2007年04月08日

「元禄繚乱」

☆元禄繚乱 【NHK大河ドラマ】

元禄繚乱(げんろくりょうらん)は1999年1月10日〜12月12日に放送されたNHK大河ドラマ。2005年12月より、時代劇専門チャンネルにて放送。

江戸時代を扱った作品は1995年の『八代将軍吉宗』以来で、忠臣蔵を題材としたのは1982年の『峠の群像』以来、大河ドラマ初期の1964年の『赤穂浪士』以来4作目となる。原作は1950年代末から60年代初頭にかけて連載された舟橋聖一『新・忠臣蔵』で、舟橋作品の大河ドラマ化は第一作の『花の生涯』(1953年)以来となる。主演の中村勘九郎(現・中村勘三郎)は『武田信玄』(1988年)以来の出演で、4度目の大河ドラマ出演にして主役抜擢。

仇討ちにより、箍が緩んだ元禄時代の世相と5代将軍・徳川綱吉の治世への抗議を目論む大石内蔵助、吉良上野介の親類である米沢藩上杉家と赤穂浪士とを相争わせ、両藩の取り潰しを狙う柳沢吉保、その柳沢の謀略の阻止を狙う米沢藩家老・色部又四郎、この三人の謀略戦を主軸にして忠臣蔵を描いている。

なお鈴木保奈美はこの作品を最後に芸能活動を休止した。そのため、物語後半から鈴木演じる染子の描写は少なくなった。


☆あらすじ

播磨国赤穂藩家老・大石内蔵助は「昼行灯」と呼ばれるほどの遊び好きで呑気な男。しかし人懐っこい性格で数々の調停に手腕を発揮し、藩士・領民の人気は高く、藩主・浅野内匠頭長矩の信任も厚かった。

そんな平穏な赤穂藩に激震が走る。刃傷・松の廊下事件―この一件が呑気な家老の人生を激変させた。狂気の将軍・綱吉とその側用人・柳沢吉保の裁定により内匠頭は即日切腹、一方事件の被害者・吉良上野介はお咎めなし。

喧嘩両成敗の定法を無視した幕府の裁定に藩内は吉良への報復のムードが高まるが、内蔵助ははやる藩士達を制し、内匠頭の弟・大学長広を新たな藩主に据え、お家再興を幕府に働きかける。しかし柳沢の謀略により赤穂藩は断絶。藩士は全員禄を失い、浪人となる。

内蔵助は吉良への仇討ちにより幕府への抗議を目論み、本意を隠しながらその機を伺う。一方柳沢は赤穂浪士の仇討ちにより、吉良の実子が養子入りした米沢上杉家とを相争わせ、両藩の取り潰しを画策。米沢藩家老・色部又四郎はその吉保の謀略を察知し、赤穂浪士による仇討ち防止に奔走する。内蔵助、柳沢、色部…。3人の男達の激しい謀略戦が始まった。


☆作品の特徴

今作品の一番の特徴は、吉良上野介が悪役として描かれていないことと、討ち入りが単に主君の無念を晴らすためではないとして描かれていることであろう。

今作品では、浅野と吉良は当初は仲が良く、吉良も浅野に対して良好な感情を持っていた。2人の仲が悪くなったのは、浅野が勅使接待役に任命されたことから始まった。吉良は浅野に対し勅使への接待には進物(すなわち金や高級品)が必要不可欠と考えていた。しかし、潔癖な浅野はそれを賄賂と見なして極度に嫌い、結局、吉良の指図を受けなかった。吉良としては進物は朝廷や幕府への忠誠心としての証であり、決して浅野の思う汚いものではなかった。儀式の当日、吉良は浅野に謀反の気があるのではないかと疑い、そのことを柳沢吉保に言った。

浅野は吉良に対して激しく反論、最初は浅野を買っていた吉良も次第に浅野が疎ましくなり、江戸城留守居役の梶川与惣兵衛に浅野を接待役から解任する趣旨を申し出たところ、浅野は吉良に刃傷を及んだ。当然、徳川綱吉は激怒、刃傷事件の原因を究明することを主張する老中たちの声を無視して、綱吉と柳沢吉保は浅野に即日切腹を命ずるという処断を下した。

