2007年05月07日

「NHK大河ドラマ」とは

☆大河ドラマ

大河ドラマ(たいがドラマ)は、NHKが毎年違うテーマで放映する時代劇ドラマシリーズである。また、これに準ずるスケールのドラマを指す場合もある。例えば、米国の長編テレビドラマ『ダラス』は「アメリカの大河ドラマ」と呼ばれ、NHKでも放送されている韓国の長編ドラマの時代劇である『大長今』(宮廷女官チャングムの誓い)は「韓国の大河ドラマ」と呼ばれている。本稿ではNHKの大河ドラマについて述べる。現在制作・放送されている作品は字幕放送・連動データ放送付き。


☆概要

主に歴史上の人物や事件などをテーマに、基本的に毎年1月から12月の1年間に49から50回を通して放映される。しかし実在しない人物が登場することも多く、また作品によっては主人公も架空の人物の場合もある。年末には総集編(ダイジェスト版、全部で3、4時間程度)も製作される。ただし作品によっては翌年に放送されたケースもある。以前は総集編が放送された後で全話を再放送することは殆どなかったが、近年ではスカイパーフェクTV!の専門チャンネルで全話が放送されるケースが多くなってきている他、NHKデジタル衛星ハイビジョンで再放送される機会も作られるようになった。

出演者は通常のドラマで主役級の俳優・女優が共演することが多く、これに名脇役と呼ばれる俳優も登場するため、普段は見られない顔合わせもよく見られる。番組初期は五社協定により映画会社所属の俳優はテレビ出演が制限されていたため、新劇の俳優や歌舞伎俳優が多く起用された。『太閤記』では緒形拳、高橋幸治、石坂浩二ら無名の新人俳優が抜擢され、一躍人気スターとなった。現在でも、駆け出しの俳優が大河ドラマに出演して、民放ドラマにも進出するケースは多い(近年では『北条時宗』の北村一輝、宮迫博之など)。

第6作の『竜馬がゆく』までがモノクロ作品。第39作の『葵 徳川三代』からハイビジョン作品である。通常は年間1作だが、1993年から1994年にかけては、第31作『琉球の風』が6ヶ月、第32作『炎立つ』と第33作『花の乱』がともに9ヶ月と短いシリーズが続き、この2年間は年2作品となった。

NHK出版からの「大河ドラマ・ストーリー」や関連書籍も出版され、ビデオ・DVDなどソフト化もされている。なお、1970年代中期までの作品は全話見ることがほとんど不可能である(映像が現存しても、総集編、クライマックスの回、あるいは最終回程度しか現存していない場合が多い。当時はVTRの録画が2インチ規格でテープの単価が高く操作・編集も煩雑だったことに加えて、著作権や版権に関わる問題も多く、番組の資料保管は安易に行えなかった)。全話のソフト化で最も古い作品は1978年制作の『黄金の日日』である。

全般的に前半はロケシーンが多く、中盤にクライマックスがあり、後半は登場人物も徐々に減少し(役の人物が死ぬため)、スタジオ撮影のシーンが多くなるのが特徴である。第25作『独眼竜政宗』で主演の渡辺謙のように、番組での好演がきっかけで有名になる例も多く、また第34作『八代将軍吉宗』では近松門左衛門を演じた江守徹が、主役の西田敏行をしのぐ演技を披露し評判を呼んだこともある。合戦シーンなどではコンピュータグラフィックス(CG)を用いることも多いが、出演者のスケジュールの都合により使用せざるを得ない場合もある。また「大坂城や屋敷門の炎上」など、過去の作品で使用した場面が何度も使われるケースもよくある。題材となる人物やテーマに所縁のある地方とタイアップする事も多い。

第45作『功名が辻』からはアナログ放送、NHKワールド・プレミアムの放送では映像比率を14:9のサイズにて放送されている。2006年1月には大河ドラマとしては初めて続編が製作、放送された。これは2004年制作の第43作『新選組!』のその後を描いた作品で、大河ドラマでは局長・近藤勇が主役だったが、続編『新選組!! 土方歳三 最期の一日』では、副長・土方歳三にバトンタッチし、彼の最期の一日を描いた。

一方、主人公をヒーローとして描こうとするあまり、その人物の暗い側面に関しての描写が曖昧であったり歴史学上の定説と離れていることも多いが、NHK側は「大河ドラマはドキュメンタリーではなくあくまでドラマであり、演出も必要である」と述べている。


