2007年03月01日

「花の生涯」

花の生涯 (NHK大河ドラマ)

『花の生涯』(はなのしょうがい)は、1963年4月7日〜12月29日にNHKで放映された1作目の大河ドラマ。

原作は舟橋聖一が1952年〜1953年に毎日新聞紙上で連載していた歴史小説『花の生涯』。幕末の大老・井伊直弼の生涯を描いた作品。視聴率は全話平均20.2%、最高で32.3%を記録した。

松竹の専属俳優だった佐田啓二が初めてテレビドラマに出演した作品である。

後年、同タイトルのテレビドラマは日本テレビやテレビ東京でも放送された(花の生涯を参照)。


概要

昭和36年(1961年)、NHKの芸能局長に就任した長沢泰治は、当時、技術的にも稚拙で黎明期にあったテレビジョン放送をして映画を凌駕すべきものにするべく、当時、30分枠が主流だったテレビドラマに映画並のクオリティーと大衆の支持を得るべく、大作ドラマの制作を志向した。

所謂、大河ドラマの構想は、当時、NHKとRAI(イタリア放送局)が合作で制作した「二つの橋」に参加した演出の合川明、井上博、脚本の北条誠が帰国してから具体化し、脚本の北条誠は「花の生涯」の舞台脚本を書いたことがあったため起用された。

当初から大スターを集めてのキャスティングが図られ、映画各社、歌舞伎座などを交渉した結果、松竹演劇部が「歌舞伎を一切休まない」ことを条件に、尾上松緑の出演を認めた。

映画俳優では、当時、所謂「五社協定」があったため、映画各社の専属俳優はテレビには出演できず、NHKは佐田啓二本人と出演交渉を重ねた。佐田はロサンゼルスの友人に相談して、当時の進んだアメリカのテレビジョン放送の実情を知り、昭和37年(1962年)の夏に出演を快諾した。このとき、NHK側が長引く出演交渉に見切りをつけ「もうあきらめます」と告げたところ、佐田は「出るよ」と承諾したというエピソードが残っている。佐田の出演によって「五社協定」が崩れ、同作品に映画俳優の出演が次々と決まることになった。

たか女役の淡島千景は映画版で同役を演じていたため、原作の舟橋聖一の希望で出演した。

「桜田門外の変」は東映城を借りて行われたが、このときの交渉は、後に大河演出のエースとなる大原誠が受け持った。東映城の屋根を白ペンキで塗って、事件当日の雪模様を再現したという。地面の雪は、トラック4台で運んだ白布を広げ、白砂を撒き、発泡スチロールを飛ばしたと言う。

当初、東映との交渉は難航したが、一旦、承諾すると、東映側は、撮影に非常に協力的になったという。

多くの大物俳優が忙しいスケジュールを縫って出演するため、この作品からはじめて各シーンをバラバラ撮りする方法が採用された。それまでは、ストーリーの進行順に従って収録する手法が一般的だった。

尾上松緑は、昼は歌舞伎興行があったため、深夜にスタジオで収録にのぞんだという。
 

☆スタッフ

原作:舟橋聖一(『花の生涯』より)
脚本:北条誠
音楽:冨田勲


☆配役

井伊直弼:尾上松緑 (2代目)
昌子の方(直弼正室):八千草薫
秋山志津(直弼側室):香川京子
西村佐登→里和(直弼側室):河村有紀
井伊直亮:清水将夫
井伊愛麿:太田博之
長野主馬→長野主膳:佐田啓二
長野多起:東恵美子
村山たか:淡島千景
唐人お吉:朝丘雪路
宇津木六之丞:北村和夫
徳川斉昭:嵐寛寿郎
鶴松→河井又五郎:長門裕之
多田一郎:西村晃
多田帯刀:田村正和
竹本重太夫:芦田伸介
犬塚外記:中村芝鶴 (2代目)
伊佐新次郎:仲谷昇
井上信濃守:井上孝雄
松平肥後守:花柳武始
松平加州:河村憲一郎
太田備中守:西山辰夫
間部下総守:内田朝雄
阿部伊勢守:高松政雄
堀田備中守:松下達夫
松平越前守:山口幸生
久世山城守:楠義孝
有村次左衛門:山形勲
関鉄之介:江見俊太郎
峰岸龍之介:小池朝雄
薬師寺筑前守:三津田健
金子孫二郎:加藤武
大関和七郎:森塚敏
佐野竹之助:沼田曜一
斎藤堅物:服部哲治
黒沢忠三郎:内田稔
鶴江→黒沢トキ子:山岡久乃
雪野太夫:岩崎加根子
おせい:奈良岡朋子
お福:島田多恵子(現島田多江)
尾上幸太郎:多々良純
甚六:長門勇
秋山くら:初井言榮
寺川幸助:辻村真人
六造:大塚周夫
小僧吉松:小宮山清
渡辺崋山:野口元夫
高野長英:須永宏
佐久間象山:広瀬康治
タウンゼント・ハリス:久米明
ヘンリー・ヒュースケン:岡田眞澄
その他:石坂浩二
語り:小澤栄太郎


☆ 映像の現存状況

第1話と桜田門外の変のシーンである第38話の断片が現存している。その他の映像はNHKには現存していないとされる。当時は放送局用ビデオテープ(2インチVTR)が非常に高価で大型だったために、テープは放送終了後に消去されて他の番組に利用されるのが通常だった。そのため全話の再放送および全話収録の完全版映像ソフトの製作・発売は絶望的である。当時は大河ドラマがこれほど長期に渡り続き国民的人気を得るとは予想されていなかったのであろう。ただ、大河ドラマ第1作の第1話が残されているのは好運かつ貴重といえる。現存している第1話「青柳の糸」は「NHK想い出倶楽部2〜黎明期の大河ドラマ編〜(1)花の生涯」としてDVD販売されている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E
posted by ワン at 00:00 | 1963年 「花の生涯」

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