉田幸紘→坂西良太
大久保忠員:中田譲治
大久保長安:津川雅彦
井伊直政:豊原功補→平泉成
井伊直孝:門田俊
榊原康政:荒木茂→内田勝正
平岩親吉:真鍋敏宏→宗近晴見
金地院崇伝:森塚敏
服部半蔵:樋浦勉
平岩親吉:宗近晴見
鳥居元忠:小山渚→草見潤平→川久保潔
鳥居成次:中島久之
鳥居忠政:橋爪淳
鳥居忠吉:宮口精二
柳生宗矩:夏木陽介
板倉勝重:山本亘
板倉重昌:下塚誠
土井利勝:木村四郎
奥平信昌:渡辺篤史
奥平信能:近藤洋介
水野忠政:北村和夫
水野信元:村井国夫
岩松八弥:村田雄浩
松平勝隆:奥田瑛二
松平乗正:早崎文司
松平家忠:車邦秀
松平重勝:児玉謙次 (俳優)
松平親俊:神山卓三
鳥居強右衛門:上條恒彦
安藤重信:佐藤和男
安藤直次:伊藤和晃
成瀬正成:徳山富夫
渡辺守綱:加藤精三
小笠原長忠:山崎満
徳千代:吉田紀人
三之助:市川智也

織田家

織田信長:伊藤洋一→役所広司
濃姫:藤真利子
織田信秀:伊藤孝雄
お市:眞野あずさ
織田有楽斎:山本耕一
織田信広:伊藤克彦
織田信忠:庄司顕仁→森篤夫
織田信雄:桜井佐智夫→立川三貴
織田信孝:秋山康次郎→本郷耕司
織田三法師:永山純一
織田源三郎:伊藤秀和
織田信平:加藤正之

織田家家臣

明智光秀:寺田農(岸田森の予定だったが、死去のため交代)
明智秀満:大林丈史
柴田勝家:川口啓史→大山勝巳
丹羽長秀:竜崎勝
滝川一益:新田昌玄
佐久間盛政:溝呂木忠
平手政秀:戸浦六宏
平手汎秀:溝呂木但
森蘭丸:土家歩

豊臣家一門

豊臣秀吉:武田鉄矢
淀殿:夏目雅子
大政所:鈴木光枝
ねね(北政所):吉行和子
松の丸殿:奈良富士子
豊臣秀頼:三好万季→谷川喜祥→斎藤大→若松誠→利重剛
千姫:吉村奈見子(現:吉村奈見)→石原真理子

豊臣家家臣

石田三成:鹿賀丈史
島左近:川津祐介
前田利家:瑳川哲朗
芳春院:稲野和子
前田利長:伊藤高
前田利政:佐久田修
伊達政宗:尾上辰之助
黒田官兵衛:入川保則
黒田長政:倉石功
福島正則:綿引勝彦
加藤清正:伊吹吾朗
堀秀政:遠藤征慈
藤堂高虎:前田昌明
蜂須賀小六:中井啓輔
山内一豊:小野泰次郎
永井直勝:田辺宏章
細川忠興:岩下浩
細川ガラシャ:丸尾りえ
池田輝政:岩尾康延
宗義智:真野等坪
毛利輝元:御木本伸介
吉川広家:相原巨典
毛利秀元:越村公一
上杉景勝:横井徹
直江兼続:睦五朗
宇喜多秀家:浜田光夫
島津義弘:田崎潤
島津豊久:片岡弘貴
浅野長政:金内吉男
浅野幸長:森田順平
小早川秀秋:堀内正美
平岡頼勝:大宮悌二
前田玄以:福山象三
長束正家:石濱朗
増田長盛:堀勝之祐
生駒親正:山内雅人
堀尾吉晴:川島一平
小西行長:纓片達雄
大谷吉継:有川博
田中吉政:加地健太郎
安国寺恵瓊:滝田裕介
有馬則頼:宮沢元
大久保猪之助:江角英明
佐治日向守:伊藤豪


(秀吉死後の)豊臣家家臣
真田幸村:若林豪(沖雅也の予定だったが、死去のため交代)
片桐且元:久米明
大野修理:谷隼人
大野治房:谷岡弘規
後藤又兵衛:唐沢民賢
長宗我部盛親:大久保正信
明石掃部:真実一路
常高院:三浦真弓(淀君の実妹)
渡辺内蔵助:久富惟晴