☆視聴率と歴史

視聴率は作品によって一定しないが、戦国時代を扱った作品は高く安定していて、幕末を扱った作品は視聴率が取れない傾向にある。


☆1960年代の大河ドラマ

この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。

☆1970年代の大河ドラマ

この節は、書きかけです。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
1973年の『国盗り物語』は斎藤道三(平幹二朗)、織田信長(高橋英樹)、明智光秀(近藤正臣)の3者がバトンタッチ形式で主人公をつとめた。原作は、司馬遼太郎の同名小説に加え、『新史太閤記』・『尻啖え孫市』・『功名が辻』・『梟の城』などの司馬の複数の作品を統合して構成されているおり、内容も原作に忠実に再現されている。司馬作品を映像化したものの中で一番の出来であるという評価のほか、音楽、脚本、構成、配役などいずれともかなりのクオリティを誇り、大河史上最高傑作であるとの呼び声が高い。個々の俳優陣の熱演も光ったが、特に高橋英樹の信長像は大きな反響を呼びんだ。また昭和天皇が本作のファンであると公言し、撮影現場まで見学に訪れたことも話題となった。平均視聴率22.4%。

1979年の『草燃える』は源頼朝(石坂浩二)、北条政子(岩下志麻)を主人公に東国武士の視点で鎌倉幕府の成立を描いた。セリフを現代語としたことが物議をかもした。純朴な青年だった北条義時(松平健)が権力の座についたときには全く別人格になっているなど政治陰謀劇の話が多く、強姦や人肉食などの描写もあり、そのハードなストーリーは同じ鎌倉時代を扱った後年の『北条時宗』(2001年)や『義経』(2005年)との比較によく出される。架空人物の伊東祐之を演じた舞台俳優の滝田栄が評判となった。視聴率は26.3%。


☆1980年代の大河ドラマ
1980年の『獅子の時代』は架空の会津藩士と薩摩藩士(菅原文太と加藤剛)を主人公とした山田太一原作・脚本のオリジナル作品。幕末物は当たらないのジンクスは破られず、視聴率は21.0%と(この時期では)低かったが、ドラマとしての評価は高く根強いファンがおり、完全版ビデオそしてDVDが早い時期にリリースされている。

1981年の『おんな太閤記』は橋田壽賀子原作・脚本の豊臣秀吉(西田敏行)正室の北政所(佐久間良子)の女性視点ドラマ。この当時多かった夫婦物ホームドラマ的な色合いが強く、主婦層に人気があった。31.8%とこの時点での歴代2位の高視聴率をあげている(この時点の1位は1964年の『赤穂浪士』の31.9%)。後年の大河ドラマのホームドラマ化を招いたと評されることがある。

1982年の『峠の群像』は堺屋太一原作の経済面に着目した現代的な視点で描いた忠臣蔵物。武士社会を現代のサラリーマン社会の縮図化と描写する作品の先駆けとなった。視聴率は23.2%。

1983年の『徳川家康』は滝田栄を主役に抜擢。肥満体のイメージがあった家康を痩身の滝田が演じることには賛否があった。ストーリーはオーソドックスな戦国物で人気のある戦国三傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)がテーマであったこともあり、31.2%の高視聴率を上げる。家康が極端に聖人君子化されていると批判されることもあるが、これは山岡荘八の原作どおりである。この作品で信長を演じた役所広司は高く評価され出世作となった。なお、裏番組に『久米宏のTVスクランブル』があり、久米宏は番組中に露骨に裏の『徳川家康』に言及して対抗意識を燃やしていた。

1984年の『山河燃ゆ』(第二次世界大戦での日系アメリカ人がテーマ)は大河ドラマ初の近現代テーマとなった。これは題材の枯渇と制作費の高騰のためで、NHKでは以後の大河ドラマは近現代路線(衣装やセットの制作費が時代劇よりは安く上がる)とする方針だった。時代劇路線の視聴者のためには「NHK新大型時代劇」が水曜日の枠でつくられた(制作費は大河ドラマに比べてはるかに安い)。しかし『山河燃ゆ』と続く1985年の『春の波涛』(日本最初の女優と呼ばれたマダム貞奴のドラマ)の視聴率は不振に陥り(『山河燃ゆ』21.1%、『春の波涛』18.2%)、その上に登場人物の遺族やその関係者から劇中の描写に対する強い抗議が来る事態になった。一方、「NHK新大型時代劇」は良作が続き評判がよく、視聴者は時代劇を求めていると判断したNHKは1986年の『いのち』(戦前戦後を生きた女医のドラマ)をもって近現代路線を終了し、時代劇路線に戻すことにした。近現代路線最後の作品である『いのち』は、『おしん』で大成功した橋田壽賀子を起用して29.3%の成功作となった。視聴率的には成功し、ドラマ性も評価の高い『いのち』であるが、登場人物に歴史上の人物が全く登場しない異色作で「果たしてこれが大河ドラマなのか?」という疑問の声は強かった。