大石内蔵助は主君である浅野を、賄賂でなければ物事が進まない腐敗した社会の被害者として受けとめ、その社会に対する異議申立ての手段として討ち入りを決断、大石は同志たちに「討ち入りの目的は吉良への私怨だけではなく、幕府への抗議である」と説き、討ち入りを決行した。討ち入りの際、吉良の「みどもを真の敵と思うてか?」の台詞に何も答えない大石の姿がそれを物語っている。このほか、綱吉の狂気や柳沢の忠誠、大石頼母や浅野大学ら世俗に染まった中級武士の姿などこれでもかと描いていわゆる勧善懲悪の時代劇という枠組みをも破壊していることも見逃せない。

当たり前のこととして進物を行い笑って話す頼母、陽気にしてときに妖気さえ漂わせる大学をいわゆる善玉の浅野家側に置いたり、悪玉のはずの柳沢が出世祝いの品に驚いたり、良好な夫婦関係を維持していたり、綱吉が母に誠心誠意孝養を尽くす姿を描写することでこれらの人物にも感情移入しやすいように描かれていることは、これまでの忠臣蔵には見られなかった特徴である(本作以降、綱吉と言えば萩原健一を想起するようになったファンは少なくなく、効果は抜群であった)。

歴史研究の成果や新解釈を取り入れた結果、史実に忠実であると一般的には受け止められているが『仮名手本忠臣蔵』など完全なフィクションの要素も若干取り入れている。


☆スタッフ

原作・・・舟橋聖一(「新・忠臣蔵」より)
脚本・・・中島丈博
音楽・・・池辺晋一郎
テーマ音楽演奏・・・NHK交響楽団
テーマ音楽指揮・・・秋山和慶
時代考証・・・竹内誠
風俗考証・・・小澤弘
建築考証・・・平井聖
衣装考証・・・小泉清子
殺陣武術指導・・・林邦史朗
所作指導・・・猿若清三郎
邦楽指導・・・本條秀太郎
題字・・・渡辺裕英
協力・・・赤穂市、吉良町、米沢市
語り・・・国井雅比古


☆配役

四十七士

大石内蔵助…中村勘九郎
堀部安兵衛…阿部寛
堀部弥兵衛…牟田悌三
吉田忠左衛門…山本學
原惣右衛門…井川比佐志
大高源五…辰巳琢郎
大石主税…熊木翔→中村七之助
矢頭右衛門七…今井翼
片岡源五右衛門…橋爪淳
礒貝十郎左衛門…内田滋啓
不破数右衛門…杉本哲太
岡嶋八十右衛門…村井克行
岡野金右衛門…葛山信吾
神崎与五郎…三浦浩一
小野寺十内…川辺久造
奥田孫太夫…六平直政
近松勘六…マギー
前原伊助…小倉久寛
間瀬孫九郎…水月駿一郎


脱盟者

大野九郎兵衛…山口崇
奥野将監…寺田農
進藤源四郎…柄本明
高田郡兵衛…堤真一
萱野三平…森宮隆
田中貞四郎…加藤久詞
小山田庄左衛門…井手らっきょ
毛利小平太…山崎有右
藤井又右衛門…東野英心
落合与左衛門…八木光生
月岡治右衛門…佐戸井けん太
多川九左衛門…松澤一之


浅野とその家臣の縁者

浅野内匠頭…東山紀之
阿久利 (瑤泉院)…宮沢りえ
大石りく…大竹しのぶ
浅野大学長広…赤坂晃
大石頼母助…愛川欽也
大石くう…小野寺華那→徐桑安→坂田麻衣子
大石るり…板倉美穂
おきみ…飯島里奈
大石吉千代…鍋倉萌杜→北尾亘→柿本祐貴
おまさ…南果歩
お軽…安達祐実
内蔵助との間の男子は言及あるも登場せず。最終回で登場した中村勘三郎(勘九郎が演じた)がそれであると匂わせてはいる。
石束源五兵衛…中村梅之助
堀部幸…小松みゆき
矢頭長助…品川徹
矢頭菊…久野綾希子
矢頭さよ…宮崎あおい
毛利右源太…大高洋夫
おさよ…山下容莉枝
おこよ…松坂優希


米沢藩・吉良家

吉良上野介…石坂浩二
色部又四郎…松平健
上杉綱憲…宅麻伸
お順…高岡早紀
富子…夏木マリ
浅尾局…床嶋佳子
丹後局…あべ静江
染岡…麻乃佳世
藤波…純名りさ
吉良義周…谷野欧太→滝沢秀明
清水一学…大森貴人
小林平八郎…誠直也
山吉新八…山中聡
左右田孫兵衛…益富信孝
千坂兵部…竜雷太
柴田権之丞…中島久之
宮脇太郎次…近藤芳正
浅路…奥菜恵


