2007年04月03日

「花の乱」

☆花の乱 【NHK大河ドラマ】

花の乱(はなのらん)は、1994年4月3日から12月25日にかけて放送された33作目のNHK大河ドラマ。


☆概要

室町時代中期、将軍足利義政夫人で悪女とも評される日野富子の生涯と応仁の乱の状況を描いた。1993年から翌年にかけて、中世の東北地方を舞台とした『炎立つ』、琉球王国を舞台とした『琉球の風』などそれまで扱ってこなかった地域をテーマとした作品が製作され、南北朝時代と同じく映像作品に乏しい室町時代を取り上げた大河ドラマとなった。近時代には1991年の『太平記』後半が足利幕府創設期となるが、室町期を正面から舞台とした作品はこれが初の試みとなった。

日野富子の出生の秘密、足利義政との葛藤などの創作部分や多用された幻想シーンが難解である上、全体的に暗い印象を持たせたのか、平均視聴率は大河ドラマ史上最低の14.1%に落ち込んだ。主人公が実在する大河ドラマでありながら、堂々とその最期を全く描かず、山中をどこかへ彷徨って消えていくというエンディングも異例である。一方で、このドラマで本格テレビデビューを果たした松たか子・市川新之助(現・11代市川海老蔵)・野村萬斎らは、ここでの演技が好評を得、その後の大河ドラマにも出演し、人気を博していく。他に一休宗純を演じた奥田瑛二、森侍者の壇ふみ、酒天童子の松本幸四郎、大内政弘の藤岡弘、、願阿弥の篠田三郎、これが遺作となった山名宗全の萬屋錦之介など、個々の役者の評価はすこぶる上々のもので、結果的にストーリーよりも出演俳優の演技の方に注目が集まってしまった。

翌95年には未開拓時代であった江戸時代中期を扱う『八代将軍吉宗』が製作されたものの、本作の失敗が影響したのか、純粋な室町時代のみを舞台にした大河ドラマはその後一度も制作されていない。これに追い討ちを掛けるように、近年のNHKは鎌倉時代末期から室町時代中期にかけての時期を忌避し、未開拓時代を扱わない傾向が顕著になっており(歴史情報番組「その時歴史が動いた」がこの時期を全くといっていいほど取り上げないのはその一例)、2001年『北条時宗』が鎌倉中後期にさしかかったが、当分の間この時代を題材にした作品は作られそうにない。歴史的には動乱期にあたるものの、建設的な行動を行った人物が乏しくドラマ性に欠ける点も否めないのがその所以だが、皮肉にも本作はそれを立証してしまったともいえる。過去には先述『太平記』のような高評価・高視聴率を記録した作品も見られるので、今後の展開が注目される。

2007年3月より時代劇専門チャンネルで再放送されている。


☆スタッフ

原作・脚本…市川森一
演出…村上佑二、小林武、黛りんたろう、谷口卓敬
時代考証…今谷明
所作指導…猿若清三郎
殺陣・武術指導…林邦史朗
音楽…三枝成彰
テーマ音楽指揮…大友直人
テーマ音楽演奏…NHK交響楽団
語り…三田佳子
撮影協力…京都府京都市、岩手県江刺市(現・奥州市)、岩手県遠野市、滋賀県近江八幡市、静岡県中伊豆町(現伊豆市)、比叡山延暦寺、出羽三山神社