時代劇路線に復帰した1987年の『独眼竜政宗』は脚本にジェームス三木を起用、主演には渡辺謙を抜擢した。壮大なスケールの時代劇を待っていた視聴者のニーズにマッチして、39.7%という記録的な高視聴率を叩き出す。それまで一般的知名度が高いとは言えなかった渡辺は本作で本格派俳優と認められ、後にハリウッドに進出している。

1988年の『武田信玄』は2年連続で戦国物となり、中井貴一を主演に起用。有名な信玄の肖像画とイメージが違う痩身の中井の起用には賛否があった(なお、その後の研究でこの肖像画は信玄とは別人であることが明らかになった)。重厚なストーリーと人気のある武田信玄・上杉謙信物ということもあり、この年も39.2%という高い視聴率を記録する。最高視聴率は49.2%という驚異的なものであった。

1989年の『春日局』は脚本はヒットメーカーと呼ばれた橋田壽賀子を起用した。女性視点の大奥物で、これも32.4%の高視聴率を記録している。『独眼竜政宗』以降の80年代後半の作品群は大河ドラマの黄金期と呼ばれた。


☆1990年代の大河ドラマ

1990年の『翔ぶが如く』は西郷隆盛(西田敏行)と大久保利通(鹿賀丈史)を主人公としたドラマ。骨太の歴史ドラマとして評価は高いが、幕末物は当たらないのジンクスは破れず、平均視聴率は23.2%と前年より大きく落とした。

1991年の『太平記』は、足利尊氏(真田広之)を主人公に据えて、戦後のテレビ界・映画界で半ばタブー扱いされていた南北朝時代を扱った。これも重厚なストーリーで、時代劇ファンの間では大河ドラマの最高傑作に挙げる人も多い。片岡鶴太郎演じる北条高時の怪演が評判となり、片岡がお笑いタレントから性格俳優へ転じる契機となった。視聴率は26.0%。

1992年の『信長 KING OF ZIPANGU』から、NHKエンタープライズへの大河ドラマの外注が開始された。最も人気のある歴史人物の織田信長を主人公とすることで視聴率が期待された。柔和なイメージの緒形直人を信長に、郷ひろみを徳川家康、マイケル富岡を明智光秀になど「意図的なミスキャスト」と呼ばれる冒険的な配役で挑んだ。滝田栄の家康、中井貴一の信玄など既存のイメージを崩したキャスティングの成功例は多いが、さすがにやりすぎたらしく視聴率は24.6%と三傑ものとしては期待はずれの結果に終わった。

翌年から、外注による意欲的なドラマ制作の一環として、1年間だった大河ドラマを半年とし、地方の題材に焦点をあてる試みが行われた。だが、1993年前半の『琉球の風』(沖縄県の琉球王国)、1993年後半の『炎立つ』(東北の奥州藤原氏)は視聴率が17%にまで落ち込み、結果的に大失敗に終わった(ただし、『炎立つ』の作品としての評価は高い)。初めて室町時代中期を扱った1994年の『花の乱』は14.1%と視聴率の下落に歯止めがかからず、視聴者に馴染みのないマイナーテーマの難しさを露呈し、多額の制作費のかかる大河ドラマを続けることへの批判が高まり「大河ドラマ廃止論」まで取り沙汰された。

これを救ったのが『独眼竜政宗』で成功したジェームス三木を起用し、外部委託も取りやめ1年間路線に戻した1995年の『八代将軍吉宗』。それまで真面目一辺倒だった大河の作風に「コメディ」の要素を積極的に取り入れ、視聴率も26.4%にまで持ち直す。その一方で、このコメディ路線が大河ドラマの軽薄化のきっかけになったのではないか、という批判もある。

1996年の『秀吉』は秀吉役の竹中直人、信長役の渡哲也が好演し、人気のある戦国三傑物とあって、30.5%の高視聴率を記録する。この作品以後、平均、最高ともに30%を超えた大河ドラマは存在しない。

1997年の『毛利元就』の主演は中村橋之助。元就を愚痴っぽい人物として描き、家族関係を中心としたホームドラマ的な要素があった一方で、主人公の闇の部分を避けることなく正面から描いた点は極めて異例であった。視聴率は23.4%で前年と同じ戦国物だが、かなり落としている。