幕府

徳川綱吉…萩原健一
柳沢吉保…村上弘明
定子…篠原涼子
染子…鈴木保奈美
浦里…広田レオナ
柳沢吉里…安達心平→浅利陽介→高橋一生
鷹司信子…涼風真世
お伝の方…鈴木砂羽
大典侍…平沢草
鶴姫…西澤美優→鮎川まなみ→伊藤翠
徳松…立原勇武
越路…阿知波悟美
岡島忠嗣…吉田栄作
改易された沼田藩家老の子。この作品では寺坂吉右衛門の代わりに討ち入りに参加したという設定になっており、討ち入り後も生き延び、事件の語り部となっている。
岡島成忠…中山仁
岡島忠宗…高知東生
岡島伊代…岡本綾
桂昌院…京マチ子
徳川家綱…堀内正美
牧野備後守成貞…近藤正臣
阿久利…渡辺えり子
安子…椋木美羽
常盤井…川野みゆき
亮賢…築茂栄順
隆光…篠井英介
堀田筑前守正俊…村井国夫
稲葉石見守正休…本田博太郎
仙石伯耆守久尚…滝田栄
荒木十左衛門…西岡徳馬
土屋相模守政直…深水三章
土屋主税逵直…萩原流行
荻原近江守重秀…升毅
酒井雅楽頭忠清…瑳川哲朗
大久保加賀守忠朝…神山寛
阿部豊後守正武…可知靖之
小笠原佐渡守長重…宗近晴見
稲葉丹後守正通…牧口元美
多門伝八郎…生瀬勝久
真田信就…阿部サダヲ
梶川与惣兵衛…岡山はじめ
庄田下総守…蛍雪次朗
内田三郎右衛門…石井愃一
おてつ…渋谷琴乃
萱野七郎左衛門…梅野泰靖
萱野重通…デビット伊東


大名

細川越中守綱利…菅原文太
田村右京太夫建顕…北村総一朗
戸田采女正氏定…磯部勉
伊達左京亮宗春…永森英二
土方市正雄豊…草見潤平
脇坂淡路守安照…久富惟晴
真田伊賀守信利…草薙良一
加藤越中守明英…鹿内孝
藤堂和泉守高久…藤堂新二
山内大膳亮豊明…大石継太
木下肥後守公定…鳥木元博
鍋島摂津守直之…石塚英彦
鍋島家家老・石井又右衛門…宮尾すすむ
本庄資俊…斉木しげる


江戸

英一蝶…片岡鶴太郎
並木千柳…笑福亭鶴瓶
宝井其角…国本武春
紀伊国屋文左衛門…ラサール石井
奈良屋茂左衛門…嶋田久作
綾瀬屋久兵衛…津村鷹志
いく…根本りつ子
お艶…中山エミリ
豊松(お艶の父の大工)…ダンカン
猿橋無差之介…柳沢慎吾
唐津縫之助…甲本雅裕
染八…山田まりや


その他

公弁法親王…中村橋之助
正親町公通…伊藤俊人
近衛基煕…石濱朗
近衛家熙…朝倉伸二
鷹司兼熙…頭師孝雄
佐藤直方…青野武(声のみ)
荻生徂徠…上杉祥三
林大学頭…田中亮一(声のみ)
山鹿素行…伊藤孝雄
進藤七郎右衛門…加藤武
堀内伝右衛門…石田太郎
平田満が演じる予定だったが、事故のため降板。
原田源四郎…飯田基祐
鶴見内蔵助…佐藤允
石井又左衛門…宮尾すすむ
祐海…久保晶
山田宗徧…松村達雄
遊女・新珠…朝岡実嶺
笹屋の主人(清右衛門)…明石家さんま
小山屋の主人(弥兵衛)…桂三木助
浮橋太夫…杉本彩
むら…池田昌子
山村屋金兵衛…古田新太
おげん…石井トミコ
藤尾…羽野晶紀
玉路…小沢真珠
歌舞伎役者(演:鎌倉権五郎)…市川團十郎
獄舎の男…亀山助清
寺男…田中要次
その他…新井量大、谷津勲、入江麻友子


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E
posted by ワン at 00:00 | 1999年 「元禄繚乱」

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。