今川家

今川義元:成田三樹夫
今川氏真:林与一
太原雪斎:小林桂樹
朝比奈泰能:亀石征一郎
吉良御前:竹下景子

諸大名とその関係者

武田信玄:佐藤慶
武田勝頼:藤堂新二
山県昌景:井上昭文
穴山梅雪:生井健夫
馬場信春:長沢大
小山田信茂:窪田吾朗
北条氏政:川辺久造
北条氏直:水澤心悟
木曽義昌:加藤和夫
足利義昭:篠原大作
細川藤孝:丸山詠二
浅井長政:柴田p彦

その他

竹之内波太郎(納屋蕉庵):石坂浩二
随風(天海):竜雷太
木の実:紺野美沙子
おみつ:萬田久子
茶屋四郎次郎:中山仁
本阿弥光悦:大出俊
島井宗室:山内明
今井宗久:川部修詩
津田宗及:湊俊一
近衛前久:佐竹明夫
三浦按針:ダン・ケニー
西笑承兌:里居正美
奥原信十郎:井川比佐志
山田八蔵:下條アトム
野中重政:辻萬長
糟谷長閑:金井大
減敬:津村鷹志
あやめ:田中好子
於こう:加賀まりこ(本阿弥光悦の妹)
おふう:石井めぐみ
小侍従:二木てるみ(徳姫の小侍従)
お久:高橋恵子
台所の女:あき竹城
近侍:江原正士
明使:丸山詠二
老女:森康子
侍医:谷津勲
その他:大木正司、久保晶

☆放送

放送日程

放送回 放送日 題 演出
第1回 1983年1月9日 竹千代誕生
第2回 1983年1月16日 離別
第3回 1983年1月23日 人質略奪
第4回 1983年1月30日 忍従無限
第5回 1983年2月6日 人質交換
第6回 1983年2月13日 試練の時
第7回 1983年2月20日 初陣
第8回 1983年2月27日 桶狭間
第9回 1983年3月6日 岡崎入城
第10回 1983年3月13日 三河一向一揆
第11回 1983年3月20日 興亡の城
第12回 1983年3月27日 人生の岐路
第13回 1983年4月3日 三方ヶ原合戦
第14回 1983年4月10日 父と子
第15回 1983年4月17日 陰謀
第16回 1983年4月24日 無常の風
第17回 1983年5月1日 無血の勝利
第18回 1983年5月8日 陰謀発覚
第19回 1983年5月15日 長篠の戦
第20回 1983年5月22日 難題
第21回 1983年5月29日 信康追放
第22回 1983年6月5日 落花有情
第23回 1983年6月12日 安土への道
第24回 1983年6月19日 本能寺の変
第25回 1983年6月26日 伊賀越え
第26回 1983年7月3日 次に吹く風
第27回 1983年7月10日 小牧長久手の戦
第28回 1983年7月17日 数正出奔
第29回 1983年7月24日 三河の意地
第30回 1983年7月31日 両雄対面
第31回 1983年8月7日 妻ならぬ母
第32回 1983年8月14日 家康江戸入り
第33回 1983年8月21日 戦雲動く
第34回 1983年8月28日 渦中の人
第35回 1983年9月4日 太閤死す
第36回 1983年9月11日 分裂の芽
第37回 1983年9月18日 窮鳥猛鳥
第38回 1983年9月25日 機は熟す
第39回 1983年10月2日 関ヶ原前夜
第40回 1983年10月9日 関ヶ原
第41回 1983年10月16日 将軍家康
第42回 1983年10月23日 世界の風
第43回 1983年10月30日 連判状の夢
第44回 1983年11月6日 騒動の根
第45回 1983年11月13日 巨城の叫び声
第46回 1983年11月20日 老いの決断
第47回 1983年11月27日 大坂 冬の陣
第48回 1983年12月4日 大坂 夏の陣
第49回 1983年12月11日 落城
最終回 1983年12月18日 泰平への祈り


☆総集編

「忍従の日日」
「戦国無情」
「両雄対決」
「泰平への道」

☆関連項目

岡崎市
静岡市(駿府)
東京都(江戸)
日光市


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E
posted by ワン at 00:00 | 1983年 「徳川家康」

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