1998年の『徳川慶喜』の主演は元シブがき隊の本木雅弘。幕末の複雑な政治情勢に加えて役柄的に主人公・慶喜の動きが少なく、また架空登場人物を生かしきることができなかったなどもあり視聴率的には苦戦して21.1%で、幕末物は当たらないのジンクスは破れなかった。

1999年の『元禄繚乱』は中村勘九郎主演の忠臣蔵物。歴史研究の成果を取り入れ、史実に近い忠臣蔵を描き、また吉良上野介を単純な悪役とはしないなど新しい試みが行われた。作品の評価は高かった物の、忠臣蔵物はもはや食傷気味の感が強く、平均視聴率はまた落として20.2%で終わったが、吉良邸討ち入りの回では視聴率28.5%(関東)記録という高視聴率を記録した。

視聴者の時代劇離れは顕著となっており、また、この頃からインターネットの普及などもあって趣味の多様化が更に進みテレビドラマ自体が高視聴率をあげることが難しくなってきた。これ以後はNHKの看板コンテンツだった大河ドラマも平均視聴率20%を超えることすら困難になってくる。


☆2000年代の大河ドラマ

2000年、ジェームス三木を起用して、実力派のベテランを配した『葵 徳川三代』を制作する。第一話を関ヶ原の戦いとし、多額の制作費をかけた映画並みの迫力の合戦シーンを持ってくるが逆に「正月から血なまぐさいものを見せるな」と不評を買う意外な結果となった(ただし、第1話の関ヶ原の戦いは迫力があり史実再現性も高く、合戦ファンの評価は高い。映像は2006年の『功名が辻』でも再利用された)。ベテランを中心とした配役も不評で「高齢大河」と呼ばれて若年層視聴者が離れてしまう。関ケ原合戦の前後から豊臣家滅亡まではそれなりの質を保っていたが、その後の展開は幕政や将軍家の後継者づくりといった地味な話題が中心となって「年表大河」「子づくり大河」と揶揄されてしまい、さらに度の過ぎたコメディタッチ演出への非難は強かった。視聴率男と呼ばれたジェームス三木を起用した作品にもかかわらず、視聴率は20%を割り込んで18.5%に落ち込むという意外な結果に終わった。

2001年の『北条時宗』は最先端のCGを駆使し、海外ロケを敢行して壮大なスケールを打ち出した。しかし(頻繁に映像化されている戦国時代や幕末期に比べると)一般レベルでの馴染みが薄い鎌倉時代中期が舞台であることと、史実(主流説)では殺されたとされる北条時宗の兄・北条時輔について異説である生存説を採用し、距離を無視して日本とモンゴルを飛び回るという過剰な創作を行い、現代的な価値観を鎌倉時代に持ち込んだ安易ともいえる脚本のせいか、評判はいまひとつで18.5%で終わる。しかし、蒙古襲来のシーンは迫力があり評価は高く、映像化されたこともほとんどなかったので、現在でも映像資料として重宝されている。

2002年の『利家とまつ』では唐沢寿明、松嶋菜々子、反町隆史といった人気俳優を集め若年層視聴者を重視した戦国ホームドラマ路線を展開する。結果は22.1%で成功といってよい。しかし、意図的に政治や合戦を簡略化した脚本、主人公のまつが距離を本格的に無視してどこにでも現れ、歴史の重要場面を仕切りまくる荒唐無稽さから、重厚な時代劇を求める層からは散々な評価であった。その一方で分かりやすく面白いという意見は多く、評価が大きく分かれている作品である。

2003年の『武蔵 MUSASHI』は何度も映画化、ドラマ化されている名作である吉川英治の作品を原作とし、宮本武蔵をテーマにする漫画『バガボンド』が大ヒットしていたことから大きな期待を受けた。だが、スピーディな展開にするためか武蔵の人間形成に重要な修行時代を大幅に省略し山場である一乗寺の決闘を序盤に持ってきたのが失敗。12話以降、それまで20%代を維持してきた視聴率が下落し始める。脚本は原作の剣豪モノとは異なる青春ドラマ的だが視聴者には受け入れられず、更に『バガボンド』のファンからもただの便乗ドラマとしか見られなかった。原作からの逸脱、存在意義の薄弱な登場人物、回想シーンが多く、主人公がほとんど登場しない話すらあった。有名俳優を毎回ゲスト出演させるテコ入れも行ったが効果はなかった。最大の山場である巌流島の決闘は21.8%を記録するが、それ以外は10%代前半で推移する。巌流島の決闘以降はまったくオリジナルであるが、ドラマは更に迷走して武蔵村なる虚構のユートピアが登場。政治向きの話を入れて武蔵とほとんど関わりのない徳川家康や淀殿や真田幸村が登場するが、中途半端な観は否めなかった。放送終了後黒澤プロから『七人の侍』の著作権侵害しているとして裁判沙汰になったこともあり(裁判では勝訴)、新聞紙上にて沢庵和尚役の渡瀬恒彦が「武蔵はミスキャストで失敗した」と苦言を呈し、またネットなどでの評判もさんざんであり、視聴率はワースト3位の16.7%で終わる。