☆キャスト

日野富子 - 村嶋亜矢香→松たか子→三田佳子
足利義政 - 西谷卓統→7代目市川新之助→12代目市川團十郎
大館佐子 - 鶴田真由
今参局 - かたせ梨乃
足利義尚 - 高田遼太→井上孝幸→松岡昌宏
日野昌子 - 江口ともみ
足利義教 - 小林勝也
日野重子 - 京マチ子
足利義勝 - 久我未来
足利義視 - 佐野史郎
日野松子 - 久我陽子
足利義材 - 根岸健太→大島一貴→大沢たかお
足利義遐 - 羽江幹朗
上原賢家 - 田中弘太郎
日野重政 - 佐々木勝彦
日野苗子 - 平淑恵
日野勝光 - 草刈正雄
日野有光 - 夏八木勲
森侍者 - 大野麻耶→檀ふみ(予定は島田楊子)
酒呑童子 - 9代目松本幸四郎
細川持之 - 戸沢佑介
細川勝元 - 野村萬斎
綾 - 鮎ゆうき
細川政元 - 立川大和→今井雅之
細川勝久 - 松原一馬
細川成之 - 山崎りょう
山名宗全 - 萬屋錦之介
山名政豊 - 安藤一志
山名豊久 - 稲葉祐貴
畠山徳本入道 - 中井啓輔
畠山政長 - 赤羽秀之
畠山義就 - 永澤俊矢
斯波義廉 - 博田章敬
斯波義敏 - 長谷川恒之
伊勢貞親 - 北村総一朗
伊勢貞宗 - 長森雅人
赤松満祐 - 喜多九州男
赤松政則 - 渡浩行
赤松則尚 - 小林大介
京極持清 - 三浦賢二
京極政経 - 山下晃彦
大内政弘 - 藤岡弘
一色義直 - 内藤達也
一色義秀 - 松戸俊二
武田信賢 - 土佐竜馬
蜷川親元 - 伊東達広
結城政胤 - 高橋守
結城尚豊 - 益子智行
六角高頼 - 山本龍二
北畠教具 - 岡崎公彦
飯尾左衛門太夫 - 大橋吾郎
神保長誠 - 五代高之
朝倉孝景 - 林邦史朗
浦上則宗 - 大塩武
有馬持家 - 吾羽七朗
上田満吉 - 生瀬勝久
成身院光宣 - 赤星昇一郎
後花園天皇 - 大出俊
後土御門天皇 - 川野太郎
一条兼良 - 内藤武敏
二条持通 - 藤木悠
烏丸資任 - 水谷貞雄
勧修寺教秀 - 水野強彦
一休宗純 - 奥田瑛二
骨皮道賢 - ルー大柴
季瓊真蘂 - 加藤和夫
願阿弥 - 篠田三郎
善阿弥 - 高品格→織本順吉
一色治部少輔 - 長谷川初範
伊吹三郎信綱 - 黒田勇樹→役所広司
伊吹十郎太 - 勝野洋
左近太郎 - 尾藤イサオ
近江屋二郎五郎 - 東野英心
たまがき - 濱田万葉
大館右馬助 - せんだみつお
赤鬼 - ストロング金剛
青鬼 - 清川均士
甚兵衛 - 大宮悌二
与市 - 高橋克実
長塩八郎 - 真実一路
徳大寺鏡子 - かたせ梨乃
ごう - 小林幸子
老侍女 - 片岡富枝
勧進僧 - 長谷有洋
宿坊の住持 - 久保晶
村の女 - 大島蓉子


☆放送

放送日程
放送回 放送日 題
第1回 1994年4月3日 室町夢幻
第2回 1994年4月10日 火の橋水の橋
第3回 1994年4月17日 月と銅銭
第4回 1994年4月24日 夢草紙
第5回 1994年5月1日 富子姫変化
第6回 1994年5月8日 徳政一揆
第7回 1994年5月15日 女合戦
第8回 1994年5月22日 飢餓地獄
第9回 1994年5月29日 米狂言
第10回 1994年6月5日 将軍の母
第11回 1994年6月12日 逢魔が時
第12回 1994年6月19日 地獄門
第13回 1994年6月26日 和子誕生
第14回 1994年7月3日 宗全謀反
第15回 1994年7月10日 文正の変
第16回 1994年7月17日 富子対義政
第17回 1994年7月24日 応仁元年
第18回 1994年7月31日 室町第包囲
第19回 1994年8月7日 東軍西軍
第20回 1994年8月14日 戦雲の都
第21回 1994年8月21日 火の舞
第22回 1994年8月28日 鬼面
第23回 1994年9月4日 密命
第24回 1994年9月11日 修羅の華
第25回 1994年9月18日 宗全切腹
第26回 1994年9月25日 勝元暗殺
第27回 1994年10月2日 花の御所炎上
第28回 1994年10月9日 銭の種
第29回 1994年10月16日 椿の庄
第30回 1994年10月23日 悪女
第31回 1994年10月30日 恋情
第32回 1994年11月6日 狂雲の子
第33回 1994年11月13日 銀色の夢
第34回 1994年11月20日 山城国一揆
第35回 1994年11月27日 露の命
第36回 1994年12月4日 大文字
最終回 1994年12月11日 風花


☆総集編

第一部 1994月12月24日 「室町夢幻」
第二部 1994月12月25日 「修羅の華」


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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posted by ワン at 00:00 | 1994年 「花の乱」
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