2004年の『新選組!』は人気脚本家の三谷幸喜を起用。『黄金の日日』など1970年代後半の、大河ドラマパターンの打破が図られた時代の作品に熱狂した三谷の脚本は支持・不支持を大きく二分することになった。従来の大河ドラマとはまた違った骨太なストーリーに、笑いの要素のあるコミカルな部分を加えたエンターテインメント性重視の脚本となっている。また、配役を登場人物と同世代に設定してSMAPの香取慎吾を主役に据え、若手人気俳優や舞台俳優を積極的に起用し、隊士をはじめ一人一人のキャラクターを丁寧に描ききった点で評価されている。若年層や三谷の同世代を中心とした視聴者や糸井重里ら著名人から熱い支持を受ける一方で、一部の史実や従来の設定から大きく逸脱した内容のために歴史ファンや高齢層にかなり受けが悪く、視聴率は第1話以降極度の不振で17.4%で終わった。さらに主演の香取への評価も低く、熱演をみせた脇役たちに終始喰われたまま放送を終えたとの揶揄もある。他方NHKには大量の応援のハガキが寄せられ、番組終了後には続編希望が多数寄せられたため、大河ドラマとしては史上初の続編(『新選組!! 土方歳三 最期の一日』)が制作されている。この続編も低視聴率に終わったが、内容は本編を凌ぐほど完成度が高いと絶賛された。また、2005年に行われたアンケートによると好きな大河ドラマの中で2位に選ばれた(ちなみに1位は『独眼竜政宗』)。しかし、このアンケートは主にウェブ上での募集だったため古くからの視聴者の人気を反映してるとは言い難い。

2005年の『義経』は主役に人気アイドルの滝沢秀明、ヒロインに人気女優の上戸彩、元朝ドラヒロインの石原さとみ、脇役には松平健、中井貴一、松坂慶子、渡哲也といったベテランを配して「大河らしい大河」を目指した。前半は20%代前半の高視聴率で推移して好調だった。しかし中盤以降は20%を割り込み、最大の山場の壇ノ浦の戦い以降は15%以下が多くなった。終盤は平家方のベテランが退場し、話自体も義経の没落の暗い話になり、視聴者が離れてしまったと考えられる。また、静御前は明らかなミスキャストであるとの声や、上戸の役は原作の設定とも違い不要だったという意見など、ヒロインへの批判が高かった。平均視聴率は19.5%で僅かに20%に届かなかった。

2006年の『功名が辻』は仲間由紀恵、上川隆也のダブル主役の戦国夫婦の物語である。『利家とまつ』のような戦国ホームドラマ路線と思われがちだが、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の戦国三傑の登場場面が多く、歴史上の事件を割合に重視していた。織田信長を演じた舘ひろしは、当初こそ信長役としては高齢過ぎると批判はあったものの、強烈なインパクトから一部では「史上最高の信長」と呼ばれて評価が高い。また、『利家とまつ』で前田利家役を主演した唐沢寿明が、1話限りであるが同役で登場し、大河ドラマでは異例の2作の主人公が共演した。中高齢層に安心して観られるドラマづくりであることのほか、舞台が視聴者に馴染みのある戦国時代後期であり、桶狭間から関ケ原までの「美味しいところ」を描くことが出来るため、題材に事欠くことなく視聴率は20%前後で安定して推移した。平均視聴率は『利家とまつ』以来の20%超えを達成し、2000年代では成功作と言っていい。その一方で、主人公の千代と小説『功名が辻』に登場する架空の人物六平太が数々の重大事件に関わるばかりか歴史を動かした原動力であるかのように描いたり、また山内一豊の事績でないことがはっきりしていることまで彼の手柄にしてしまうなど、主人公2人のあまりの過大評価的描写や行き過ぎた創作・演出への批判も多く、視聴率をとれたのは信長ら三傑の歴史的魅力に拠るところが大きいとする声がある。

2007年は井上靖生誕百周年を記念しての『風林火山』。主人公の山本勘助を演じる内野聖陽は実力派舞台俳優として知られる。ヒロインは新人の柴本幸。その他の脇役も一般的な知名度より演技力を重視した配役がなされた。久々の骨太時代劇として、インターネット上を中心に高い支持を受けている。視聴率は関東地区では20%前後で推移しているが、近畿地区では15%台でやや低迷し、裏番組の『ジャンクSPORTS』(関西テレビ)に後塵を拝している。

2008年は『篤姫』が予定されている。主演はNHK連続テレビ小説『純情きらり』でヒロインを演じた宮崎あおいで、大河ドラマ最年少の主演である。制作発表後、一部から「フジテレビで高視聴率を得た『大奥』人気に便乗した模倣作か」という疑念の声があがったの対し、NHKは「そのようにするつもりはない」としており、作品の内容が注目される。

2009年は『天地人』の放送が予定されている。

※視聴率は全話平均、関東地区・ビデオリサーチ調べ。


☆大河ドラマと裏番組

これまで民放各局は、裏番組である「大河ドラマ」に対抗するべく、さまざまなテレビ番組を制作してきたが、その中で大人気を博す番組も数多く生まれた。中でも『コント55号の裏番組をぶっとばせ!』は裏番組すなわち「大河ドラマ」(当時は『天と地と』)に打ち勝とうという意味を込めたタイトルである。この『裏番組をぶっとばせ!!』は高視聴率を獲得し、「大河ドラマ」を破ることとなる。だが野球拳が低俗として指摘され、わずか1年間で番組は打ち切られた。以降、「大河ドラマ」の視聴率を通常番組で上回ったのは『裏番組をぶっとばせ!!』、『西遊記II』、『ごっつええ感じ』の3本のみであった。他にも後世に残る人気を博した番組が多かったものの、「大河ドラマ」には一歩及ばなかった。

近年フジテレビは毎年大河ドラマの初回の日にはほぼ同じ放送時間で特番をぶつけ、視聴者の取り崩しを計っている。


☆代表的な人気裏番組

コント55号の裏番組をぶっとばせ!(日本テレビ)
青春ドラマシリーズ(『おれは男だ!』、『飛び出せ!青春』等、日本テレビ)
オールスター家族対抗歌合戦(フジテレビ)
西遊記(日本テレビ)
西部警察(テレビ朝日)
久米宏のTVスクランブル(日本テレビ)
天才・たけしの元気が出るテレビ!!(日本テレビ)
ダウンタウンのごっつええ感じ(フジテレビ)
特命リサーチ200X(日本テレビ)
大改造!!劇的ビフォーアフター(ABCテレビ)

☆2007年現在の裏番組

世界の果てまでイッテQ!(日本テレビ)
どうぶつ奇想天外!(TBSテレビ)
ジャンクSPORTS(フジテレビ)
笑いの金メダル(テレビ朝日)
日曜ビッグバラエティ(テレビ東京)
近年では民放各局の裏番組に猛追されている感があり、内容によっては視聴率が逆転することがある。


☆放送時間
総合テレビ・デジタル総合テレビ - 日・20時から20時45分(選挙などで19時15分から20時になることもある)、(再放送)土・13時5分から13時50分
デジタル衛星ハイビジョン - 日・18時から18時45分(プロ野球中継がある場合は17時台に放送される)
衛星第2テレビ - 日・22時から22時45分
NHKワールド・プレミアム - 日・20時から20時45分、(再放送)月・3時10分から3時55分、土・13時5分から13時50分
なお、2004年からは、デジタル総合テレビにて、13:00〜13:45(2005年4月からは13:05〜13:50の放送となった)に、限定先行放送を始めたが、2006年(『功名が辻』)から、再びその放送はなくなり、結局は2004年と2005年の大河ドラマ(それぞれ、『新選組!』・『義経』)のみの企画となった。


☆今後の大河ドラマ

篤姫 - 2008年1月から放送開始予定。
天地人 - 2009年1月から放送開始予定。
坂の上の雲 - 従来の枠とは別の枠でスペシャル大河として、2009年秋から3年間に渡っての放送を予定。


☆NHK新大型時代劇

1984年から1986年にかけての、いわゆる「近現代三部作」(『山河燃ゆ』、『春の波濤』、『いのち』)が放送されていた時期に、従来の時代劇路線の大河ドラマのファンのために、それまで軽い内容の『水曜時代劇』(現・『木曜時代劇』)が放送されていた水曜日の20時台に新たに設けられた。放送曜日と予算は大河ドラマと異なるが、出演者に大河ドラマ出演者が多く、1年間の放送であったことから、大河ドラマに準じる連続大型時代劇として扱われることも多い。

1986年の『武蔵坊弁慶』は、翌1987年1月から大河ドラマが『独眼竜政宗』で時代劇路線に戻ることもあり、約9ヶ月間の放送で終了した。


☆作品

宮本武蔵(1984年4月4日 - 1985年3月13日、全45話)
原作 / 吉川英治、脚本 / 杉山義法、音楽 / 三枝成章
出演 / 役所広司(宮本武蔵)、古手川祐子(お通)、中康次(佐々木小次郎)、奥田瑛二(本位田又八)
吉川英治原作の小説『宮本武蔵』の完全ドラマ化を目指した作品。宮本武蔵が剣の道に生き、剣豪として巌流島で佐々木小次郎と対戦するまでを描いた。
真田太平記(1985年4月3日 - 1986年3月19日、全45話)
原作 / 池波正太郎、脚本 / 金子成人、音楽 / 林光
出演 / 渡瀬恒彦(真田信之)、草刈正雄(真田幸村)、丹波哲郎(真田昌幸)
武蔵坊弁慶(1986年4月9日 - 1986年12月3日、全34話)
原作 / 富田常雄、脚本 / 杉山義法ほか、音楽 / 芥川也寸志(オープニングテーマ)、毛利蔵人(本編)
出演 / 中村吉右衛門(弁慶)、川野太郎(源義経)、荻野目慶子(玉虫)、ジョニー大倉(伊勢三郎)、菅原文太(源頼朝)


☆備考

デジタルで放送される衛星ハイビジョンテレビとデジタル衛星第2放送および、デジタル総合テレビでは副音声で視覚障害者向けの解説放送がある。この解説放送はステレオ2音声放送であるためアナログ総合テレビとアナログ衛星第2放送ならびに海外向けテレビ番組配信のNHKワールド・プレミアムでは行われていない。

また、デジタル総合テレビとデジタル衛星ハイビジョンはデータ放送がある。2001年から2005年まではアナログ放送と、デジタル放送では番組内容は同じでもそれぞれ編集映像比率内容が異なっていた。アナログ放送用(NHKワールド・プレミアムも含む)では本編は4:3で放送されるが番組最後の紀行の部分のみレターボックスで放送されていた。2006年からアナログ・デジタル同時送出のため、アナログ放送(NHKワールド・プレミアムも含む)では14:9のサイズで放送されるようになった(これにあわせて、スタッフ・キャストのテロップは、横書き表示に変更された)。海外では日本人が多く住む地域でNHKワールド以外の放送局で放送されている(字幕付き)。最近ではCS専門チャンネル(ファミリー劇場、時代劇専門チャンネル、衛星劇場等)で放送されている。ただし、『太平記』以降定番となった、大河ドラマ本編の放送終了後に放送されるドラマの舞台となった場所や、登場人物ゆかりの地を紹介する「紀行」番組はCS放送で見ることはできない。

スタジオでの全収録が終了するクランクアップの時には出演者・スタッフの労をねぎらってスタジオにくす玉が吊るされ、主演者がそれを割ったり、出演者のスピーチも行われ、来年の大河の主役の俳優からその年の主役の俳優に花束を渡し引継ぎを行う等、その模様はスポーツ新聞やNHK広報番組で取り上げられることが多い。近年は視聴率アップを狙い、『その時歴史が動いた』においてその年と来年の大河ドラマの時代、主役を取りあげ、興味を引こうとしていた。ちなみに、その年の大河ドラマの出演者は毎年2月3日の節分に成田山新勝寺で、豆まきの来賓ゲストとして出席するのが恒例である。

毎年秋に各地で開催される「大菊人形展」はこの大河ドラマをテーマにするケースが多い。また、その年に放送されている主人公にゆかりのある地方自治体がNHKとタイアップして、展示会やフェスティバルを開いており、その経済効果には定評がある。長年京阪電気鉄道がひらかたパークにて開催されるひらかた大菊人形は特に有名であったが技術者の高齢化や後継者の不足などを理由に2005年の『義経』をもって終了している(今後は何らかの形で残る予定)。大河ドラマを使って自治体や地元経済団体等が地域活性化を図るケースは多く、近年では2002年の『利家とまつ』が高視聴率を博し、石川県の観光振興に大きく貢献している。また京都がドラマの舞台になると京阪電気鉄道がラッピング電車などを走らせるなどして積極的にPRしている。


☆作品の現存状況

『花神』(1977年)以前の作品は当時の放送局用ビデオテープ(2インチVTR)が非常に高価で大型であったために放送終了後に消去されて他の番組に使い回されており、運良く残った一部の放送回と総集編を除きほとんど現存しない。当時はNHKに限らず民放でも保存のコストと著作権の問題からテレビ番組の保存があまり行われていなかった(一方、フィルム撮影だった特撮などの一部のドラマやアニメは割合現存している)。

現代の感覚では多額の制作費をかけた映像作品を消去するなぞ重大な資産の損失であると考えられるが、当時の感覚は逆で非常に高価で保管にも費用のかかるビデオテープを再利用しない方が損失であると考えられていた。当時のNHKでは本放送終了後にテレビドラマの再放送がほとんど行われず、特に50話近い長編の大河ドラマの再放送は想定されておらず、ビデオの販売などは思慮の外だったので、初期の大河ドラマの大半が失われた。それでも、重要な放送回や総集編は映像資料用として保存していたようだが、『春の坂道』(1971年)は総集編を含めてNHKに全く映像が残されておらず「幻の大河ドラマ」と呼ばれていた(後に最終回のみモノクロの家庭用VTRで録画された映像が発見されてNHKアーカイブスに収蔵されている)。現存している作品の幾つかはDVDで販売され、またNHKアーカイブスで視聴することも可能である。

1978年以降は放送局用ビデオテープのコストも下がったためか、番組の保存をするように方針も変わったらしく、『黄金の日日』は全話現存している。『草燃える』は数話が失われている。『獅子の時代』以降は全話現存していて、いくつかの作品は全話収録の完全版または総集編のビデオ・DVDが販売されている。NHKでは保存していなかった作品を視聴者がビデオ(当時は大変に高価だった)で録画保存していたものが発見されて寄贈されることもある(ただし、家庭用ビデオ機器による録画であることとテープの経年劣化により画質が悪く、市販できるものではない)。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E
posted by ワン at 00:00 | 「NHK大河ドラマ」とは

2007年05月05日

「篤姫」

☆篤姫 【NHK大河ドラマ】

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篤姫(あつひめ)は、2008年から放送予定のNHK大河ドラマ。第47作目。主演は宮崎あおい。


NHK大河ドラマ「篤姫」 あらすじ

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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


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☆作品内容と反響
原作は宮尾登美子の「天璋院篤姫」。主人公は江戸幕府13代将軍・徳川家定の正室である天璋院(篤姫)。女性主演の大河ドラマは2006年の『功名が辻』以来2年ぶり7作目。

幕末を扱った作品は2004年放送の『新選組!』以来、宮尾登美子原作は2005年の『義経』以来の2度目。

主演の宮崎あおいは大河ドラマ初主演、また史上最年少である。これにより、『義経』の滝沢秀明の主演史上最年少と言う記録は3年で、『功名が辻』の仲間由紀恵の主演女優史上最年少と言う記録はわずか2年で塗り替えられた。


☆スタッフ

原作:宮尾登美子(『天璋院篤姫』講談社刊)
脚本:田渕久美子
製作統括:佐野元彦


☆出演

主人公
篤姫:宮崎あおい
和宮:堀北真希

☆放送

☆放送日程

☆総集編

☆ソフトウェア

大河ドラマ(作品一覧)
1960年代 花の生涯 - 赤穂浪士 - 太閤記 - 源義経 - 三姉妹 - 竜馬がゆく - 天と地と
1970年代 樅ノ木は残った - 春の坂道 - 新・平家物語 - 国盗り物語 - 勝海舟 - 元禄太平記 - 風と雲と虹と - 花神 - 黄金の日日 - 草燃える
1980年代 獅子の時代 - おんな太閤記 - 峠の群像 - 徳川家康 - 山河燃ゆ - 春の波涛 - いのち - 独眼竜政宗 - 武田信玄 - 春日局
1990年代 翔ぶが如く - 太平記 - 信長 KING OF ZIPANGU - 琉球の風 - 炎立つ - 花の乱 - 八代将軍吉宗 - 秀吉 - 毛利元就 - 徳川慶喜 - 元禄繚乱
2000年代 葵徳川三代 - 北条時宗 - 利家とまつ〜加賀百万石物語〜 - 武蔵 MUSASHI - 新選組! - 義経 - 功名が辻 - 風林火山 - 篤姫 - 天地人


出典:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2007-05-05現在
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E
posted by ワン at 00:00 | 2008年 「篤姫」

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